外交官(外務省専門)合格体験記
最後まで受けきろう!
豊田 浩斗さん
DATA BANK
研修語 | ロシア語 |
---|---|
出身校 | 関西大学 法学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2022年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 志望動機:安定していない国家間の軋轢を調整したい
-
中学生の頃、国際社会が揺らぐニュースが相次ぎ、世界はまだまだ安定していないのだなと実感していました。そこで、外交官という職を知り、いずれは自分がそういった国家間の軋轢を調整する役割をしてみたいと思い、漠然ではありますが「外交官」になってみたいと考えていました。正直、厳しいだろうなと諦めていたのですが、大学で国際法や語学に注力するにつれ、その思いは強くなっていき、外務省専門職を志望したいと考えるように至りました。
- 科目別試験対策:数的処理は毎日解く
-
主にTAC・Wセミナーで提供されるテキストで学習していました。わかりやすく体系的にまとめられているため、このテキストを網羅できれば十分に合格答案は書けるようになると思います。ただ、専門試験の科目は数が少ない分、論文形式で範囲も広いですので、より高得点をとりたいのであれば法学者の出版物も押さえておく必要があると思います。私の学習過程としては、秋までに基礎を固めて冬以降に論文対策をし、直前期までには論文答練をするというものでした。法律用語の慣れに苦戦していたため基礎固めは重要であると思います。今思うと、論文答練が一番成績が伸びたと実感しています。
基礎能力試験について:基礎能力試験については、ある程度ベースがあったためそれほど対策は要しませんでした。ですが、数的処理は苦手でしたので、年間ほぼ毎日解いて対策していました。毎日最低5問は必ず解き、苦手な問題がなくなるまで(資料解釈以外)ひたすらテキストを周回していました。最後の方はもう飽きていましたね(笑)。知識系の分野はある程度の期間をおくとすぐに忘れてしまいますので継続的に触れることが大切です。
語学試験について:最初は英検やIELTSの対策を中心に行っていました。しかし、外務省専門職試験で求められる語学力はどちらかというとこれら二種の英語力というよりも通訳等に求められる翻訳力だと思っております。そのため、年明けからは過去問にも触れつつ、翻訳系の出版物を解いたりしていました。特に、外交青書がとても役立ちました。面接でつかえるような外交知識や英訳をインプットできるのでおすすめです。
- メンタル・モチベーション維持:TAC・Wセミナーの仲間と共にモチベーションを高める
-
周りが民間就職や遊びに出かけたりしているなか、一人で黙々と机にむかって学習するのは大変だと思います。実際、私もそうでした。しかし、予備校で(志望先は異なる)友人をつくったり、予備校にいる間はひたすら学習をして家に帰ってから友人と遊んだりとメリハリのある生活をしていたことで負担は大きく軽減できました。また、年明け以降、同じ志望先の友人もでき、一緒に学習したりとより有意義な生活を送ることができました。これもTAC・Wセミナーのシステムのおかげで、ホームルームやグループ討議の模擬練習、論文答練といった同じ志望先の人たちと集う機会があり、ここでモチベーションが高まっていました。一次試験の直前には定期的に友人と集まり、実際の問題形式で問題を出し合って試験の雰囲気慣れをしていました。外務省専門職員を目指す人が多いTAC・Wセミナーならではの良い機会であったと思います。
- 最後に:最後まで諦めないことが大切
-
無事最終合格を迎えることができましたが実力よりも運の要素もあったと思います。というのも試験問題や面接官との相性、時期次第で運命は大きく変わるためです。しかしながら、最終合格を掴むためには絶対に最後まで試験を受けきる必要があります。途中で放棄すれば良い結果は得られにくいでしょう。今後、外務省専門職試験を受ける方々は皆最後まで諦めずに試験を受けきっていただきたいです。仮にだめだったとしてもその頑張った過程というのは自身の成長や自信につながります。試験を終えてから「めちゃくちゃ頑張った!!」といえるためにも諦めず頑張ってください!