外交官(外務省専門職)合格体験記
自分と向き合い続けた受験生活
渡辺 美琉さん
Profile
研修語 | 朝鮮語 |
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出身校 | 明治大学 国際日本学部(在学中合格) |
合格年度 | 2024年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 外務省専門職の志望理由:大学3年次の一大決心
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就職活動を進める中で、自分の外交に対する興味関心や、国益のために働きたいという気持ちに気づき、大学3年生になってから外務省専門職を目指すことを決めました。そもそも外交や国益に興味を持つようになったきっかけとしては、故郷広島での平和教育や、自分が被爆4世であったことに原点があったと感じます。それまでは、外交官なんて手が届かないと思い込んでいましたが、自分のやりたいこととこれ以上マッチする職業はない!と思い、どんなに大変でも挑戦してみよう!と決心しました。
- TAC・Wセミナーのサービスをフル活用
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毎月必ず担任カウンセリングを受けて、学習の進捗を共有し、これからの学習計画に対するアドバイスなどをもらっていました。講師の方から客観的な意見を定期的にもらうことで、自分の努力の方向が間違っていない、と安心することができ、一種の精神安定剤にもなっていたと思います。
また、合格者アドバイザーの存在が、自分にとってはとても心強かったです。ほぼ毎日更新される、合格者アドバイザーの方の経験談やアドバイスが詰まった「外交官を目指す人のコミュニティ」(TAC・Wセミナー受講生専用サイト)での記事が、受験生活の心の支えでした。
- 各科目の学習方法
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暗記方法としては、基本的にAnkiというソフトを使っていました。これは、PC版単語帳のようなもので、単語カードを作ると、忘却曲線に合わせて、適切なタイミングで問題を出してくれます(正解したカードは3日後、間違えたカードは1分後、そこで正解すれば1日後、といった具合に)。
私の場合、一度覚えるのにはそれほど時間はかからなくても、すぐ忘れてしまうタイプだったので、この「定期的に繰り返し暗記カードを提示してくれる」という機能が、暗記知識の定着に役立ちました。
単語カードを作るのに時間がかかる、毎日やらないと効果が得にくい、などのデメリットもありますが、一度カードを作ってしまえば復習が楽になるし、スマホ版があればいつでもどこでも復習できるので、私は重宝していました。
<国際法>
答案化指定の答案の丸暗記が基本で(具体的な方法:①答案化、②答案を数文ごとパート分けし、それぞれ穴埋め問題にして暗記、③各パートの全体文を暗記、④答案全体として暗記)、+aで「判例名」「条約名」「条約規定番号」「年号」なども単語カード化して覚えていました。
<憲法>
模範解答を自分なりに作り直したうえで、丸暗記ではなく、まずは構成を暗記し、そのうえで「違憲審査基準の説明」「その基準を適用する理由」「違憲審査基準に対する制約」「各人権の定義」などの各構成事項の内容を暗記しました。(「構成=骨組み」「各構成事項の内容=肉付け」というイメージで、骨組みをまず覚えてから、できる限り肉付けをしていって説得力のある答案にできるよう心掛けました。具体的検討は、書いてある内容を確認する程度で、毎回その場で考えて書きました。)
<時事>
講義を受け、論文課題を添削してもらった後は、予想問題に対する答えを考えておく程度でした。 普段の情報収集としては、時論公論と国際報道、日経新聞や時事系の授業などをとっていました。時間がない時は、通学中や入浴中にニュース系のラジオ番組を聞いたりしていました。論文答練期は他の勉強を優先しがちで、時事の学習時間を取れないことが多かったため、毎日20分、ジムでウォーキング(ランニング)をしながら2倍速で国際報道を見ることを日課にしていました。
<その他>
数的処理や一般教養の問題演習は、正誤や各分野の正答率をExcelに表にしてまとめ、全て正解するまで繰り返し解きました。
- 試験前日に号泣。最終日には背筋凍る
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試験前日には、もし論文試験で何も書けず、白紙で提出することになったらどうしよう、と不安でいっぱいでした。試験会場に向かう電車で偶然聴いたsumikaさんの「センス・オブ・ワンダー」という曲の歌詞が心に刺さりまくって、静かに号泣してしたのを覚えています。でも泣いてちょっとすっきりしたのかも…。
ちなみに、2次試験で一番手ごたえがなかったのは英語面接です。国際法の知識に関する質問があったのですが、正直1次試験後は国際法にはほぼ触れていなかったため、十分に答えられず、「国際法勉強したんですよね?」と聞かれ、「はい…すみません…」としおしおになって答えるしかありませんでした…今思い出しても背筋がヒヤッとします(笑)
- 最後に
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正直私は、計画を立ててもその通りに進められず、自分自身にがっかりする毎日でした。勉強時間が日によってまちまちだったり、他の受験生や先輩方と自分を比べたりしては、不安に苛まれていました。「不安なのは、自分の努力が足りないから。自業自得」と思いつつも、「頑張ってないわけじゃない。大丈夫、よくやってる」と何とか自分を励まして、最終的には「もし落ちてしまったら、神様が“私にはもっと向いてる道があるよ”って言ってくれてるんだ、と思うことにしよう」と思ってやってきました。家族や友人、心の支えとなった存在にも背中を押してもらいました。ずっと自分の現状に満足できないままでしたが、なんだかんだ諦めず、自分が継続できる学習法を模索し続けたことが、今の結果につながったと思います。
試験の結果がどうなるかは誰にもわからないけれど、きっと、良い未来が待っています。不安と闘いながら、努力し続ける受験生の皆さんを応援しています。
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