Vol20【2024年度内定者海外体験記】 ボリビア
私は2023年の1月、アメリカ留学中の冬休みに中南米3か国を旅行してきました!今回はボリビアの海外体験記を書きます!
・5時間かけて行った場所から5時間かけてとんぼ返り珍道中
華々しく「ウユニ塩湖に行ってきました!」と言いたいところですが、それまでの道のりがあまりにも長すぎたので先に書かせてください(笑)
首都のラパスに降り立ったのち、貧乏学生の私たちはそこからバスで5時間かけてオルロという街に行き、その後バスを乗り換えて7時間かけてウユニに行く予定でした。オルロまで行けたところまでは順調だったのですが、オルロに着いてバス会社の人に「このバスに乗りたいんですけど、どこに行けばいいですか」と聞いたあたりから歯車が狂い始めました。案内されるがままに乗り込んだバス、それは首都のラパスに折り返すバスだったのです。車窓から見える景色はずっと同じ土の道で、自分たちが来た道を戻っていることに気付くはずもなく、絶望を知ったのは5時間が経ってラパスの街の風景を見たときでした。
「ここからさらに5時間と7時間…?また片道分のお金払うの…?」知らない国で初っ端から計画が崩れてしまいました。バス会社の人にケチ臭くバス料金を値切ったもののそれもかなわず(それでも色々方法を探ってくれて感謝してます)、ホテルの人に到着が10時間遅れて深夜になることを伝えました。オルロから乗り換えたバスは結局7時間ではラパスに着かず、9時間ほどかけて深夜の2時にラパスに着きました。この時ほど「私の命、ここまでか」と思ったことはありません。深夜の中南米のイメージなんて恐怖そのものでしたからね…。バスを降りた瞬間、営業をかけてくるタクシーの運転手を捕まえてホテルに送ってもらいました。多少ぼったくられてたかもしれませんが、そのころにはもうお金なんてどうでもよくなっていました。
あんなこんやでなんとかウユニに着くことができました。その当時は泣きたくなるくらいの絶望でしたが、バスに掲示板も時刻表もなく、人と会話しなければ移動することすらできないという経験は、日本ではなかなかできないものでありましたし、そういう状況で生まれる現地の人との会話に温かみを感じた貴重な経験でした。
バスの車窓から見た景色
・本題のウユニ塩湖
一言で表すならば、「一生忘れたくない景色」です。広大な土地で自分たちしか存在しない、どんなに目を凝らしても視線の先にあるのは地平線だけ、という景色は、恐ろしくもあり、感動的なものでもありました。塩の上の水たまりに映る空、オレンジ色の夕日、自分がまるでドームの中にいるかのような星空…、どんな時間帯も本当に美しくて神秘的でした。
ぜひ人生でもう一度行きたい場所です。今度はもう少し贅沢して移動手段を楽にしたい、そしてスペイン語を上達させてまっすぐ目的地に着きたいです。