外交官(外務省専門)合格体験記

最後まで諦めない

K. Iさん

DATA BANK

研修語 中国語
出身校 国立政治大学 社会科学学部 (卒業)
合格年度 2022年度
選択科目 憲法
志望動機:幼い頃からの憧れ

 幼少期海外に住んでいた頃に大使館を訪れたことをきっかけに、実際に大使館で働く職員の方々を見て、在外邦人としてとても「心強い」と思い、外交官という職業に対して憧れを抱くようになりました。しかし「外交官なんて狭き門だし…」と半分諦めていました。
 本格的に目指そうと思ったのは大学に入ってからです。台湾の大学に留学していた際に香港で大規模なデモが発生し、台湾の方々が非常に危機感を持って行動しているのを見て、日本で享受していた平和な生活は当たり前ではないということを実感したと同時に、幼少期からの夢だった「外交官」として日本の平和を守るために働きたいと思うようになりました。結果はどうなったとしてもチャレンジしてみないと絶対に後悔すると思い、受験を決めました。

TAC・Wセミナーを選んだ理由:合格実績と充実した教材

 「試験を受けるって決めたのはいいけど、国際法なんて学んだことないしどうしよう」と思ってネットで調べていた時に一番上に出てきたのがTAC・Wセミナーでした。無料ガイダンスを通して外務省専門職員採用試験の合格者のほとんどがTAC・Wセミナー受講生であると知りました。また、「TAC・Wセミナーは教材がとても充実している」と話に聞いていたので、TAC・Wセミナーで勉強することが合格するための一番の近道であると考え、受講を決めました。実際に教材は過去問等から出題傾向が細かく分析されており使いやすく、公開模試や論文答練等アウトプットの機会も充実しています。また、担任講師と月に1回カウンセリングをする機会もあり、進度の相談やアドバイスをもらうことができるので、効率よく勉強をすることができました。

特殊言語受験の方へ:英語の勉強との両立

 特殊言語受験は英語以外の言語ができることをアピールできる点で強みにはなりますが、外務省で働くには英語も必要になります。言語は毎日の積み重ねが必要であることに加え、論文答練が始まると一気に忙しくなるので、論文答練が始まる前に英語の資格(IELTSかTOEFL)を取っておくことをおすすめします。IELTSはwritingがTOEFLほど学術的ではなく、speakingも録音ではなく実際にネイティブの方とお話をするので個人的にはTOEFLよりもIELTSの方が取りやすいと思います。また、基礎能力試験の文章理解は11問中6問が英文なので、受験言語に力を入れて勉強している間も、一日10分は英語でニュースを見る時間を作るなどして英語にはある程度慣れておくことが必要だと思います。

海外大卒の強み:留学を通して培った知識や経験、語学力を最大限に活かせる

 外務省専門職試験の受験者には、1年の留学経験者や海外渡航経験者はたくさんいますが、大学4年間を海外で過ごした方は少ないので、海外大卒は良い意味で目立ちます。外務省の方も、海外の大学で4年間耐え抜いた経験は十分評価してくださいます。なので海外の大学を卒業した方はどうして日本の大学ではなく海外の大学に進学したのか、留学先でどのような経験をしたのか、しんどかったことや楽しかったこと、一番印象に残っていること等、オリジナリティのあるエピソードを考えておくといいと思います。
 外務省専門職は留学を通して培った知識や経験、語学力を最大限に活かせる職業です。

私の学習方法:先に入った人たちを追い抜くためにも量で勝負!

 私は既卒だったので、6月に大学を卒業して7月にTAC・Wセミナーに入会してから、勉強以外にすることがありませんでした。先に入った人たちを追い抜くためにも量で勝負しようと思い、一日8時間は勉強するようにしていました。午前中は基礎能力試験の勉強をし、午後から国際法と憲法、夜に言語をするようにしていました。また、時事は全ての受験科目に関連するので普段から新聞やニュースを見て、考える習慣をつけることが大切だと思います。1日の最後に「楽しい」と思える科目を勉強すると、疲れていても集中力を維持しやすかったです。外務省専門職試験の勉強はやらなければならないことが多いので、可視化しないと何から手をつければいいかわからなくなると思い、無印良品の「フリースケジュール付箋紙」に自分で1週間の勉強時間割を書き、壁に貼ってスケジュール管理をしていました。

最後に:受験生の方へ

 たとえ手応えがなかったとしても、試験は必ず最後まで受け切ってください。そして一次試験終了後の二次試験対策はしっかりしてください。私は、一次試験の手応えが全くなく、二次試験の準備をしている間も「落ちているかもしれないのに準備をする意味があるのだろうか」と思っていましたが合格していたので、面接対策をしていて本当に良かったと思いました。二次試験もこれといった手応えがなく、本格的に民間就活を始めようとしていたところに合格の連絡をいただきました。合否を決めるのは自分ではありません。最後まで何があるかわからないので、できなかったという自分の思い込みで諦めてしまうのは本当にもったいないです。最後まで希望を捨てずに頑張ってください。応援しています。

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