現役官僚インタビュー 警察庁
当たり前の安全・安心を守るために、仲間とともに闘い続ける

長官官房人事課 課付
入省後の略歴と職務内容
・2018年 入庁、警察大学校
兵庫県警察神戸西警察署
兵庫県警察本部捜査第二課
・2019年 警察庁警備局警備企画課
・2020年 警察庁交通局交通企画課自動運転企画室
国際会議への出席、道路交通法の改正
・2022年 警視庁志村警察署刑事課長代理
特殊詐欺事件の捜査指揮等
・2023年 現職
公務員試験 国家総合職 デジタルパンフレットを閲覧する
Q1 国家総合職(入省先)を志した理由を教えてください。
漠然と「人の役に立ちたい」と思ったのが、国家公務員を志望するきっかけでした。当時は、民間企業就職を第一に考えており、国家公務員には「堅い」「お役所仕事」といったイメージを抱いていましたが、多様な職員がそれぞれの強みを生かして多様なフィールドで活躍していることが分かり、国家総合職試験の受験を決めました。
各省庁の説明会に参加する中で、時代が変わっても揺るがない、国民の安全・安心を守るという「使命」と、その使命を果たすために日々奮闘する「人」に惹かれ、警察庁の門を叩きました。
Q2 今まで経験されたお仕事で、最も心に残っていることはなんですか?
入庁1年目に兵庫県警察で経験した、第一線の現場が心に残っています。
兵庫県警察本部捜査第二課で特殊詐欺事件捜査に携わっていた際には、特殊詐欺被害に遭ったことを家族にも言えず塞ぎ込んでいた被害者とお会いしました。被害を契機に当たり前の暮らしを失ってしまった被害者の声を聞き、このように悲しむ人を減らさなくては、との思いを強くしました。
また、この被害者に電話を架けていたのは、自分と変わらない年齢の青年でした。取調べに立ち会う中で、彼が罪を犯してしまったということ以外はごく普通の青年であるということに驚くとともに、彼のような人に犯罪に手を染めさせない社会にしなければならない、という気持ちにもなりました。
こうした現場での経験があるからこそ、誰もが被害者にも加害者にもならない社会を創りたい、当たり前の安全・安心を守りたいという強い気持ちを持って勤務ができていると思います。
Q3 これから取り組みたいお仕事はどんなことですか?
警察庁の仕事は幅広いですが、どの部門であっても、「国民の安全・安心を守る」という使命に変わりはありません。引き続き、その一翼を担いたいと思っています。
また、キャリアの様々なタイミングで都道府県警察での勤務を経験し、一緒に仕事をしたことのある仲間たちが全国に増えていく中で、現場の第一線で活躍する都道府県警察の警察官のためになる仕事をして恩返しをしたいという気持ちも一層強くなっています。将来的に、自分が警察庁で形作った制度が現場の都道府県警察の悩みを解決する、そんな仕事ができたら本望です。
Q4 キャリアをめざす受験生へ熱いメッセージをお願いします。
自分たちは役人なのだから、全国の警察官ひいては国民の「役」に立つ「人」になることが使命だ。―これは、私が官庁訪問中、入庁20年を超える先輩にいただいた言葉です。
警察庁には、こうした熱い思いを持って職務に当たっている職員が数多くいます。働いている中では困難に直面することもありますが、同じ思いを持つ仲間と共に力を合わせることで、困難は必ず乗り越えられますし、乗り越えた先には、大きな達成感があります。
国民の「役」に立つ「人」になりたい、そんな気概溢れるみなさんと一緒に日本の治安を守り、創り上げる日々を心待ちにしています。