国家総合職 合格体験記
徹底的に自分を見つめた1年間
長野 幸樹さん
プロフィール
内定省庁 | 総務省 |
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出身校 | 京都大学 教育学部 |
コース | 2年経済本科生 |
受験区分 | 大卒程度 教養区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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地域を誇りに思える社会に
私自身が過疎化の進む地域で生まれ育ったことから、地域を誇りに思える社会をつくることで地方の将来に貢献したいと考えて志望しました。高校生や大学生のころの身の回りの人との会話を通して、私自身の地元の良さを改めて認識するとともに、地元をはじめとする日本の多様な地域やそこに住む人の将来に貢献したいと考えるようになりました。そして、「ここに生まれて・住んでよかった」と思えるような社会をつくっていくことが、地域・そこに住む人の将来への貢献につながると考えました。政策の立案や実行を通し日本の多様な地域を支える行政官として、このような社会を実現したいと考え、国家総合職を目指しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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圧倒的な教材の質と実績
私自身、法学部などの所属ではないことから、受験者の多い法律区分ではなく教養区分や経済区分などで受験をしようと考えていました。TAC・Wセミナーは、国家総合職を受験する際の各区分の講座が豊富に取り揃えられていただけでなく、各教材の質の良さや模擬面接などの受講生のフォローの機会の多さといった観点からも他予備校と比べて優れていると感じました。加えて、同じ学部の先輩がTAC・Wセミナーを受講して内々定を勝ち取ったという心強い実績も、最後の決め手となりました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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通信ならではの柔軟性
私は通信講座として受講していましたが、通信講座ならではの柔軟性が特に良かったと感じています。場所や時間を選ばずに受講でき、何度も聞きなおせる通信講座のスタイルは、アルバイトや友人との予定を詰め込みがちな私自身にとても向いていると感じました。例えば、友人との予定が終わった夜の時間帯や実家への帰省中などでも受講できるのはとてもありがたかったです。また、通信講座であっても面接対策などのフォローの機会を十分に得ることができたように感じます。講師の方々への相談を重ねる中で、志望動機のブラッシュアップやその後の立ち回り方などについての疑問を解消することができました。
- 企画提案試験対策
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下調べとブラッシュアップが勝負を決める
教養区分の二次試験の対策は、企画提案試験に最も時間を割きました。一次試験の合格発表時に示された白書を読み込んだうえで、関連する書籍を大学の図書館で読んで現状の政策における課題を詳細に把握しました。このようにして現状を把握したうえで、示された白書からいくつか問題を想定し、現状の政策が抱える課題を補う方針で政策を考えていきました。さらに、TAC・Wセミナーなどでの模擬企画提案演習?公開模試?を通じて、より良い政策に練り上げるために詳細を詰め、質疑応答の準備を重ねました。企画提案試験の対策では、政策を考えるにあたっての下調べに加えて、プレゼンや質疑応答のブラッシュアップといった事前の準備が大切です。
- 面接・官庁訪問対策
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過去・未来の自分を見つめて伝える
民間企業の就活はもちろんのこと、国家公務員の面接や官庁訪問でも下準備の大切さは強く感じます。「なぜ国家公務員総合職として働きたいのか?」「なぜその省に入りたいのか?」といった基本となる志望動機は、最初から最後まで軸になってくるものです。過去の自分の経験や課題意識をきっかけにして、志望省庁の職務との関連を踏まえて将来自分がやりたいことを明確に話せる状態にすることが、面接官の方に志望動機を深く伝えるコツなのではないかと感じています。このように過去・未来の自分をしっかり見つめて面接の準備をすることが大切です。TAC・Wセミナーの担任カウンセリングや友人との面接練習、各省庁の方との面談を通して、何度も何度も話す練習をし、自分の考えやこれまでの自分の経験との繋がりについての理解を深めていきましょう。
- 省庁インターンについて
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先輩の思いを知り、つながれる貴重な機会
大学3年生の8月末に内々定をいただいた省庁のインターンに4日間参加させていただきました。普段の説明会・講演会を通して得られるものからさらに踏み込み、実際に職員の方々が働いておられる建物で課題に取り組むことで、「働く」イメージがより深まったように感じます。また、お世話係の職員さんを中心に、受け入れてくださった課室の方々との会話を通して国家公務員やその省の職員として大切にしている価値観などを感じ取ることができ、志望省庁をよりつぶさに考えるとてもいい機会になりました。インターンを通じて知り合った先輩職員の方とは、例えば試験対策についてのアドバイスをいただけるなど、とても心強いつながりができます。その省庁について「そこで働く」イメージをつかみ、その省庁の人とつながることができる貴重な機会ですので、可能ならば応募すべきだと思います。
- これから受験する人へアドバイス
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つながりと「自分で決める」ことの大切さ
国家公務員の就職活動を改めて振り返って感じるのは、「つながり」と「自分で決める」ことの大切さです。私自身、国家公務員試験の勉強の時も官庁訪問の準備や本番でも、体力的にな問題がなくとも心の中では悩みや心配が絶えることがありませんでした。特に、官庁訪問の直前期や本番の緊張感は形容しがたいほどの厳しさで、気力がすり減っているのを感じました。官庁訪問を通してご縁をいただくことができたのは、友人や先輩職員の方々などが励まし、アドバイスを下さった「つながり」があってこそだと思っています。そのようなつながりの上で、自分の将来を選択しその進路を勝ち取る意味で「自分で決める」こともとても大切です。国家公務員試験・官庁訪問を通して様々な人とつながりながら、最後まで気を抜かず走り抜けていきましょう!応援しています。