外交官(外務省専門)合格体験記
二回目のチャレンジ
江本 龍弥さん
DATA BANK
研修語 | フランス語 |
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出身校 | 中央大学 法学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2020年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機:国際法の観点から国民の安全を守りたい
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福島での東日本大震災や広島の原爆資料館訪問の経験の中で、日常が崩れる様子を見聞きしたことから、人々の安全を守る仕事がしたいと中学生の頃から考えていました。大学で国際法を専攻したことで、国際法の観点から国民の安全を守ることに貢献できる仕事がしたいと思い、外務省を目指すに至りました。
- TAC・Wセミナーのここが良い:再チャレ生でも使いやすい
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今年度は私にとって二回目のチャレンジでした。一年目の試験勉強ではインプットばかりに力を入れアウトプットすることを疎かにしていたので、二年目はアウトプットがメインの答練セレクト本科生のコースを申し込みました。基本マスター演習・論文マスター演習・答練を通じて徐々に自分の弱点が見えるようになり、それを克服することに注力することで効率的に勉強を進めることができました。また、過去に一次試験を通過したことのある場合には受講料が50%OFFになるので、費用の観点からもオススメできます。
- 語学試験対策:英語音痴からの再スタート
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自分は元々英語がとても苦手だったので、和訳英訳や外国語面接対策以前に英語力を底上げしなければなりませんでした。そこで、Z会出版の『速読速聴・英単語 Core 1900』を使ってシャドーイングと音読を毎日欠かさずやるようにしていました。ある程度英語力が底上げすることができた後、年明け頃から一次試験の外国語科目対策を始めました。先生とのカウンセリングの時に頂いた過去問を使って演習を繰り返すほか、英語版の外交青書などでどのような言葉が使われているのかを確認するなどしていました。
- 人物試験対策:志望動機はできるだけ多くの人に見てもらう
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一年目の試験の点数開示をしたところ二次試験の点数が良くなかったため、面接対策は早めに始めました。まずはこれまでの人生を振り返り、徹底的に自分自身と向き合うことから始まり、それを言語化しては先生や合格者アドバイザー、大学の先輩に見てもらうようにしていました。他の人に見てもらうことで、自分自身について自分では気がつかなかった所に気がついたり、言語化しきれなかったところを言語化するヒントをもらうことができました。その結果、一次試験前には面接カードに書く志望動機をほぼ完成することができ、スムーズに二次試験対策を始めることができました。
- 併願について:併願が自分のやりたいことを見つめ直す良い機会に
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試験科目が外務省専門職試験と併願しやすかったこと、自分のやりたいことに近いという理由から、防衛省専門職・海上自衛隊一般幹部候補生・横浜市役所を併願し最終合格を頂くことができました。併願先の面接をこなし外務省専門職試験とは異なる角度から自身の想いを見つめ直す中で、自分が本当にやりたいことは何なのか、それをどのように実現したいのかということがより明確になったと感じています。
- 再チャレ生:再チャレ生へ
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再チャレンジすることを決めた受験生の皆さんは外交官として働きたいという想いを人一倍強く持っており、それ故、試験勉強をする中で大きな不安を感じている人も多いことかと思います。その不安は、おそらく結果が出るまで消えることはありません。試験に向けた対策・準備を地道に行うことがその不安を少しでも小さくする唯一の方法です。再チャレ生の場合は、「前に受験した時からこの点が成長した!」と自信を持って言えるようにすることが大切です。皆さんがご自身で納得のいく試験対策ができること、そしてその努力が実ることを心の底から祈っています。