現役官僚インタビュー 総務省
次世代によりよい日本を引き継ぐ仕事

臼井 智彦さん
Tomohiko Usui 大臣官房 秘書課 課長補佐
入省後の略歴と職務内容
・2007年 総務省入省、鳥取県分権自治推進課・自治振興課
市町村の地方債や決算統計を担当。財政制度や地域の実情を知る。
・2008年 総務省選挙部政治資金課、選挙課
民主主義の基礎となる選挙制度を担当。東日本大震災を受けた選挙執行にも対応。
・2011年 福岡市企画課長
地域資源である屋台に関し、住民や営業者と対話し、まちと共生するための条例を立案。
・2014年 内閣人事局、消防庁予防課
ワークライフバランスの推進、火災予防行政などを担当。
・2015年 岩手県財政課長 等
復興を着実に進めるとともにその先を見据えた予算編成。
・2019年 総務省国際室、財務調査課、住民制度課
総務省で地域の国際化、自治体の公共施設管理の適正化、マイナンバー制度等を担当
・2023年 現職
採用や人事を通じて、職員の皆さんが力を発揮できるような環境づくりを行う。
公務員試験 国家総合職 デジタルパンフレットを閲覧する
Q1 国家総合職(入省先)を志した理由を教えてください。
就職先を考える上で重視したのは、「世のため人のために働きたい」、「社会課題に幅広くアプローチしたい」、「現場感覚を持ちたい」という3点でした。
まず日本のために働き続けられる組織である国家公務員を志し、入省先については、
・地域や住民に起きている様々な行政課題に対し、地方自治制度を通じて分野にとらわれず解決策を考えること
ができること
・国家の根幹に関わるスケールの大きな仕事をしているにもかかわらず、職員が現実感、現場感を持った議論を
していると感じたこと
から最終的に総務省を志望しました。
入省して15年以上経ちますが、思い描いた以上の経験ができていると感じます。
Q2 今まで経験されたお仕事で、最も心に残っていることはなんですか?
今までの仕事は、どれも心に残っています。選挙制度や地方財政制度、マイナンバー制度等の制度設計に携わって感じた国家行政のダイナミズム、消防庁での火災時の緊急対応や命を守る仕組みづくり、福岡市の地域資源である屋台との共生、岩手県での復興の先を見据えた予算編成など、いずれの業務も大きなやりがいを感じましたし、その経験が自分の職業人生を形作っていると感じます。
このように地域、分野を限らず、幅広い業務に携われることが総務省の国家総合職の魅力と言えると思います。
Q3 これから取り組みたいお仕事はどんなことですか?
これまで国・地方で幅広い経験をしてきましたが、制度同士の関連、地方での運用など、これらは「地方自治制度」という専門性で結びついています。
今後、こうした専門性を活かして、人口減少、デジタル化といった大きな時代の変化に対応して、地方公共団体の果たすべき役割のあり方を考え、地域で生じる具体的な社会課題を解決できるような業務に携わっていきたいと思います。
Q4 キャリアをめざす受験生へ熱いメッセージをお願いします。
総務省の総合職は、国の根幹に関わり、かつ、人々の生活にも大きな影響のある制度の制度設計などを担当します。例えば、地方自治制度は、法令に基づき地方公共団体が何の事務をするか、地域特性を踏まえつつそのための財源をどのように確保するか、など日本国家や行政サービスのあり方に関わる根本的な制度であり、壮大かつ他では代替できない仕事です。また、地方公共団体の管理職のキャリアパスでは、若くしてハイレベルな意思決定やマネジメントの能力が求められることになります。
もちろん大きな困難や責任も伴いますが、自分が必要と思う施策が実現したときのやりがいは得がたいものですし、こうした経験は人生を彩ってくれます。
一度きりの人生、次世代によりよい日本を引き継いでいくために、国家総合職として一緒に仕事をしませんか?志を持った皆さんとお会いできることを楽しみにしています!