外交官(外務省専門)合格体験記
「職業としての魅力と、試験準備過程の魅力」
木本 雄大さん
DATA BANK
研修語 | ポルトガル語 |
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出身校 | 大阪大学 法学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2020年度 |
選択科目 | 経済学 |
- 受験動機:ペルー、クスコにて
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高校2年生の時に、「AIU高校生外交官プログラム」に参加し、外交官という職業を知りました。高校生ながら、日本の代表として他国の人々と議論したり、文化交流を行う醍醐味を感じました。一方で、自分にとって「外交官」は、まだどこか遠い存在でした。 交換留学先の休暇中、親友に誘われ、ペルーのクスコに滞在しました。滞在中、僕を家族のように扱ってくれたホストファザーから、「日本とラテンアメリカをつなぐ外交官になってくれ」と冗談交じりに言われました。この一言がきっかけとなり、遠かった「外交官」という職業について真剣に考えるようになりました。 調べていくと、きっちりと対策すれば誰にでもチャンスがあること、充実した研修制度があること、様々な国で仕事を行えること、仕事を通して特定分野のスペシャリストを目指せること等々、外務省専門職がとても魅力的な職業であると知りました。また、試験内容そのものにも関心があり、受験を決めました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:一人一人に合った手厚いサポートと質の高い授業
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外務省専門職受験を決めてから、試験日までそれほど時間が残されていなかったので、最短で合格できる方法を探しました。TAC・Wセミナーでは、海外からでも手厚いサポートが受けられ、また必要な知識を効率よく学ぶための質の高い授業が受講できるという評判を知り、即座に入会を決めました。実際、通信生に対しても非常に充実したサービスが整っていました。何度でも受講できる質の高い授業と、定期的に進度確認を行えるオンライン面談のおかげで、効率的で密度の高い準備ができました。
- 専門科目は、「TAC・Wセミナーを信じること」と「反復と継続」
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この試験の中で最も難しいのはやはり専門科目だと思います。外務省専門職試験の国際法や経済学は非常に深い内容まで問うてきます。しかし、巷には外務省専門職試験対策と銘打った参考書はほとんどなく、ネットでの情報もほとんどありません。でも、大丈夫です。TAC・Wセミナーの教材と授業では、合格のための必要かつ十分な内容がしっかりカバーされています。これを信じて、テキストを何度も何度も反復し、粘り強く継続して学習することが合格への近道だと思います。
- 私の教養試験対策:教養は「戦略」が大切!
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外務省専門職を受験する上で、教養試験は合否の分かれ目になる大切な試験だと思います。専門科目はほとんどの受験生が同じ授業できっちり勉強するからです。一方で、教養試験の全範囲をくまなく勉強するのはほとんど不可能です。ここで、大切になるのが「戦略」だと思います。ここでいう「戦略」とは、「選択と集中」です。まず目標点を決定し、その目標点を取るために勉強する科目を決める。選択した科目は毎日コツコツ勉強する。他は捨てる。やらなければいけないことが多い外務省専門職試験だからこそ、このような姿勢で対策することが重要だと思います。(数的処理は配分が大きいので捨てられません。。。)
- 担任の先生の紹介:外務省専門職試験の専門家!
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担任の井能先生は、担当される国際法講義の面白さはもちろん、外務省専門職のあらゆる疑問について的確に答えてくださります。受験勉強期間は、膨大な学習量から不安になることも多かったですが、井能先生に相談すると、いつもポジティブかつ明確なアドバイスをいただき、モチベーションを保つことができました。また、二次試験対策では、本番の前日まで面接練習に付き合ってもらい、改善点を洗い出すことができました。外務省専門職試験を日本で最もよく知る先生だと思います。
- 最後に
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仕事としての外務省専門職の魅力は、既述の通りたくさんあると思います。一方で、この試験の準備期間で得られる学びもまた、かけがえのないものだと思います。国際法や経済学の学習は、世界で起こる現象を考えるための切り口を与えてくれました。教養試験対策は、大学受験以来ほとんど忘れていた世界史や日本史を学び直す機会になりました。英語試験対策は、すぐに低下してしまう英語学習のモチベーションを奮い起こさせる起爆剤になりました。そして、二次試験対策は、志を同じくする素敵な仲間とともに自分史を振り返り、自らと向き合う最高の機会となりました。 このように、この試験の過程自体がとても有意義な時間だと思います。「大変そう」という理由で挑戦に踏み切れない方々の背中を少しでも押せたなら幸いです。