外交官(外務省専門)合格体験記
誰にでもチャンスはある
古閑 飛鳥さん
DATA BANK
研修語 | カンボジア語 |
---|---|
出身校 | 東京外国語大学 言語文化学部 (卒業) |
合格年度 | 2020年度 |
選択科目 | 経済学 |
- 受験動機:きっかけは些細な事
-
自分が大学生のとき、やりたいことがはっきりとしていませんでした。そんな時、外交官という名前に憧れて興味を持ちました。名前のかっこよさという些細な動機から始まった外交官志望ですが、受験勉強をしているうちに、高校生のときにルワンダ大使の方とお話しさせてもらった経験が原体験にあることや、大学で学んだ東南アジアの国と友好的な関係を築きたいという気持ちに気づくことができました。
- 国際法
-
私は大学で言語学を専攻していたため、法律の知識は全くなく、初めて学ぶものでした。最初は内容を理解できませんでしたが、講義を聞いて暗記すべきところを暗記し、TAC・Wセミナーのテキストを何度も繰り返すことにより少しずつ理解をしていきました。章ごとに強弱はありましたが、最終的には数えきれないくらい繰り返しました。特に国際法のテキストは非常に体系的に全範囲をまとめてあるため、講義を聞いてしっかり復習すれば合格に必要な知識は身に付きます。本番では、テキストや答練の復習で覚えたことを問題に合わせて組み合わせることにより、納得する答案を作成することができました。私は特に暗記が苦手で、何度も心が折れそうになりましたが、あきらめずに暗記作業を続けたことがよかったと思います。
- 経済学
-
国際法同様、憲法と経済学も初めて学ぶものだったため、初めは両方の講義を受講していました。その中で自分には経済学があっていると思ったため、経済学を選択しました。経済学は国際法よりも暗記は少ないものの、理論の理解が特に重要なものとなります。経済学もはじめは理解できませんでしたが、TAC・Wセミナーのテキストを何度も繰り返すことと、疑問点は講師に質問することにより少しずつ理解していきました。すべての問題に対し、なぜこうなるのか、なぜこのような結論に至るのか、を常に気にしながらテキストの答案を吟味、理解していました。実際、1度で理解できるものではないので、繰り返すことが重要だと思います。結果、本番では問題を見た時にどの範囲、どのような答案の流れになるかを思い浮かべることができ、答案作成ができました。
- 基礎能力試験
-
元々苦手なわけではなかったですが、基礎能力試験は高得点を取ると偏差値が高く出やすいと聞いていたため、基礎能力試験で他の受験生と差をつけることを目標にしました。毎日1時間半程度、数的処理と知識分野を勉強しました。数的処理はTAC・Wセミナーの講義を受けて解き方を学び、解法の練習をこなすことで点数は上がっていきました。知識については、もともと大学受験で世界史、地理、物理、化学、思想はやっていたため、それらの科目はVテキストを回し、生物、法律、政治は講義を受けてVテキストを回しました。
- 英語
-
自分は英語が特に苦手で、最後まで苦労しました。しかし、TAC・Wセミナーの推奨する勉強方法をもとに、単語を覚え、TOEFLのスコアを伸ばすこと、過去問演習によって少しずつ英語は伸ばすことができました。また、オンライン英会話も行いました。たしかに外務省専門職の英語の問題のレベルは高く、周りが英語が得意な人が多いので不安にもなりましたが、自分でも合格することができたので、英語が苦手でもあきらめるのはもったいないです。
- 二次試験対策
-
TAC・Wセミナーの二次試験対策は大変充実しています。過去のデータをもとに受講生同士で面接練習をやることによって本番の想定をすることができました。それと同時に、他の受講生と練習することにより、自己の分析もでき、自分とはどのような人間なのか、外務省で何をやっていきたいのかなども知ることができました。
- 再チャレンジの方へ
-
私は1度外務省専門職試験に落ち、2度目のチャレンジで合格することができました。再チャレンジを始めた当初は、一度不合格になったら合格なんてできるのだろうかと不安しかありませんでした。しかし、担任講師と定期的にカウンセリングをし、1度目の失敗からどのように成長するか、そしてどう成長できたかを面接官に伝えるか入念に話し合いました。結果、合格することができたので、再チャレンジでも自分の1年間での成長をしっかり示すことができれば合格することは可能です。再チャレンジ生もたくさん合格させてきた井能講師であるから信用し、安心して頼ることができました。
- 年齢、学歴、職歴、そのようなものは必要ない
-
私は、大学に入ったことが遅かったのもあり、年齢も高くその上職歴もありませんでした。しかし、TAC・Wセミナーの勉強をコツコツとこなし、外務省に入るという思いを持ったことで合格することができました。過去や経歴は関係ないので興味があればぜひ挑戦してほしいと思います。