外交官(外務省専門職)合格体験記
奇貨を取れ
佐藤 伊吹さん
DATA BANK
研修語 | ペルシア語 |
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出身校 | 大阪大学 外国語学部(在学中合格) |
合格年度 | 2023年度 |
選択科目 | 経済学 |
- 志望理由:憧れが現実になりました!
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中学生の頃から漠然と外交官に対しての憧れを持っていました。受験を決めたきっかけはただ外交官になりたいという憧れのみで、「外交」というものが実際どういうものなのか理解していなかったと思います。自分が「外交」というものを初めて肌で感じたのはイランに滞在中のことです。仲良くなったイランの友人たちから「イランはこんなに資源も豊富で国土も広いのになぜか人々は貧しい。制裁のせいだ」という言葉を聞いたとき、私は外交政策の結果がその国の人々に与える影響の大きさがどれほど大きいかを実感しました。また、日本人の(一般的なイラン人に比べて)経済的にも豊かな生活が日本政府の「外交」により守られているという事実を、身をもって知りました。このときから私は、ただ漠然と「外交官になりたい」と思うのではなく、「日本人の生活を外交の側面から守りたい。そのために外交官になりたい」と思うようになりました。今後は、ペルシア語の専門家としてイランと日本の二国間関係の維持・発展に尽力できるよう、邁進していきます!
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:合格実績に圧倒されて
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外務省専門職試験に合格された大学の先輩に相談したところ、TAC・Wセミナーを勧めていただきました。パンフレットを見てみたところ、今まで見たことないくらいの合格者占有率が出てきてびっくりし、TAC・Wセミナーで頑張ることに決めました。TAC・Wセミナーに入会したことで、同じ目標を目指す志の高い友人もたくさんでき、受験期間中に心が折れそうになっても一緒に乗り越えることができました。この出会いには本当に感謝しています。大学の友人たちはみな就職活動を終えて遊んでいるなか、一人で学習するのはかなり苦しかったですが、仲間ができたことで孤独感が薄まり、より学習に集中することができました。
- 経済学受験のすすめ:初学者にもわかりやすく面白い授業
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経済学での受験はなぜかマイナーで、多くの受験生は憲法を受験します。その理由を聞いてみるとやはり「経済学は難しそう」「数学が苦手だから」という声を多く聞きます。しかし経済学は数学に苦手意識があっても大丈夫です。私は経済学を学習したことがなかったので不安でしたが、初学者にもわかりやすく基礎の基礎からスタートするので、授業の進度に遅れることはありませんでした。また、堅苦しい理論のままではなく、身近な例や、現在の日本経済に絡めて説明してくださるので、とても面白かったです。経済学は受験者数が毎年少なく、マイナー科目になってしまっている分、担当講師から手厚いサポートを受けることができます。もし選択科目に迷ったなら、経済学が狙い目です。
- 国際法の学習について:世界史が好きなら国際法は楽しい
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受験生の多くを悩ませる国際法。その難解さと暗記量の多さに受験生の誰もが一度は頭を抱えると思います。しかし「国際法は外交官にとってのパスポートのようなもの」と国際法担当の井能講師がおっしゃっていたくらい、国際法は外交官にとって必要不可欠なものなので逃げることもできません。 国際法の学習が大好きな私から言えることは、国際法を好きになることです。国際判例をただただ機械的に覚えるのではなく、その事件が起きた時代背景・場所・人物の生涯にまで目を向けてストーリーを理解することで、国際法が「ただのつまらない暗記科目」から「人類の試行錯誤ドラマ」へと変化しました。特に世界史が好きな人、地理の学習が得意だった人、世界史・地理が苦手でも旅行が好きな人なら、国際法と仲良くできる素質があります!
- 英語対策について:留学経験がなくても大丈夫
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外務省専門職試験の受験生のバックグラウンドは本当に多種多様です。海外経験が長い人もいれば、私のように長期の留学経験がない人もいます。周りの受験生の英語力が高すぎて落ち込んだ日もありましたが、英検準1級で苦戦していた私でも地道に努力することで合格を頂くことができました。試験に出てくる単語は普段使わないような外交用語も多いのですが、過去問の演習を重ねたことで本番を乗り越えることができました。直前期には、受験生同士で英語の面接練習を行うので、自分一人では難しいスピーキングの練習にも困ることがありませんでした。また、特殊言語で受験される方でも、過去の合格者の学習法や実際の試験の様子を知ることができるので安心です。