外交官（外務省専門）合格体験記

　大学入学以降、国際政治の授業で外交について学んだり、大学から外務省に入省された先輩方の話をお聞きしたりするなかで徐々に興味を持ち始めました。元々勉強が好きなこともあり、社会人になってからも勉強や語学が続けられる外務省専門職は自分にとってぴったりな職業だと考えるようになりました。外国語を使う職業はいくつもあると思いますが、外交という緊張感の伴う大きな舞台で自身の専門性も磨きながら語学力を活かせるという意味で外務省専門職は唯一無二の職業だと感じ、受験を決めました。

　信頼できる良質な教材：筆記試験専門科目である国際法は、範囲が広く覚えるべき事項がかなり多いです。初学者が独学で論述を書き上げるレベルにまで到達するためには、内容ごとに優先順位をつけて効率的に学習していくことが必要です。しかし個人レベルでその選定を行うのは非常に大変です。TAC・Wセミナーでは長年の積み上げにより確立したカリキュラムの下、効率化を徹底的に図って学習を進めることができました。また憲法や基礎能力試験などの他科目も膨大な過去問分析を基に教材が作成されており、試験に直結する知識を身に着けることができました。
　面接試験こそ情報戦：1次試験終了後すぐに2次面接試験に向けた対策を始めます。TAC・Wセミナーでは面接で何が見られているのか、どのように答えれば自身を最大限アピールできるのかといったポイントなどを、過去合格者によって蓄積された膨大な情報と共に伝授していただけます。最終合格者が多く出るTAC・Wセミナーの受験生の中で自主ゼミを組み面接練習を沢山行うことで、互いに切磋琢磨し自分自身の性格や強みをより深く理解することができました。

　私は受験勉強期と同時期に自分の大学とオンライン留学先の大学の授業をとっていたため、他の受験生に比べて外専の勉強に充てられる時間がかなり限られていました。特に、専門科目の国際法と憲法は年が明けても講義の視聴が追いついておらず、答練や模試も論述が全く書けず悲惨な成績でした。4、５月の直前期は、本番何も書けずに真っ白な答案を出すことになったらどうしよう…といつも頭の片隅に不安と焦りを抱えながら勉強していました。
　ただ、今振り返ってみると、これも実は1次試験で見られている要素なのでは？と思います。つまり、自身が抱える焦りやプレッシャーをどう乗り越えて結果を出していくかという資質です。実際、当日の試験では直前期の追い上げもあって、自分の中では一番の出来で書けたという感触でした(相対的な順位はさておき)。おそらく本番で完成度の高い答案を仕上げられる受験生はごく少数であると思います。個人的見解ではありますが、自分の持てる実力をいかに最大限その場で発揮できるかの方が重要で、出題者側もそこを重視しているのではないでしょうか。
　もちろん、専門職員に求められる最低限の学力的水準はあり、そこを突破するレベルまでの学習は絶対に必要だと思います。ですが、ただ闇雲に勉強するだけで突破できるような試験ではなく、科目ごとの勉強時間の配分・必要に応じた取捨選択・長い受験勉強期間におけるモチベーション維持など、勉強効率を上げるための考え方や知識も要求されていると感じました。そのような勉強方法を自分なりに計画する上でTAC・Wセミナーのホームルームやカウンセリングには大きく助けられていました。