資格試験・資格取得の情報サイト>外交官(外務専門職) >2023合格体験記TOP>2023体験記|11 東京外国語大学 土田絢咲さん

外交官(外務省専門職)合格体験記

いつからでも遅すぎるということはない!

土田 絢咲さん

DATA BANK

研修語 スペイン語
出身校 東京外国語大学 国際社会学部(在学中合格)
合格年度 2023年度
選択科目 経済学
志望理由:日本のために働きたい

 私が外交官を目指すようになったのは、大学のプログラムで国連本部に行き、大学OB・OGの国連職員や日本の外交官の方にお話を聞いたことがきっかけです。それまで私は国際的に活躍したいと考えており、国連で働くことに憧れを持っていました。しかし、そのプログラムで国連職員の方と日本の外交官の方の双方の理念や働くモチベーション、将来的に成し遂げたいこと等を聞く中で、自分がしたいことは国際社会のために働くことではなく、日本のために国際社会で働くことだとわかりました。そこで、日本のために世界で働くには外務省が一番適当だと思い、外務省を目指し始めました。次に、専門職を志望した理由は、在外公館派遣員として働く中で、将来にわたって外交の最前線で日本外交に携わりたいと思ったからです。専門職であれば在外公館で働くチャンスが多いですし、特定の言語や分野を極めてその道のスペシャリストとして、相手国との交渉や関係構築に、直接自ら関わりたいと思いました。

学習の開始時期/TAC・Wセミナーの良いところ:いつからでも遅すぎるということはない

 私は本試験3ヶ月前の2023年3月に、在外公館派遣員の任期が終了して帰国し、そこから本腰を入れて外務省専門職の試験勉強を開始しました。正直学習の開始時期としては遅すぎますし、実際周りからも厳しいんじゃないかと言われました。しかし、TAC・Wセミナーの講義・テキストは要点がまとめられていて、本試験で出題されそうな範囲を重点的に取り扱ってくれるので、短い期間でもとても効率的に学習を進めることができました。3月末から本番の6月頭まで、毎日TAC・Wセミナーの校舎に通い10時間ぐらい学習していましたが、それでも周りとの差はとても開いてしまっていたので、5月ぐらいからは井能講師の国際法論文の模範解答をひたすら丸暗記していました。そうして多くの模範解答を丸暗記していった結果、ある時、点と点が繋がったようにふっと国際法の全体が理解できて、国際法の論述の力がぐっと上がりましたし、本番も、丸暗記していた模範解答の問題が出たので、合格点をとることが出来ました。

Web通信講座の良いところ:自分のペースでできる

 私はWeb通信講座を受講していましたが、倍速再生機能がついているので、自分が理解できているところは1.5倍速ぐらいで、逆に理解するのが難しいところは0.8倍速にしたり、一時停止をしたりして、要点を整理しつつ学習を進めることができました。私は在外公館派遣員として働いておりなかなか学習の時間が取れませんでしたが、映像であれば時間ができた時に一気に見ることができますし、自分のペースで学習を続けることができるのは、通信講座の良い点だと思います。また海外にもテキストを発送していただけるのは大変ありがたかったです。

語学試験対策:特殊言語の対策もしてもらえる!

 私はスペイン語受験だったので、正直外国語試験対策に関しては、TAC・Wセミナーに期待していませんでした。やはり圧倒的に英語受験者が多いので、特殊言語受験者へのサポートにまで手が回らないだろうし、そもそもコスパが悪いことはしないだろうと思っていました。しかし、1次試験の合格報告後にTAC・Wセミナーから連絡が来て、2次試験の外国語面接のために模擬面接をしていただけることになりました。模擬面接ではパーソナルクエスチョンから日本外交についての質問まで幅広くしていただき、スペイン語の語彙を増やしたり、スペイン語で自分の考えを伝える練習をしたりすることができました。その年のTAC・Wセミナー生の中でスペイン語受験をしたのは私だけだったので、模擬面接は1度だけでなく、何度か行っていただけました。またこれは余談ですが、その模擬面接を担当して下さった先生がスペイン語だけでなくポルトガル語にも精通されていたので、模擬面接中ポルトガル語を喋ってしまった時があったそうです。(その時のことを私は覚えてなかったのですが、ポカンとしていたそうです…笑)
事務局注:英語以外の言語を対象とした模擬面接は外務専門職講座のカリキュラムには含まれておりません。予めご了承ください。なお、ご用意が可能な年度に限り、英語以外の言語の模擬面接をフォローサービスとして提供させていただく場合がございます。

2次試験:本番前のリラックス

 やはり面接って緊張するものだと思います。私は民間就活で何回も面接をこなしてきたのにも関わらず、外務省の2次面接前は心臓バクバクで上手く話せるか不安でした。しかし面接室の前で待機している時、人事課の案内役の方が話しかけて下さり、世間話をしたことで緊張が落ち着き、かなりリラックスした状態で面接に臨むことが出来ました。リラックスしていたので、面接では自分の考えや意気込みをしっかりと伝えることができ、それが功を奏して(?)最終合格を頂くことが出来ました。入省してまたお会いできる機会があれば、あの時の感謝を伝えたいです。ありがとうございました!!!

最後に:将来の外交官を目指す受験生へ

 外務省専門職試験を受験することを意識されているみなさんは、現時点で外交官になりたいという願望があると思います。そして、実際に受験勉強を始めるとその願望は目標へと進化していくと思います。なぜなら、講義や演習等を通じて学び続けることで外交官になる可能性が高まるからです。単なる願望ではなく、手が届く目標へと変わるのです。加えて、受験勉強を通じて、「タフさ」「思考力」「柔軟性」等様々な強みが自分の中にあることに気づくかもしれません。ぜひ、外交官になりたいという思いを実現させてください。応援しています。

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