外交官(外務省専門)合格体験記
アフリカ諸国との関係構築に携わりたい。
古山 花香さん
DATA BANK
研修語 | フランス語 |
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出身校 | 早稲田大学 政治経済学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2020年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機:アフリカ諸国との関係構築に携わるために。
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もともと地球規模課題に興味があり国際関係学を学んでいたこと、言語力を活かしたいこと、日本を軸に海外にも住みたいという純粋な思いから外交官という職業に関心を持ちました。特に、タイに住んでいた際に東南アジアの貧しい地域の様子を見て自分がいかに恵まれているかを痛感し、日本人として途上国と日本の架け橋になりたいと考えました。最終的には、外国に興味を持つきっかけであったアフリカに行きたいと考え、研修語にはフランス語を希望しました。しかし勉強のスタートが遅れたこと、大学との両立や民間企業など他のオプションも捨てきれずに悩みつつ勉強していました。それでも、夏に参加した外務省でのインターンで出会った省員の方々の生き生きとした姿が忘れられず、勉強を続け、入省を決めました。
- TAC・Wセミナーのおすすめ:自分のペースでの勉強と、心強いサポート。
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私はスタートが遅めであったこと、民間も併願していたこと、そしてそもそも性格的にマイペースであることから、追いつこうとはしましたが、結局かなり自分のペースで勉強していたと思います。それでも、担任の先生や合格アドバイザーの方々はいつでも相談に乗ってくださりました。不安を解消するだけでなくその後の指針を一緒に考えて下さり、まだ大丈夫もっと頑張ろうと前向きになることができました。自分のスタイルに合わせて実績のある教材で効率的に勉強ができ、またこのような手厚いサポートを受けることができるのは、TAC・Wセミナーならではだと思います。それだけではなく、同じTAC・Wセミナー受講生の存在も大きなサポートです。このように私は直前期までほとんど一人で勉強してきましたが、オリエンテーションや自主ゼミで出会ったTAC・Wセミナーの受講生には人物試験対策はもちろん、精神的にも大変助けられました。長丁場の試験は一人で踏ん張るには張り詰めていて、同じことを経験している仲間がいると思うと救われました。同じ職を狙う敵として見られてもおかしくないのに、皆で頑張ろう!という温かい雰囲気で、お互いを高めあえる、同期となる仲間に出会うことができることもTAC・Wセミナーの強みです。
- 私の教養試験対策:教養科目は根気よくコツコツと。
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とにかく範囲が広い上、専門科目もあるので途方もなく思えますが、できるところ、頻出のところから優先順位をつけてコツコツ勉強しておくべきだと思います。数的処理は毎日5問、眠くてもお腹すいていても疲れていても解くようにしていました。とは言いつつ私は教養科目が苦手で模試も20点を下回っていました。コロナで試験が延期になり、雑になっていた数的処理以外の科目をやっと確実にしていきました。具体的には、小さな手帳に様々な教科の暗記物を直感的にまとめて持ち歩き、どこに何が書いてあるのか覚えるまで眺めました。こんな運に任せるような勉強ではなく、最初からコツコツと勉強するべきでした。帰国子女で学習経験がない範囲があったとしても諦めず、勉強しやすいところからコツコツと、確実に取れるようにしていけば大丈夫です。
- (2次試験でのおもしろエピソード:2次試験で痛恨のミス。
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私は外務省の夏のインターンに参加していたので、それを面接カードにも書いてやる気をアピールしようと意気込んでいました。しかし、インターンをした局名を間違えて記入していたことを、面接官に冷たく指摘され、面接の途中で私の頭の中は真っ白になりました。受かると思っていなかった1次試験を通過し、面接カードも何度も推敲し、面接練習も重ねてこれ以上準備できない!と思っていたのに、なぜ局の正式名称をきちんと調べて記入しなかったのか。それでも合格を頂いたので、そんなに影響はなかったのかもしれませんが、面接の途中で頭を真っ白にしてしまいその後の質問にもよくわからない答えをしてしまうような事態は本当は避けるべきです。固有名詞の正式名称に注意です。
- 最後に:大きすぎる夢?
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私は日本と世界の次世代まで続く平和のために尽力し続ける人になりたいです。昔友人にそう溢したら、随分大きな夢だねと半分笑われました(私が真面目に言っていたと気づいてあたふたしていました)。確かに漠然としているしもちろん今の私には壮大過ぎるスケールです!でも、外交官ならこれができると思います。世界の外交という舞台で、今の自分が考えているよりも大きなことがいつか実現できるのではないかとわくわくします。それは、お会いした外務省員の方々がとてつもなく忙しい中でもきらきらとした目で、「でもここでしか、自分たちにしか、できない仕事なんだよ」と口を揃えておっしゃっるのを見て感じました。語学が好きな方だけでなく、世界の課題に取り組みたい、日本と世界の未来を創っていきたい!そんな大きな夢を持つ方の好奇心を刺激し続ける、たまらない職業なのではないでしょうか。