外交官(外務省専門)合格体験記
自分の努力に自信をもって
田中 真央さん
DATA BANK
研修語 | 朝鮮語 |
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出身校 | 関西学院大学 国際学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2020年度 |
選択科目 | 経済学 |
- 受験動機:世界に貢献できる日本をつくっていきたい
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高校生の時に開発協力に興味をもちはじめ、大学入学後は留学や海外ボランティアに参加してきました。しかし、大学3年生の時に指導教員から「君は国際社会の平和についてはすごく関心があるみたいだけど、君が生まれ育った日本について真剣に考えたことがあるか」と尋ねられ、日本の平和・安全について深く考えなおすようになりました。その後参加したオーストラリアでのインターンシップでは、豪州政府関係者の方とお話しする機会があり、二国間関係の発展が日本、相手国、そして地域全体の安定に繋がるのだと実感しました。このインターンを終えて、私自身も安全保障外交を通して日本、そして国際社会の平和に貢献したいと思い、外務省専門職試験の受験を決意しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:最終合格までの手厚いサポート
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私は関西出身ですが、井能先生が関西でカウンセリングやホームルームを行ってくださり、合格者の方のお話を伺う機会も多くありました。カウンセリングでは井能先生が温かく励ましてくださり、とても心強かったです。また、自分1人だけでは、勉強法やスケジュールの立て方がわからず不安でしたが、井能先生が私にあった計画を一緒に立ててくださりました。TAC・Wセミナーでは教養や専門科目はもちろんですが、時事対策や面接対策などのサポートも充実しています。こうしたサポート体制のおかげで私も安心して二次試験に臨むことができました。TAC・Wセミナーで同じ目標に向かって頑張る友人ができたことも嬉しかったです。
- 専門科目対策
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専門科目の国際法と経済学はどちらもほぼ初学で、最初に過去問を見たときは私が解けるのだろうかと不安でいっぱいでした。特に初期の国際法の授業では、何が何だかわからず途方に暮れていました。しかし、講座を進めていくうちに、呪文のような国際法の文言にも少しずつ慣れてきて、答案も書けるようになってきました。経済学についてもWEB質問会があり、わからないところを丁寧に教えていただきました。 初学であれば、ある程度の暗記は避けて通れません。私は論文マスター期に暗記から逃げてしまったことがあり、答練期・直前期に苦労しました。重要な部分だけでいいのでコツコツ暗記していった方が、その後の理解も早いと思います。 専門科目はとっつきにくい、と感じる受験生も多いかもしれませんが、諦めずに1つ1つの講義・演習に取り組んでいくことが重要だと思います。粘り強く勉強を進めることで、最初は点と点であった知識が1本の線に繋がる瞬間が必ずやってきます!不安なときはカウンセリングや質問制度を利用して、先生方に相談してみてください。
- 英語対策
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私は、留学経験はあるものの、翻訳経験はほとんどありません。そのため、答練前の時期から時間を計って過去問を解き、翻訳自体に慣れていきました。和訳では、国際問題が題材になることも多いので、外交青書の英語バージョンで外交用語をチェックしておくといいと思います。外交青書を英語で読むことで、日本外交についても学ぶことができ、二次試験の英語面接でも役立ちました。また、英訳はTAC・Wセミナーの教材も使用し、模範解答と自分の答案を見比べて不自然な表現はないかチェックしていました。 試験を受けてみて、英語は日々の積み重ねが大切だなと実感しました。私も英語対策をもっと早く開始していれば良かったな、と後悔しています。他の科目の勉強で忙しくても、毎日時間を見つけて英語を継続することが大切だなと思いました。
- 二次試験にて:自然体の自分で
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これは外務省専門職員試験に限ったことではないかもしれませんが、面接ではありのままの自分自身を伝えることが大切だと思います。「なぜ外交官になりたいのか」「外務省で何がしたいのか」と何度も自分自身に問うことで、自分のことをより深く知ることができ、アピールポイントもはっきりしてきます。私は民間就活や他の公務員試験も経験しましたが、面接を重ねることで、外務省で働きたい理由がより明確になったので、もし余裕があれば他の機関や企業の面接を受けてみるのもいいかもしれません。受験期は他の受験生と自分を比べてしまいがちですが、自分にしかない魅力や想いが必ずあると思うので、焦らずじっくり自分と向き合うことが大切だと思います。
- 最後に
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受験期は不安になることも多いと思います。私も答練期はどれだけ勉強しても足りない気がして眠れず、ベッドの中で夜な夜な国際法の答案を音読していました。大変な時に支えになったのは、TAC・Wセミナーで出会った友人です。皆の努力を聞くたびに、私も負けないように頑張ろう!と決意を新たにしていました。不安なのは皆一緒です。外務省専門職員試験に挑戦しようと思った自分の覚悟と、これまでの努力に自信をもってください。外交官を目指して頑張る期間は必ず自分の糧になります。皆さんが悔いなく試験を終えられるよう祈っています。