外交官(外務省専門)合格体験記
やってみないと合格も不合格もない
Y.Iさん
DATA BANK
研修語 | 英語 |
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出身校 | 国際基督教大学 教養学部(在学中合格) |
コース | 答練セレクト憲法本科生 |
選択科目 | 憲法 |
- はじめに少し自己紹介を
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私は少し周りとは変わった経歴をもっており、中学校2年生からの5年間は親元を離れ、海外で過ごしました。ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダと様々な国で暮らし、ホームステイや寮生活を経験した後、大学からは実家に戻りました。現在は教養学部生らしく、生物や経営学など文理問わず様々な授業を履修しています
- 志望理由
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様々な国に滞在して気づいたことは、行く先々に多くの親日家がいることと、日本製品がいたるところにあるということでした。留学時には多くの親日家に支えられ、日本の文化や製品をきっかけとして人脈を築いて生活を送ったことから、世界に日本の見方を増やすことの重要性を認識しました。はじめは日系メーカーや商社などの民間企業への就職を考えていましたが、「国と国の繋がりなしには民間企業は海外で活躍できない」と思い、外交を通じて日本企業と日本人の海外での活躍をサポートしたいと思うようになりました。
- 苦手教科の勉強法 ~国際法~
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国際法は常に悩みの種でした。基本マスター、論文マスターともに大変ボリューミーで、暗記が大の苦手な私は色々と工夫して勉強しました。一番効果的だったのは、基本マスター1ページを3分間で覚え、覚えた直後に家族にテストをしてもらうという勉強法でした。自分自身で勉強していると好きな分野ばかり取り組んで、苦手な分野は後回しにしがちですが、苦手分野を他の人とともにやることでまんべんなく勉強ができました。
- TAC・Wセミナーの魅力!
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TAC・Wセミナーの魅力は将来の同期とともに試験対策ができることだと思います。TAC・Wセミナーでは1次試験が終わると「自主ゼミ」というチームを結成して2次試験の対策を行います。週に2、3回ほど集まって1か月以上、切磋琢磨して面接準備をするため、将来の同期と仲を深めることができました。最終合格の直前は「外務省に入りたい」という思い以上に「この人たちと同期になりたい!」という思いが強かったのを覚えています。また、面接の戦略を練る上でも、TAC・Wセミナー生との交流はとても役に立ちました。1次試験終了直後、私はドイツ語を研修言語として志望していたのですが、ゼミを通してドイツ語志願者が予想より多いことに気づき、戦略を練り直しました。このような方向転換ができたのも、他受験生と交流する場があったからだと思います。
- 辛いときは…
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1.5年の受験生活を振り返れば、嬉しいことよりも辛いことの方が多かったです。特に5月以降は、1次試験の不安や官庁訪問、外務省専門職の面接対策等、精神的に辛いことが重なる時期でした。特に辛かったのは7月上旬の官庁訪問から外務省専門職2次試験にかけての時期でした。官庁訪問で外務省以外の省庁を訪問し、外務省への思いが2次試験前に揺らぎはじめ、自分のやりたいことが分からなくなってしまった時期がこの時でした。しかし、このことを合格者アドバイザーや担当講師に話した際、皆が通る道ということを知りました。熱い思いで外務省専門職を目指しはじめたとしても、「本当にこれでよいのか…」と悩むことがあると思います。そんな時はTAC・Wセミナーの講師や合格者アドバイザー、学校の友人や教授、家族、OBOGさんなど様々な人と話してみるとよいと思います。特に一足先に就活を終えた友人や社会人になった先輩の考えからはとても影響をうけました。
- 今後の抱負
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「一人の魅力的な人であり続ける」ことを忘れずに今後働きたいと思います。カメラに映る会談や文書に残る国際会議というのは外交の一部分であり、公的な場ではないところでの人脈づくりや活動が重要である、というお話を以前職員の方からお聞きしました。外交は「人と人との繋がり」であるからこそ、プライベート面においても魅力的な人となるよう努力したいです。そして、「当たり前を大切に」ということも意識して働きたいと思います。今はまだ外務省で働くということを当たり前に感じていませんが、日々仕事をしていれば当たり前に感じる日が来ると思います。この合格は自身の努力や苦労と周りの方の支え上にあることを忘れず、職場での毎日を大切にしたいと思います。