外交官(外務省専門)合格体験記
自分を信じて戦い抜く
小林 優太さん
DATA BANK
研修語 | トルコ語 |
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出身校 | 青山学院大学 社会情報学部 |
コース | 総合本科生(現:総合本科生プレミアム) |
選択科目 | 経済学 |
- 金融に囚われることなく、日本の発展に貢献したい
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私は大学卒業後、金融関係に就職しましたが、入社して4年目に差し掛かった際にこのまま金融だけで人生を完結させることに勿体無さを感じていました。語学を用いつつ、会社の利益を気にすることなく日本の経済発展に貢献したい。この目標を叶えることができる職業は何だろうかと常に考えながら転職先を考えていました。父が国家公務員ということもあり、外務省のインターンシップに参加し、外交官の業務に触れた時、この仕事こそ私がやりたかった仕事だと実感したため、外務省専門職を目指そうと決意しました。
- 圧倒的な合格率
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合格占有率の高さから、私の中でTAC・Wセミナー以外の選択肢はありませんでしたし、この選択に間違いはなかったと断言できます。TAC・Wセミナーには長年の実績があるので、あらゆる面において本当に無駄なく最も効率の良い対策が可能だったと感じています。
国際法・経済学の専門科目については、長年蓄積された情報をもとに作成された教科書を使用し、経験豊富な講師陣が解説をしてくれるという、この上ない環境です。合格のためにはこれらの教材をしっかり消化することが重要だと思います。実際、私自身もこれ以外の教科書・参考書は全く使用せずに合格することができました。
さらに、TAC・Wセミナーの強みは、講義だけではありません。授業以外にも、試験を知り尽くした講師や、厳しい受験を突破した先輩合格者の方から様々なアドバイスをいただくこともできます。学習面のみならず生活面や精神面での対策など、些細なことでも親身になって相談することができました。
- 自分になりの受験戦略を
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長期留学経験もなく、高い語学力もないからこそ、自分の受験戦略はしっかりと練りました。私のような方は①基礎能力25点前後、②専門科目は平均以上、出来れば上位で差をつける、③外国語は、出来れば和訳で8割、外国語訳で7割得点を意識されるといいと思います。また、この試験では経済学を選択する受験生が圧倒的に少ないため、経済が得意な方や専門科目で差をつけたい方は選択すべきだと思います。
【基礎能力】
基礎能力は数的処理の得点率がカギを握ります。私は数的処理が苦手でなかなか点数が安定しませんでしたが、判断推理と資料解釈だけはしっかり取るという方針で点数が落ち着き、安定したと思います。また知識についても、日本史・世界史・地理・思想・時事のみを勉強し、他の科目については最初から勉強しませんでした。いかにして効率よく勉強し、点を取るかを考えつつ計画を立てて毎日コツコツ勉強して行くことが一番の教養対策につながると思います。
数的処理は、語学と同じように一朝一夕で身につくものではないので、勉強の成果が出るまでなかなか時間がかかりますが、諦めることなく日々継続的に勉強することが大事です。
【国際法】
専門科目の中で一番情報量が多く、苦労しました。重要なのは、完璧主義にならないことです。国際法を完璧にしようと思うと先に進みません。基本マスターにあるサイトマップの全体感を踏まえつつ、論文マスター期にその枝葉を広げることをイメージして見てください。また、国際法は過去の判例を理解することが非常に重要なので、論文マスター講義開始前後から、別途「判例国際法」を読みつつ、基本マスター・論文マスターテキスト・図解資料集を紐付けするオリジナルの資料を作成し、毎日覚えていきました。
【経済学】
経済学は、法学と比べて「理解」に時間がかかる科目なので、暗記するのではなく、解答を導き出すプロセスをとにかく説明できるように努めていました。一方、論文の定型式を暗記することが後手に回ってしまい答練でも点数が取れない時期もありましたが問題演習やゼミを通じて徐々に克服できたと思います。答練や本番では、章を横断した内容や、計算問題も多く、問題を見た瞬間は戸惑うと思いますが、自分が持っている知識で解けるはずなので、焦らず、解法を落ち着いて考えることが大切だと思います。
- 決めたらもう進むしかない!
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外務省専門職を受験することは非常に覚悟のいる決断だと思います。実際、私は前職を退職して試験準備を行うか悩みました。しかし、9月以降の応用編の専門科目の勉強量や、語学対策を考えた時、働きながら試験対策をするのは難しいと考え、思い切って退職し、背水の陣で試験に挑みました。最初の何ヶ月かは、全く辛さを感じなかった私でも、答練が行われる2月、3月ごろにはかなり精神的に追い込まれ、家と渋谷校、コンビニを屍のように往復する毎日に感情さえも失って行きました(笑)。しかし、そんな時こそ己の信念が試されるものだと思います。私自身は外務省のインターンで経験した外交交渉の楽しさを思い出し、今後勤務するのは外務省以外に考えられないと思っていたことから、とにかく前に進もうと思いました。どんなに精神的に辛くても、筆記試験、面接がうまくいかなくても内定の電話をもらった瞬間全ては報われ、新たなるステップに進むことができると思います。さらに、近年では景気が良いためか、外務省専門職専試験のみならず、公務員を目指す受験生が年々減少していることを踏まえれば、今がチャンスです。是非、自分の可能性を終わらせることなく、夢の実現のための第一歩を踏み出して見てください。