現役官僚インタビュー 文部科学省
文部科学省で未来のデザインに挑む
古島 裕太さん
Yuta Furushima 大臣官房総務課専門官
命)総合職事務系リクルート特命チーム
入省後の略歴と職務内容
・2012年4月 高等教育局高等教育企画課
高等教育(大学)行政のとりまとめ
・2014年4月 科学技術・学術政策局人材政策課
若手研究者や女性研究者への支援策の企画立案
・2016年4月 内閣官房一億総活躍推進室
「ニッポン一億総活躍プラン」のとりまとめ
・2016年6月 大臣官房政策課
成長戦略やSociety5.0時代の人材育成等省内横断的な政策の検討・統合調整
・2018年8月 人事院長期在外研究員(英国派遣)
大学政策の日英比較研究
・2020年7月 研究振興局振興企画課
研究振興政策・予算の統合調整
・2021年10月 大臣官房総務課法令審議室
国会対応のとりまとめ、法令審査
Q1 国家総合職(入省先)を志した理由を教えてください。
人の持つ力こそが我が国の成長の原動力であり、個々人の力を伸ばすことを支える仕事がしたいということが国家公務員総合職を目指した理由です。数ある省庁の中でも、文部科学省が所掌する分野は、人づくりの基礎基盤となる教育行政に加え、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術という人が新たな価値を生み出す活動を支援するものです。このように、四分野一貫して人の力に着目した省庁に魅力を感じ、最終的に文部科学省への入省を決めました。
Q2 今まで経験されたお仕事で、最も心に残っていることはなんですか?
それぞれの部署で刺激的な日々を送ってきましたが、その中でも一つあげるとすると、若手時代の政策企画立案の経験をあげたいと思います。入省3~4年目に配属された科学技術・学術政策局人材政策課において、新たな若手研究者支援のプログラムの企画立案、実行に一から携わりました。事務系かつ学部卒の私が係長職として職務にあたることになり、最初は不安も大きかったですが、これまでの課としての蓄積に加え、現場での視察や大学・企業へのヒアリング・意見交換等により、実情を理解することができました。その知識・経験を活かしながら、新たなプロジェクトに自分の意見も積極的に出し、主体性をもってチームの一員として関わることができました。
Q3 これから取り組みたいお仕事はどんなことですか?
これからの社会は、変化が激しく、多様性も増しその予測も難しくなっている中、社会経済を根幹から支える次世代の学びの仕組みが必要になってきます。そのためには、個別最適化された学びと協働的な学びの一体的な充実など、新たな学びの在り方を追求していく必要があります。さらに、DXやCNなど対応していくべき喫緊の課題とともに、日本が世界で存在感を維持していくためには、これまでの蓄積を基盤に新たな価値を生み出していくことが重要です。これまで身に付けてきたことを生かしつつ、常に新しいことを吸収しながら、人の持つ可能性を花開かせ、新たな価値を生み出し続けることができるシステム作りに関わっていきたいと考えています。
今後は、管理職として、個人の力だけでなく、部下や関係課室と上手く連携する中で、チームとして力を最大限に発揮していけるような仕事の仕方をしていきたいと思っています。
Q4 キャリアをめざす受験生へ熱いメッセージをお願いします。
文部科学省が担う「教育」「科学技術・学術」「スポーツ」「文化芸術」は、「人」の持つ可能性、そして、「人」が生み出す価値を信じ、伸ばしていくことを大切にしています。「人」への投資を強化することが、我が国の成長を持続的なものにすることができます。
我々は、一緒にこの国の未来を支える仕組みづくりに取り組むことに興味のある皆さまを求めています。ぜひ文部科学省の門を叩いてみてください。