外交官(外務省専門)合格体験記
学んだ言語を活かせる仕事
I.Mさん
DATA BANK
研修語 | 中国語 |
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出身校 | 東京外国語大学 国際社会学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2021年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機:
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小学生の頃韓国に住んでいた際、現地の人が良くしてくれたことをきっかけに、なんとなく外交官になりたいという気持ちは就職を考える前からありました。そして大学入学以降、中国語や国際関係論の学習、中国留学、またコロナ禍で帰国を余儀なくされた経験から、邦人保護や安全保障に関心を持ち、国家間の問題が起こったとしても人々が変わらずに日本と外国を行き来できる環境を維持したいと思うようになりました。学んだ言語を活かしながらこのような仕事ができるのは外務省専門職であると思い、受験を決意しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由
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同じ大学から合格されていた先輩方がみなさんTACに通っていたので、他の予備校は考えずに迷わずTACに入学しました。通信講座を選びましたが、専用アプリでWeb講義動画をオフラインで視聴できたり倍速再生できたりするので効率よく学習を進めることができましたし、担任カウンセリングや添削などのサポートも手厚かったです。特に井能講師と月に1回担任カウンセリングをすることで、「来月までにこれを終わらせる!」と計画を立てられたのが通信生としては良かったと思います。
- 過程で一喜一憂しない
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TAC では2月頃に答練、5月頃に公開模試があります。私はいずれも下から数える方が早いほど結果が良くありませんでした。しかし、出来ないなりに答練の範囲に食らいついたことで、公開模試が終わった後に自分が特に苦手な分野を集中的に対策することができ、直前期になって(やっと)解けるようになりました。答練の範囲を考慮せずに自分なりにやっていたら全範囲の復習は終わっていなかったと思うので、結果の良し悪しに関わらず答練を受けに行っておいて良かったです。点数よりも、受けた後6月の本番に照準をあてて復習に使っていくことが大事だと思います。
- 特殊言語受験を考える皆さんへ
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英語以外に学習している言語があり、入省してからも活かしたい方は、ぜひその言語で受けることをおすすめします。受験者のほとんどが英語受験であることを考えると、自分を印象付ける一つの手段になるのではないでしょうか。また、言語への思いや熱意はその地域に関わりたいことを伝えるうえで大事なポイントですし、自分の志望動機との一貫性も生まれると思います。 具体的な対策方法としては、新聞の社説を1週間に1回中国語訳してネイティブの先生に添削してもらったり、翻訳サイトにかけて文法ミスをチェックしたりする他、たくさん中国外交部のプレスリリースや現地新聞を音読して素早く内容をキャッチできるように訓練しました。2月くらいからは実際に時間を測って過去問を解きました。 またTACで同じ言語受験の受講生を見つけて協力するのも効果的かと思います。実際私は同じ中国語受験者と面接練習をして、発音の指摘をしてもらうなど一緒に対策できたので心強かったです。
- 科目で気分転換
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学習を進める中で国際法に割く時間がどうしても多くなりがちですが、実際の点数配分はどの科目も同じですので、苦手な科目の克服だけに集中せず自分が得意なものを伸ばしたり、範囲を絞るなど効率よく、しかし満遍なく対策することが大事だと思います。私は苦手な国際法に重点を置く必要がありましたが、中国語がやっていて一番楽しかったのでやる気のない時は国連憲章の翻訳などをやっていました。他にも文字だらけの専門科目がどうしてもやりたくなくなった時、数的処理で気分転換を図って、そこから学習のエンジンをかけるようにしていました。
- 自主ゼミ
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2次試験対策では、受講生同士がグループを組んで面接カードの添削や面接練習をお互いに行います。他の受講生の様々な志望動機や熱意を聞くことで刺激になりますし、自分の面接の指摘などももらえるのでよりブラッシュアップしてから面接に挑めると思います。優秀な受講生に気後れして最初の方は自信を失いかけていましたが、同じ自主ゼミの人から面接の良かった点などを教えてもらうことで自分のアピールポイントもクリアになり、本番は自信を持って受け答えができました。
- 最後に:コロナ禍での受験準備
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人と会うことが少ない状況で、家でひたすら映像を見ながら学習する時間はストレスも発散できないですし、なかなか辛かったです。一方で、留学が続けられなくなって燃え尽きそうになっていた自分を奮い立たせてくれたものもやはり外務省専門職の試験準備でした。チャレンジできることに制限がある中で外務省専門職試験の学習に打ち込んで成長する機会を得ることができたのは幸運であったと思います。特に国際法や憲法の学習は受験に合格するだけでなく自分の視野を広げるきっかけとなり、得たものが大きい有意義な期間でした。一人で黙々と学習するのが辛かったり、専門科目が好きになれなかったりする方もいらっしゃると思いますが、井能講師や合格者アドバイザーのカウンセリングを活用するなど不安を解消しながら、そしてTACのカリキュラムを信じながら頑張ってください!