弁理士試験をズバリ解説! 弁理士の勉強時間
弁理士試験合格までに必要な勉強時間は、2,000時間~3,000時間といわれています。もちろん学習の開始時期や、その方の習熟度により必要な勉強時間も異なります。
ここでは3つの学習開始時期を事例として、詳しくご紹介します。どの時期にどのようなことを心がけて勉強していけば良いか、そのヒントにしてください。
3つの学習開始時期から考える勉強時間
4月・5月・6月から翌々年の最終合格を目指す場合【学習期間:約2年】
学習時間として十分な日数が確保できます。4~6月に学習を開始して年内は各科目の全体像と細部を講義ごとにわけて、インプット(知識の習得)します。年明けからアウトプット(問題演習の取り組み)を加えた学習を心がけることにより、翌年に短答式試験合格、翌々年に最終合格に到達するレベルに達します。TACでは「2年本科生」をご用意しております。
4月・5月・6月から翌年の最終合格または短答合格を目指す場合【学習期間:約1年】
弁理士受験の学習開始時期として最もスタンダードです。約1年をかけて学習をしていくうえで「月ごと、曜日ごとにどのようなスケジュールを立てるのか?」を意識し、着実にそれを遂行できる方が合格に近づきます。TACでは、「1年本科生」やまずは短答のみの合格を狙う「短答本科生」といった初学者向けのコースをこの時期から開講しています。
7月・8月・9月・10月から翌々年の最終合格を目指す場合【学習期間:約1.5年】
学習時間として十分な日数が確保できます。7~10月に学習を開始して年内は各科目の全体像と細部を講義ごとにわけて、インプット(知識の習得)します。年明けからアウトプット(問題演習の取り組み)を加えた学習を心がけることにより、翌年に短答式試験合格、翌々年に最終合格に到達するレベルに達します。TACでは「1.5年本科生」をご用意しております。
7月・8月・9月・10月から翌年の最終合格を目指す場合【学習期間:約8ヵ月】
初めて弁理士の学習をする「初学者」の方と、6月の短答式試験の結果を受けて、翌年の試験合格を確実なものにする「受験経験者」の方が混在する時期です。初学者・受験経験者どちらにも対応しているスタンダードコース「8ヵ月本科生」の他、受験経験者専用の「上級本科生」、「論文本科生」の開講時期でもあります。
11月以降から翌年の最終合格を目指す場合【学習期間:約6ヵ月】
論文式試験を終えた受験経験者の方が翌年の合格を目指して学習を開始する時期です。勉強時間を多く確保することは難しいものの、ご自身の知識を活かし、各科目の重要ポイントや苦手な論点を中心に学習を進め、多くの問題演習をこなすことによって短期での知識定着を図ることができます。受験経験者専用コースの「上級論文本科生」、「論文答練本科生」が開講になります。
合格者から見る基礎期と直前期の勉強時間
合格者の勉強時間について
学習するあたって合格までの勉強時間はどれくらい必要なのでしょうか?ここでは3年分の「TAC弁理士講座 合格者アンケート」から4名の合格者の基礎期(学習開始時期から3月まで)と直前期(4月以降)の勉強時間等をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
氏名 | 山田 千香子さん | 布施 健太さん | 堀 敬香さん | 金城 憲長さん |
---|---|---|---|---|
合格目標年度 受講講座 |
2020年合格目標 8ヵ月本科生 | 2019年合格目標 2年本科生 | 2018年合格目標 1年本科生 |
2018年合格目標 1年本科生 |
受験回数 | 1回 | 2回(短答1回・論文1回) | 1回 | 1回 |
基礎期の 平均勉強時間 |
平日2時間 休日10時間 | 平日2時間 休日5時間 | 平日5時間 休日3時間 |
平日5時間 休日8時間 |
直前期の 平均勉強時間 |
平日2.5時間 休日10時間 | 平日3時間 休日6時間 | 平日4.5時間 休日8時間 |
平日5時間 休日12時間 |
得意科目 | 特になし | 特許法 | 意匠法 | 意匠法 |
不得意科目 | 条約(TRIPS) | 条約(PCT) | 著作権法 | 条約 |
合格の秘訣 | 毎日コツコツ勉強すること | 正しい勉強を継続すること | 自分に厳しく諦めないこと | 工夫を積み重ねること |
まとめ
上記合格者4名(いずれも社会人受験生)の平均勉強時間を算出すると、基礎期の勉強時間は、平日3.5時間、休日6.5時間で、試験直前期の勉強時間は、平日3.75時間、休日9時間でした。1週間だと、基礎期は30.5時間、直前期は36.75時間になります。年間だと、学習開始時期やカリキュラムによって、若干変動はありますが、約2,000時間になります。この勉強時間にはTACの講義時間も含んでいます。
このことから、仕事をしながら合格するためには、休日に多くの時間まとめて学習するだけでなく、平日も継続して3~4時間ほど学習できるかがポイントになります。
上記合格者は、TACの本科生講座で学習し、1回~2回の受験で合格されました。弁理士試験合格までの平均受験回数が4回であることを考えると短期合格者の部類にカウントされますが、それでも講義時間を含めて、年間2,000時間は必要であることがわかります。
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