社労士は独学でも合格できるの?問題集の選び方や勉強方法を紹介
社労士の資格を取得したいものの、独学でも合格できるのか不安に感じる方も多いでしょう。そこで今回は、社労士は独学でも合格できるのかについて解説します。
教材の選び方や勉強方法も紹介するので、独学で社労士の資格取得を目指す方は参考にしてください。
社労士は独学で合格できる?
社労士の合格率は6~7%前後といわれており、難易度が非常に高い資格です。社労士の合格者のなかには、独学で合格した受験者もいます。
しかし、独学で合格した方は実務経験があったり法律の知識をすでに持っていたりすることがほとんどです。初心者が独学で社労士に合格するのは稀であり、途中で挫折する方も少なくありません。
独学による合格が難しいのは、勉強への意欲を維持できなかったり効率よく勉強できなかったり、専門的な勉強を理解するのに時間がかかったりなどが考えられます。
また、社労士に合格するための勉強時間は、1,000時間必要だといわれています。
例えば、1日に3時間勉強する計画を立てた場合、社労士に合格するには1年ほどかかることになるのです。しかし、実際には合格までに2年以上かかる方もいます。
社労士を独学で目指す3つのメリット
独学による合格が難しいといわれる社労士ですが、得られるメリットも多いです。社労士を独学で目指すメリットには、次のようなものがあります。
・資格取得までの費用を抑えられる
・状況に応じて勉強を進められる
・自分にあった問題集を選べる
社労士の受験者のなかには、仕事と両立しながら勉強する方もいます。
費用や時間の融通が利く独学に魅力を感じる方も多いようです。どのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
1.資格取得までの費用を抑えられる
独学で社労士を目指すことにより、資格取得までにかかる費用を抑えられるメリットがあります。例えば、受験指導校で社労士の勉強をした場合、合格するまでに10~20万円ほどかかるのが一般的です。
しかし、独学の場合は教材を揃えるだけなので、費用を2~3万円ほどに抑えられます。社労士の資格取得までの費用を抑えたい方は、自分に適した教材を揃えて独学で勉強したほうがお得です。
2.状況に応じて勉強を進められる
独学で社労士の資格を目指すことにより、自分のペースで勉強を進められるメリットがあります。受験指導校であれば、学校が組み立てたカリキュラムに応じて自分の予定を合わせなければいけません。
しかし、独学であれば買い揃えた教材があれば、時間や場所を問わず好きな時に勉強できます。特に社会人であれば、仕事と勉強を両立しなければいけないことも多いです。
自分のライフスタイルに応じて勉強を進められるのは、独学の利点でしょう。
3.自分にあった問題集を選べる
独学で社労士の勉強をする場合、自分好みの教材を選べるメリットがあります。例えば、受験指導校に通う場合は、その受験指導校が用意したオリジナルテキストや参考書を使用しなければいけません。
このような場合は、受験指導校の教材が自分に適していないと感じても自分の判断で変えることはできないのです。
自分に合わない教材は使いこなすことに時間を取られて勉強に弊害が起こることもあります。自分好みの教材であれば、余計な時間を使わず効率的な勉強ができるでしょう。
社労士の独学に適した3つの勉強方法
独学で社労士の資格を取得するのは難しいといわれていますが、費用を抑えられたり状況に応じて勉強を進められたりなど得られるメリットが多いです。
しかし、どのように勉強すればいいか分からない方もいるでしょう。社労士の独学に適した勉強方法には、次のようなものがあります。
・受験日まで綿密な学習計画を立てる
・参考書を読んでから問題集に入る
・頻出問題は反復勉強して頭に入れる
それぞれの項目を確認していきましょう。
1.受験日まで綿密な学習計画を立てる
前の段落で少し触れましたが、社労士に合格するためには1,000時間の勉強が必要だといわれています。計画的に勉強を進めないと、試験当日まで試験対策が追い付かないこともあるかもしれません。
独学で社労士に合格するには、試験当日まで綿密に学習計画を立てることが大切です。また、社労士の試験には足切りと呼ばれる制度があります。
