外交官(外務省専門)合格体験記
最後の最後まであきらめずに
小林 菜月さん
DATA BANK
研修語 | ロシア語 |
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出身校 | 東京外国語大学 言語文化学部 (在学中合格) |
合格年度 | 2021年度 |
選択科目 | 憲法 |
- 受験動機:自身の強みを活かして
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私は幼少期から海外や外国語に関心を持っていたので、漠然と外国に携わる職業に就きたいと考えていました。大学時代には専攻のロシアへの長期留学を経験し、ますますそのような職業への就職を考えることになりました。留学後は民間企業でその夢を叶えようとし、就職活動を始めました。しかし、自身が問題意識を持った多分野の国際問題に手ずから携わり、根本的な解決に寄与できるのは外務省しかないと考え直すようになりました。さらに、大学時代にロシアに深く関わってきたという経験と自身の語学力を最大限に活かせるのは外務省専門職のみであると確信し、受験を決意しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由:合格実績と勉強学習の続けやすさ
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ずばり圧倒的な合格実績を見て入学を決めました。外務省専門職の合格者約9割がTAC生であることや、私の通う大学で合格された先輩方が殆どTACの受講生であったことを知り、外務省専門職を目指すならここしかないと思いました。また、民間就活のために日中時間が取れなかった私にとって、講義をWebで視聴できる点に惹かれました。自分の予定をずらすことなく、夜中やスキマ時間を活用して細切れに学習できますし、時間がないときには再生速度を上げて視聴できるので、大学の授業や民間就活と両立しやすいと思いました。
- TACのここが良い!:2次試験対策はTACならでは!
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入学したときはあまり知らなかったのですが、2次試験対策を他の受験生と行えるのは一番の利点であると思います。2次試験は日本語で行う個別面接や外国語面接、グループ討議など、自分ひとりでは満足に対策できないものばかりです。TACでは本番さながらの環境で模擬面接ができますし、多くの受講生と切磋琢磨しながらグループ討議や外国語会話の練習を行えます。特に外国語面接に関して、私はロシア語での受験だったため、1次試験終了後までは周りに一緒に練習する友人がいませんでした。しかし、1次試験後に結成する自主ゼミにて同じロシア語受験の方と知り合い情報交換をしつつ対策ができ、大変有益であったと思います。1次試験終了後は試験結果に対する不安を感じていましたが、同じ志をもつ方々と練習をしているうちに気持ちを自然と2次試験へ向けられたので、この時期に一緒に頑張ってくれた仲間たちには本当に感謝しています。私はこれらの対策がなかったらきっと合格できなかったと思います。
- 併願について:外務省専門職への思いを固めるきっかけに
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私は民間企業の就職活動と外務省専門職試験の学習を半年近く並行して行っていました。さらに、外務省専門職試験の1週間前にある防衛省専門職試験も併願先として受験しました。これら併願先の学習との両立は大変でしたが、その分幅広い分野の知識を身に付けられました。また、併願先への志望動機を練ったり、面接練習をこなしたりするなかで外務省専門職と他の職業との違いを改めて認識することになり、結果的に自身の外務省専門職への志望を強めることに繋がったと思います。
- 2次試験で:失敗談たくさん…
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2次試験では、緊張して色々やらかしてしまいました。例えば個別面接1回目では、入室直前に自分の受験番号が書かれたバッジを付けるのを忘れてしまいました。そのことに気が付いたのは面接終了後、ドア横の机上に置いてある自分のバッジを見たときでした。青ざめました。ただ、面接官の方からは何も言われなかったですし、面接室外にいらっしゃった省員の方からは「忘れちゃいましたね~」とクスッと笑われたくらいだったので、成績にはおそらく響かないのではないかと少し安心しました。気が付いたのが面接中ではなく、何も知らない平常心のまま続行できたのはよかったと思っています。
- 最後に:これからの受験生へ
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外務省専門職試験の学習は長期戦であり、その道のりはずいぶん長いと感じると思います。私自身、国際法や憲法の学習が思うように進まなかったり、模試で良い成績が全く取れなかったりして落ち込んだことは数えきれないほどありますし、そのたびに合格への道が遠ざかっているような気がしていました。そんなスランプが皆さんのもとへやってきたときには、学習開始当初の外務省専門職への情熱が揺らいで、別の道を探し始めてしまうこともあると思います。しかし初心を忘れず努力を続ければ、必ず努力は報われるとは限りませんが、ゴールはどんどん近づいてくるはずです。長い道のりにはなりますが、一歩一歩、毎日前進していると信じて諦めないでください。陰ながら応援しています!