外交官(外務省専門職)合格体験記
コツコツが勝つコツ
豊田 将康さん
DATA BANK
研修語 | 中国語 |
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出身校 | 大阪大学 外国語学部(在学中合格) |
合格年度 | 2023年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望理由:日中間のギャップを埋めたい!
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中学生の頃、尖閣諸島を巡り日中関係が冷え込んでいた一方で、私のクラスに中国からやって来た中国人の転校生がたちまちクラスの人気者となったことから、政府間と民間での温度感の違いを実感しました。また、麻雀や中国のドラマなどの中国の文化に触れるうちに、今まで私が中国に抱いてきたイメージと本当の中国は大きく異なることに気づきました。そこで、自らの体験から、日本に対してあまり良いイメージを持っていないような方を含め、中国人の間における親日感情の醸成に従事したいと思うようになり、地域のスペシャリストとして国際舞台の最前線で活躍できる外務省専門職を志すようになりました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:TAC・Wセミナーかそれ以外か
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一番の決め手は圧倒的な合格者占有率でした。入会前はそんな安直な理由で選びましたが、今になって考えるとTAC・Wセミナーで良かったと思える点がいくつかあります。まず、外務省専門職試験を知り尽くした講師陣らにより考え抜かれたカリキュラムで、初学の科目であろうと最短距離で合格に近づくことができるということです。私は法学部ではなかったため、国際法・憲法ともに初めて学習する科目でした。学習を始めたての頃は右も左も分からず不安でいっぱいでしたが、重要論点や試験委員の研究テーマを丁寧に解説していただき、膨大な試験範囲をただやみくもに学習するのではなく、強弱をつけて学習を進めることができました。次に、同じ志を持つ仲間がたくさんおり、切磋琢磨しながらお互いを高められるということです。私は通信ということもあり、1次試験が終わるまで誰とも知り合うことがなく一人で受講していましたが、1次試験終了後は自主ゼミというものを結成し、同じ仲間たちと2次試験に向けて対策を行っていきました。そこでは面接練習などをお互いに行い最後にフィードバックをしていく中で、自分に今足りないものを明確に知ることができ、視野がとても広がりました。また外務省専門職試験の受験は情報戦です。OB・OGで現役職員の方がたくさんいらっしゃることから、TAC・Wセミナーはとても魅力的です。最後に、フォローアップ制度が充実しているということです。毎月、担当講師とのカウンセリングがあり、現在の学習状況からどのように学習を続けていけばよいかのアドバイスをいただいたり、質問や悩みなどを気軽に相談したりすることができます。
- 私の語学対策:留学・海外経験がなくても大丈夫!
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私は中国語で受験しましたが、特殊言語受験の中では珍しく、留学や海外経験が一切ありませんでした。そのため、外国語試験で本当に点数が取れるのか、特に中国語訳で上手く表現することができるのか、また、外国語会話の試験で中国語を使ってコミュニケーションを取ることができるのか不安でいっぱいでした。しかし、結論から言うと、多少の差はあれども、適切な対策を行っていけば留学・海外経験がなくとも全く問題ありません。例えば私は、過去問を同じ大学の友人の中国人留学生に添削してもらったり模範解答を作ってもらったりするなどして、こなれた中国語の表現を覚えることに注力しました。また、会話に関しても同様に、定期的に友人の留学生に会話練習に付き合ってもらったり、大学が中国語交流の場を提供してくれたりしたので、徹底的にそういった機会を利用しました。このようにして、国内にいても対策を取ることは可能なので、留学・海外経験がないことを負い目に感じる必要は全くありません。
- ここだけの話:私の失敗談
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外務省専門職試験受験期間中、大小を問わなければ数えきれないほどの失敗談を私は持っている自負がありますが、その中でも特に2次試験の採血の直後に倒れてしまったことが一番印象に残っています。毎年誰かしらは倒れると聞いていましたが、まさか自分が倒れるとは思わず、その日の午後に1回目の個別面接があったので内心かなり焦りました。後日届いた健康診断の結果用紙に倒れた旨が記載されていたので、面接官にもその情報が届いているとは思いますが、その時点で採用されないとかは決してないので、もしあなたが採血で倒れたとしても気にすることはありません。
- 最後に:意志あるところに道は開ける
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外交官という職業は誰もが一度は聞いたことのある職業だと思います。しかし、外交官になりたいと思っても、そのイメージから自分にはきっと無理と勝手に決めつけて、始める前から諦めてしまう人が大勢いるということに最近気づきました。実際私自身も、どうせ自分には縁遠い存在だろうと当初は思っていましたが、今このようにして夢を叶えることができました。確かに簡単な道のりではないですし、失敗や挫折を味わうことも多かったですが、心の片隅にわずかでも外交官になりたいという気持ちがあるのであればぜひ、TAC・Wセミナーでその夢を叶えてほしいと強く思います。将来あなたが私と同じように「あのとき諦めなくてよかった」と喜びの声を上げられるよう、心から応援しています!