足切りとは科目ごとに設定された合格基準を満たしていない場合、総合点が合格基準を上回っても不合格になることです。不得意な分野を後回しせず、満遍なく点数が取れるように注意しなければいけません。
2.参考書を読んでから問題集に入る
社労士では法律に関する専門的な問題が出題されるため、大学で法学部を卒業していたとしても学習当初は勉強しづらいと感じることも多いです。
社労士の勉強をするときは、まず参考書から読み始めるといった勉強方法をおすすめします。参考書を読むことにより試験で出題される問題を理解できるため、基礎をしっかり固められます。
その後は問題集を繰り返し解くことで、法律に関する専門的な知識を定着させられます。近年は、参考書と問題集が一体化した教材もあるため、自分が使いやすいものを選びましょう。
3.頻出問題は反復勉強して頭に入れる
社労士試験に出題される問題のなかには、頻出問題があります。頻出問題とは、毎回とは言えないものの高確率で出題される問題のことです。
頻出問題を押さえることは、合格基準を満たすために必要不可欠です。確実に頻出問題に解答できるようにするには、頭に定着させるための反復勉強がおすすめです。
持ち運びできる参考書を購入し、隙間時間を活用して勉強時間を確保するのがいいでしょう。
社労士の独学に役立つ教材の選び方3選
独学で社労士の勉強をする場合、参考書や問題集を買い揃える必要があります。しかし、多種多様な教材が販売されているので、教材の選び方が分からない方も多いはずです。
社労士の独学に役立つ教材を選ぶポイントには、次のようなものがあります。
・シリーズで展開する教材を選ぶ
・図や表が理解しやすい、見やすい教材を選ぶ
・法改正に対応した教材を選ぶ
それぞれの項目を確認していきましょう。
1.シリーズで展開する教材を選ぶ
参考書や問題集、過去問などシリーズで展開されている教材を選ぶことをおすすめします。シリーズ化された教材を選べば、問題と解説それぞれがすべてリンクされるので効率よく勉強ができて頭にも入りやすいです。
逆に関連性のない教材を選ぶと、学習範囲に漏れがあるなど学習スピードが落ちる可能性もあります。幅広くシリーズ化されている教材も多いので、そういったものを選ぶようにしましょう。
2.図や表が理解しやすい、見やすい教材を選ぶ
社労士の試験は、図や表では出題されません。文章で出題されるので、読解力を養っておく必要があります。ただし、特に、法律に関する専門的な知識がない人にとっては、読んでも理解しにくい法律の条文がたくさんあります。そのような部分について、図や表を利用すればよいのですが、図や表を見ても理解するのに時間がかかるようではあまり意味をなさないといえるでしょう。そのため、図や表が見やすく、スムーズな理解に適した参考書を選ぶようにしましょう。
また、図や表は、イメージで理解できるので頭に入りやすくなります。学習スピードが速くなると勉強へのモチベーションも上がるはずです。
教材を選ぶときは図や表、イラストが多く使われているかどうかも確認するとよいでしょう。
3.法改正に対応した教材を選ぶ
社労士の試験では、法改正に応じた問題が出題されます。教材を選ぶときは法改正に適応されているか確認することが大切です。
ただし、初心者が独学で社労士試験に挑戦する場合、法改正に適応しているか確認することに時間がかかることもあります。
このような場合は、時間を有効に使うためにも予備校や通信講座の教材を使用することを検討するのもいいでしょう。
独学で合格するか不安なら講座学習を検討しよう!
社労士の試験は非常に難易度が高く独学で合格するのが難しいといわれています。
しかし、独学で社労士の試験を受ければ、資格取得までの費用を抑えられたり、自分のライフスタイルに合わせて勉強を進められたりなど得られるメリットも多いです。
社労士の試験対策に有効な教材も多く販売されているので、独学で社労士に挑戦するのは不可能ではありません。
ただ、初めて社労士の試験を受ける方は、独学で合格できるか不安に感じることもあるでしょう。このような場合は、効率的な勉強方法を提案してくれる講座学習を検討してみるのはいかがでしょうか。
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