国家総合職 合格体験記
内定までの長い道のり
荒木 優太さん
プロフィール
内定省庁 | 国土交通省 |
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出身校 | 早稲田大学大学院 政治学研究科 |
コース | 法律本科生 |
受験区分 | 院卒 行政区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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国民全体の将来像を考えられる
私は大学2年生の時にフランスに短期留学したのですが、現地で生活する中で、日本で当たり前に享受してきた安全で便利な暮らしといった価値が実は当たり前ではないのだと痛感しました。そこで、将来にわたって国民誰もが便利で安心した生活を送れるような社会を実現したいと考え、そのための仕事として公務員について調べる中で、政策を立案し国家像を描き出すことができる国家総合職を志望しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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内定獲得までの豊富な情報
TAC・Wセミナーを選んだ直接のきっかけは大学での説明会に参加し、試験対策のカリキュラムが非常に充実していることを知ったことでした。またTACに最終的に決める前に自分でも他社と比較したところ、合格実績がとても豊富であること、試験対策だけでなく官庁訪問までのサポートもしっかりしているということを知り、こちらに通うことを決めました。通ってみると評判通り講義が充実しているのはもちろん、面接や官庁訪問といった自分一人では対策しにくい分野も、これまでTACが積み重ねてきたデータを活用し、講師の先生や同じ受験生の仲間と共に対策することができ、大変良かったです。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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担任カウンセリングの活用を
担任の先生とのカウンセリングの機会を積極的に利用し、志望動機の添削をお願いしたことで、自分では気づきにくい自分自身の強みや、自分なりの考え他者に伝わりやすくする良い訓練になりました。できるだけ早い時期からカウンセリングを活用して、どうしてその官庁に行きたいか、総合職としてどういった強みを発揮できるかを深く考え、言葉に落とし込んでいくことで、官庁訪問で自分の実力を最大限伝えることができました。また学習スケジュールについても相談に乗っていただき、焦らずしっかりと目標を立てて講義に取り組めました。些細なことでも相談に乗ってくださいますので、しっかりと機会を活用されてみてください。
- 効率的学習法
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問題集の活用を
公務員試験は科目数がとても多いため、どんどん科目をこなさなければ、という焦りに駆られることがあるかもしれませんが、問題を解かずに講義を進めることはあまりお勧めしません。なぜなら講義を受講しただけで理解した気になってしまうことが多かったと感じるからです。私自身勉強を始めた当初は多くの科目に手いっぱいで、とにかく講義を聞いて消化することに主眼を置いてしまっていました。しかし、演習などでいざ問題を解いてみると全く頭に入っていないことが多く、また勉強し直すことが多くありました。そこでやり方を変えて講義を受けた後すぐにその範囲の問題を解くことで、どの科目も理解がかなり深まっただけでなく、講義で得た知識をどのように使うのかを理解することができました。また問題集の問題ごとに解いた日付と何回目か、正解・不正解を記載し、何度も間違えた問題をあぶり出して重点的に取り組むことで、自分の苦手な分野を把握し、そこをつぶしていくことができました。
- 併願について
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国家公務員や地方公務員の併願
私は民間就活をしませんでしたが、国家公務員や地方公務員を併願でいくつか受験しました。併願にはメリット・デメリットがあるので、それを比較した上で、ご自分で併願されるかの判断材料にしていただければと思います。併願することのメリットは、やはり試験に慣れることができるという点が大きいと思います。国家総合職の春試験の日程はかなり早い方なので、より早い日程で実施される試験は少ないですが、場数を踏むという意味では有効でしょう。また、国家総合職の勉強が活かせる点も大きいです。多くの試験で共通する科目があると思うので、最小限の追加対策で臨むことができます。最後に、国家総合職を相対化して考えられる点です。併願先と仕事の中身を比べることで、なぜ国家総合職かという点をしっかりと考えられたと思います。デメリットは、日程の都合上試験が続くことです。毎週末のように試験を受けた月がありましたが、やはり体力的に大変でしたので、できる限り試験日程を見ながら本当に行きたいところを受験することをお勧めします。
- これから受験する人へアドバイス
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ワクワクを大切に
国家総合職を目指されるみなさんは、「やってみたい政策・仕事」や「実現したい国家像」を様々にお持ちだと思います。そうした思いをもって省庁の説明会に参加したり試験勉強をしたり、最後には官庁訪問をする中で、とてもワクワクすることがきっと多くあると思います。その時に感じた思いを原動力に、内定に向けて日々の努力を積み重ねていってほしいです。国家総合職は試験に加え官庁訪問まであり、内定を獲得するまでかなり長い道のりですが、しっかりと乗り越えていってください。応援しています。