外交官(外務省専門)合格体験記
いかに勉強を楽しむかがカギ!受験生期間は自分を知る期間でもあります
染谷 結世さん
DATA BANK
研修語 | 英語 |
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出身校 | 東海大学 文化社会学部 (卒業) |
合格年度 | 2022年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望動機:国際舞台への憧れ
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思い返すと、南米在住の親戚との交流や自身の海外経験の影響から「私も国際舞台で活躍してみたいな」という漠然とした夢を長年抱いていたように感じます。大学3年次からのスウェーデンへの協定留学がコロナで中止になり、何もできない時間を過ごしていた頃、外務省に関わりのある大学の先生方とお話をする機会がありました。以降、外交官になることへの憧れが強くなり、1週間後くらいには受験を決意していました。そして、私は余裕をもって勉強したかったので、2022年度合格を見据えて2021年の2月に入会しました。初めて教室に足を踏み入れた日は「この先どんな受験生生活が待ち受けているのだろう」という、不安と期待の気持ちでいっぱいだったことを今でも覚えています。
- TAC・Wセミナーの良かった点:教室講義のメリット
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私の場合は初学だったこともあり、国際法と憲法のみ早稲田校で受講しました。この選択は、以下2つの理由から、個人的に大正解だったと思っています。1つ目に、その場で講師に質問ができることです。講義が始まったばかりの頃から、答案を書き上げる試験直前まで、授業終わりには質問をするため列に並んでいる人が多かったです。私も負けじと質問をひねり出せるくらい授業に集中できましたし、質問しやすいアットホームな雰囲気が非常に良かったです。2つ目に、一緒に受験生活を乗り越えていく心強い仲間に出会えることです。他の受講生と毎週顔を合わせることが自分のやる気アップにつながり、悩みを共有できる友人がいることで精神のバランスを保つこともできました。もちろん答練以降でも友達はつくれますし、カウンセリングの際に講師に質問することも可能なので人それぞれとも言えますが、もし受講形態を検討中の方がいらっしゃったら、私は教室受講をおすすめします(全科目じゃなくても大丈夫です!)。
- 学習のコツ:工夫して勉強を楽しむ
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外務省専門職試験の受験科目は質もさることながら、量も膨大です。試験は長期戦ですので、どの科目もできるだけ楽しんで勉強することが合格へのカギだと思います。ここでは、あまり得意ではなかった基礎能力と国際法で私がやっていたことを書きます。
基礎能力:「人はやる気を出してから作業を始めるのではなく、始めてからだんだんとやる気が出る」という言葉に納得した私は、好きな科目から順に手をつけていました。この点はその年の出題予想から逆算して優先順位をつけたり、苦手をつぶす・得意を伸ばすなど個々の戦略もあるので、自分好みに変えていただければと思います。肝心なことはどうやって毎日のルーティーンに自然に組み込むのか、一度自分で考え、試行錯誤し、確立することです!
国際法:TAC・Wセミナーのテキストはわかりやすくまとまっているので、これを完璧にすれば十分合格レベルには到達します。とはいえ、一字一句暗記するのは非効率的です。実際に、多くの受験生が自分なりにポイントをルーズリーフにまとめたり、録音して聞き流したりして工夫するなど、+αでそれぞれ習熟度を高める方法を確立していました。私は文字だけで覚えるよりも、視覚に刻み込む方が覚えられそうだと感じたので、100円ショップやAmazonで国際法の内容に合ったシールを探し出し(飛行機・国旗・魚・戦闘機など)、該当のページにペタペタと貼り内容と結び付け、なるべくパッと思い出せるようにしていました。結果、最後まで飽きずに勉強を継続できたと思います。
- 最後に:自信と余裕を持って
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受験を終えるまでは、勉強が追い付いていない・思うように結果がついてこない等、何かと不安になることが多いと思います。私も答練の成績があまり良くなく、このままで合格できるのだろうか?と悩んだ時期がありました。ですが、結論からお伝えすると、外務省専門職の試験は総合力が求められているため1つや2つ苦手があっても焦る必要はありません(今だから言えます)。誰にでも不得意はあるものですし、悩んでいる時間を自分の得意を伸ばすことに充てる方が結果はついてくるかと思います。そしてどんな時でも、自信を持って堂々としていてほしいです。外交官を目指そうと一歩を踏み出しただけでも素晴らしいことですし、ここで頑張った経験は皆さんのこれからの人生の糧になるからです。受験生生活を通して、自分という人間の新しい一面を知ることになりましたし、TAC・Wセミナー入会前に比べて一回りも二回りも成長することができました。そして常に気持ちに余裕を持っていることは、一次試験でも二次の面接でもプラスに働きます。自分に見合った努力をコツコツと重ねていけば、誰にでも合格するチャンスはあります!最後まで自信をもって駆け抜けてください!