国家総合職 合格体験記

自信がなくても熱意があれば

髙山 実女さん

プロフィール

内定省庁 農林水産省
出身校 早稲田大学 政治経済学部
コース 政治・国際コンパクト本科生
受験区分 大卒程度 政治・国際区分
国家総合職を目指した理由・キッカケ

日本人として、日本のために

 私は、大学時代の1年間のドイツ留学を経て、自分が一日本人として日本に誇りを持っており、日本の明るい未来を守りたいと思っていることに気がつきました。そして、大学の同期の多くが日本の将来に不安を覚え、外資系企業に就職する実状を目の当たりにしたときは、ある種の悲しさを覚えたと同時に、自分は日本人として日本のために貢献したいと強く感じました。このような経験から、将来にわたって国民が安心して日本で暮らせる環境を整えるため、日本の課題に直に取り組む国家総合職を目指そうと決心しました。
TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ

手厚いサポートと徹底した試験対策

 国家公務員を目指す大学の先輩たちの多くがTAC・Wセミナーに通っており、私の受験区分(政治・国際区分)の対策内容が他の資格教室よりも充実していたので、TAC・Wセミナーを選びました。TACに入って良かったことは、講師や職員の方々から手厚いサポートをいただけたことです。月に1~2回ほど講師と定期的にカウンセリングができ、職員の方にも気軽に相談できたので、受講生を応援する体制が整っていると感じました。また、充実した試験対策もTACの大きな魅力です。出題のツボを押さえた講義はもちろん、演習や公開模試で自分の腕試しをする機会や、講師との模擬面接をする機会が多く与えられています。また、過去の試験に関する圧倒的な情報量があるので、徹底した対策を行うことができます。
所属校舎または講師のおすすめポイント

定期カウンセリングが大きな支えに

 勉強の進捗状況が悪く、これでは試験に間に合わないかもしれないと焦っていた頃、担任講師にカウンセリングをお願いし、「何を優先的に、いつまでにやるべきか」といった学習計画を再考していただきました。それ以降、担任講師とのカウンセリングが私のペースメーカーとなり、勉強が順調に進みました。他にも、記述対策や面接練習、面接カード・身上書の添削、悩み相談など、何から何まで面倒をみていただきました。私が合格できたのは、紛れもなく担任講師のおかげです。
教養試験対策

自分の得意分野と苦手分野を見極める

 私は勉強を始めたタイミングが遅かったので、基礎能力試験のうち数的処理と文章理解だけを勉強しました。特に時間をかけた科目は数的処理です。数的処理の講義を視聴した後、問題演習をして分野ごとの正答率から自分の得意な分野と苦手な分野を見極め、得意な分野を重点的に対策しました。文章理解は比較的簡単だったので、試験一週間前に腕ならしをする程度で済ませました。
専門試験対策

分からないことは分かるまで、問題演習はすぐに

 TACのテキストを見て復習した際や問題演習をした際に、少しでも分からないと思った概念や出来事等があれば、ネットや書籍を参照するほか、講師に質問するなどして、分かるまで徹底的に調べました。これは専門試験対策として非常に効果的だったと感じます。概念や出来事等を自分の言葉で説明できるようになるまで、じっくりと勉強することが大事だと思います。一方で、非効率だったと後悔している勉強法もあります。それは、各科目において全講義を一通り視聴してから問題演習をしたことです。このように、講義を見てから問題演習をするまでの時間を空けてしまうと、演習する頃には講義内容を忘れているため、復習に時間がかかって二度手間となります。一つ講義を視聴したら、それに対応する問題をすぐに解いて、学習内容を早めに定着させるほうが効率的です。
公開模試の活用法

時間配分の練習

 公開模試は、試験本番で問題を解くときの時間配分を練習する場として活用できます。公開模試を受けた当時の私は、まだすべての試験範囲を学習し終えていませんでしたが、目安の時間配分や解く問題の順番を予め考えておいて模試に挑みました。模試を受けると「だいたいこんなもんか」という感覚と全体像を掴むことができので、本番で感じる焦りや不安を軽減することにつながると思います。私のように、模試を受ける段階でまだ勉強が一通り終わっていない方でも、模試を受験してペース配分の練習に使うことをおすすめします。
面接・官庁訪問対策

できるだけ多くの人に協力してもらう

 私は人事院面接の練習を、TAC講師、親、友達などに手伝ってもらいました。可能な限り多くの人と面接練習すると、その分様々な角度からの質問やアドバイスを受けることができるので、自分の発言内容により磨きがかかると思います。また官庁訪問に向けて、希望省庁の講演資料を見返しながら自分の意見を深めたほか、TACの自主ゼミに参加し他の受験者と意見交換をすることで準備しました。官庁訪問で提出する身上書は山本講師にアドバイスをいただきながら推敲しました。TACの面接・官庁訪問対策本には質問例など過去のデータが沢山詰まっており、非常に役立ちました。
これから受験する人へアドバイス

熱意に勝る能力なし

 私は自分の能力にあまり自信がありません。試験勉強をしていた当時は、「自分は官僚を志してもよい人間なのだろうか」と、二日に一回は考えていたほどです。けれども、官僚として世の中に貢献することへの憧れを失ったことは、一度としてありませんでした。夢を叶えた今だからこそ思うのは、「自分が官僚に相応しい器かどうか」は、「自分がどれだけ熱意と信念を持っているか」によって決まるということです。私のように自分の能力に自信のない方、「熱意に勝る能力なし」という言葉を忘れないでください。自分の志を見失わずに努力を積み重ねていれば、自ずと能力は身についていきます。 国家公務員になるまでの道のりは長くしんどいですが、自分に合った効率的な勉強法を見つけ適度な休憩時間を確保できれば、この長期戦を乗り切ることができると思います。いっそのこと試験勉強を楽しんで、最後まで頑張ってください!応援しています!

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