国家総合職 合格体験記
基礎を早期に固め、効率的に学習すること
K.Sさん
プロフィール
内定省庁 | 総務省 |
---|---|
出身校 | 東北大学 経済学部 |
コース | 経済本科生 |
受験区分 | 大卒程度 経済区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
-
我が国を次の世代に受け継ぐ
今後、外交、防衛など我が国の存続を左右する分野の財源を長期的に賄っていくためには、安定的な経済成長によって税収を増やしていくことが必要になると考えました。そのため、行政官として、我が国の経済成長に資すると思われる分野の政策立案に関与したいと考えました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
-
費用対効果が良い
記述試験対策について質の高い添削をしてくれる予備校を探していたため、多数の上位合格者を輩出しているところが良いと考えたのがきっかけでした。実際、添削課題は試験本番の出題に近く良い練習になったと思います。さらに、問題集の量が大変充実しているので、択一試験についても本校の教材を中心に学習していけば演習量は十分に確保できると考えます。金銭的理由で予備校の利用を躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんが、どの書籍が良いのか分からずに色々なものを試して時間と金を浪費するよりは、結果的には費用対効果の良い投資になると思います。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
-
通信講座の強み
通信講座を利用していましたが試験勉強に支障はありませんでした。むしろ、オンデマンド講義の方が学習の進捗度に応じて内容をスキップするなど、効率的に学習を進められるので、人によってはこちらの方が最適に思われるかもしれません。添削課題も郵送すれば見てもらえます。また、面接対策もオンラインでしたが、質問への答え方に対する指摘のみならず面接カードの添削もしてもらえるため、不自由なく対策を進められました。
- 教養試験対策
-
継続的に演習する
数的処理、文章理解は一朝一夕では身につきづらいので毎日数問解くことを推奨します。私は一日の学習の初めにこれら2科目の演習をすることを習慣にしていました。一方、知識科目は秋、冬ごろに着手しました。知識科目は色々と頭を悩ませるよりは、問題を解きながら内容を頭に入れていくやり方が私には向いていました。時事問題は講義動画が配信されるのが年明け以降になりますが、そこから学習を始めても問題ありません。ただし、それは他の科目についてやるべきことが大方終わっていることが前提になるので、日々の学習で何をすべきかを自ら判断し、課題を継続的に処理していくのが良いと思います。
- 専門試験対策
-
基礎理論を強化する
問題演習等によりミクロ・マクロ経済学の基礎理論を早いうちに身に着けておくことが望ましいです。経済区分では、理屈を理解していればそれを応用する形で大半の問題が解けるので、それができるかどうかで試験の難易度が大きく変わると思います。国際経済学、財政学等の応用分野もありますがこれもミクロ・マクロの経済理論が基礎になっていますので、基礎理論を固めておけば点を取りやすい科目です。以上のことができていれば、経済史・経済事情の対策を始めるのは本番1か月前あたりで問題ないと思います。
- 公開模試活用法
-
学習方針の判断材料としての公開模試
高得点を取るに越したことはありませんが、私はそれに加えて、これまでの学習方針を維持すべきか修正すべきかの判断材料として公開模試を活用していました。例えば、「専門試験のうち理論で解ける問題を大量に外すようなら、来月あたりに応用科目に着手するのを見送る。」、「数的処理、文章理解で~点付近以上取れるなら〇月ごろに知識分野の対策に着手して問題ない。」といった具合です。このような方法で公開模試を使うには、事前に特定の分野をある程度固めていることが前提になるので、自分が何をすべきかなるべく早期に決められる人に適していると思います。また、「~月の公開模試までにここまで終わらせる」というように、学習のペースメーカーとしても公開模試の機会を利用しました。
- 面接・官庁訪問対策
-
長所を伝えること
人事院面接は大過なくこなすことさえできれば問題ありません。面接対策講座で場数を踏むこともできるのでご安心ください。一方、官庁訪問では自分を採用することに何のメリットがあるのかを相手に伝える必要があり、自分の強みを発揮することが求められます。例えば、性格面に強みがあるならそれが相手に伝わるように工夫すること、強い問題意識を抱いているならそれを適切に言語化できることが望ましいと思います。官庁訪問はそれに特化した対策よりは、日々の思索や内省がモノをいうと思われますので、自分の問題意識や関心に即して様々な書籍に目を通されるとよいと思います。
- これから受験する人へアドバイス
-
それなりには楽しい道のり
適切な教材を使って一定量の演習を継続的にこなしていれば試験には受かる可能性が高いので、物怖じする必要はありません。また、官庁訪問は志望者自身の資質を試される場面だと思いますが、言い換えると、自分の強みを発揮して戦える良い機会でもあります。したがって、試験対策や官庁訪問を自分の知的関心を満たしたり、自分の能力を高めたりする機会として捉えれば、ある程度幸せな日々を送りながら内々定に近づくことができると思います。