外交官(外務省専門)合格体験記
自信がなくても、やってみないとわからない!
Y. Sさん
DATA BANK
研修語 | ポルトガル語 |
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出身校 | 東京外国語大学 言語文化学部 (卒業) |
合格年度 | 2022年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望動機
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①日本が好意的に受け入れてもらえる基盤づくりをしたい:海外旅行や留学を通して、外国人の日本に対する好印象を感じる一方、日本と他の東アジア地域を混同している人も多く、そのような方々にもっと日本を知って好きになってもらいたいと思うようになりました。広報文化や開発協力を通じ対日イメージ向上に取り組みたいと考え、志望しました。
②ポルトガル語を仕事で活かしたい:民間就活をしていた時から、海外と関わる仕事をしたいと漠然と考えていました。現職でも海外・中南米と関わってはいますが、より確実にかつ現地に行って活かせるのは外務省しかないと考えました。
③過去の経験の比較:在外公館派遣員で2年間、民間企業で2年間働いてみて、両方で働く自分を比較したときに、前者での自分がよりモチベーションを高く保ちながら働けていたと感じ、再度外交に携わりたいと思い受験を決めました。
- TAC・Wセミナーの良かった点:講師によるカウンセリングと一緒に頑張る仲間に出会えた!
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①カウンセリング:定期的に担任講師や合格者アドバイザーの方と面談していただき、進捗確認やアドバイスをいただくことで膨大な量の学習も効率的に進めることができました。私は学習の開始時期が遅く、かつ働きながら受験したため、常に不安で大丈夫かなと思っていました。しかし、どのようなペースで映像を視聴するべきか、今の時期に優先すべきこと等をアドバイスいただきながら学習を進めた結果、一次試験を通過することができました。不安だからこそ、有識者や経験者に言われたことを着実に進めることが大事だと思いました。
②仲間:一緒に頑張る仲間に会えたことが常に心の支えになっていたと思います。通信講座を受けていたため最初は一人でしたが、一緒に情報集めをしたり不安を共有したりできる仲間にホームルームで出会うことができました。私より知識が豊富で頭の回転も速い人ばかりで焦ることも多々ありますが、皆頑張っているから私も頑張ろう!とよい刺激を受けていました。また、二次試験対策では、一人で考えていただけでは気付けないような客観的なアドバイスをたくさんいただき、面接に活かすことができました。論文答練や二次試験対策ではTAC・Wセミナーに行って皆に会えるのが楽しみでした。
- 合格の秘訣:社会人でも大丈夫
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学習を始めたときは、時間的余裕がないことから会社を辞めようかとも考えました。しかしそんな勇気もなく、仕事を続けながら学習しました。結果的には下記の点から良かったと思います。
①めりはりをつけて学習できた:他の人より時間がない!と焦っていた方が、仕事も勉強も効率的に進められる気がします。実際、週末よりも平日の方が集中して学習していたように思います。
②面接でのアピールポイントになった:面接で、大きな仕事を任されたことがあるか(といった趣旨の質問)を聞かれました。今も大きな仕事というほどのことはしていませんが、学習を始めた時点で会社を辞めていたらこの質問にはうまく答えられなかったと思います。民間経験者は仕事について面接でアピールできるようにしておくと、プラスになると思います。
③自信がついた:仕事をしながら試験勉強を続けた、ということ自体が自信につながったと思います。両方中途半端になってしまうのではと何度も思いましたが、やってみないとわからないです。自己肯定感低めの私でも自信をつけられたので、仕事を続けていてよかったと思います。
- 受験生活を振り返って:計画管理が大事
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時間のない受験生にとって、残された時間の使い方はとても大事だと思います。TAC・Wセミナーのカリキュラムは効率的に学習できるように組まれていますが、私はそのカリキュラムからも遅れていました。ですので、井能講師と相談して大まかなスケジュールを立て、適宜修正しながら進めました。
勉強時間としては、出社前に2時間(基礎能力と外国語)、昼休みに30分(国際法と、たまに時論公論)、退社後日付が変わるまで(国際法と憲法)を勉強時間に当てていました。とにかく時間がなかったので電車の中や、駅から家や会社までの歩いている時間も暗記に当てていました。毎日どの科目にどれくらい時間を使ったかを記録し、まんべんなく学習できるように心掛けていました。記録によると、10月~5月までの1カ月の平均勉強時間は約195時間でした。
また、1週間ごとに課題とそれに対する原因、対策を練り、次の週をより良く過ごせるようにしました。例えば、「課題:基礎能力の点数が5点下がった/原因:論文マスターが追い付かず、基礎能力に当てるはずの時間に論文マスターをやっている/対策:最低限1日30分は確保する!」といった感じです。1週間後に再度見直し、改善できていないと思えば次週も引き続き対策を行いました。
- 最後に:受験をためらっている方へ
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外務省専門職試験は専門科目の難しさや論文形式であることから、学習を始めるのを躊躇する方もいると思います。私は学生時代にも興味があったものの勉強を続けられる自信がなく諦め、社会人になってからも何度か受験を検討し諦めました。ただ今後何十年も今の仕事を続ける人生でいいのか?と考えたらやりたいことは別にあると思い、受験を決意しました。
受験勉強は辛いイメージが先行していましたが、実際に学習を始めると、新しい知識が増えていくことを楽しく感じ、案外辛いと思うことは少なかったです。むしろ現職で必要な資格試験の学習よりずっと楽しかったです!
どんなに決意するのが遅くなっても、受験資格さえ満たしていれば合格の可能性はあります。やらない後悔よりやった後悔の方が、後で振り返ったときに納得できると思います。TAC・Wセミナーには頼れる講師や合格者アドバイザー、一緒に頑張る仲間がいるので、大丈夫です。合格目指して頑張ってください!