FP(ファイナンシャルプランナー)2級の受検資格は?
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FP技能検定は級によって受検資格が変わります。2級は実務経験が必須ではなく、独学でも取得が狙える資格です。
この記事では2級FP技能検定の受検資格を解説します。級ごとの受検資格や手早く受検資格を得る方法までチェックしましょう。
2級FP技能検定のCBT化に関するお知らせ
2025年4月より、2級FP技能検定は学科試験・実技試験とも全国で随時受検ができる「CBT試験」へ移行します。
※ 3回の一斉方式のペーパー試験は2025年1月試験(2025年1月26日(日)実施予定)をもって終了予定です。
(きんざいでは、2025年度5月実施の紙試験ではFP技能検定2級(学科、実技個人、実技生保)を並行実施。2025年度5月をもって紙試験は廃止されます。)。1級FP技能検定は従来どおり一斉方式のペーパー試験を継続します。
なお、CBT試験の詳細は、FP協会、きんざいそれぞれのホームページを必ずご確認ください。
【参考リンク】
◎CBTS試験受験者専用サイト
◎NPO法人 日本FP協会ホームページ …2級FP技能検定のCBT化のご案内[PDF]へ
◎一般社団法人 金融財政事情研究会ホームページ …2025年4月以降の技能検定の実施についてへ
FP(ファイナンシャルプランナー)
2級の受検資格
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、将来のお金に関する不安を抱える人の相談に乗ることができるお金の専門家です。FPに関連する資格には1~3級まであるFP技能検定とAFP・CFPがあります。そのうち、FP技能検定のほうが国家資格です。「FP2級」などというように級が付けてある場合にはFP技能検定を指していると考えればいいでしょう。
それでは、FP2級の受検資格の詳細をチェックしていきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)資格試験の受検資格には実務経験が必須ではない
FP(ファイナンシャルプランナー)2級には受検資格がありますが、実務経験が必須ではありません。また、FP技能検定には2級の下に3級がありますが、先に3級に合格していなくても、いきなり2級から受検し始めることが可能です。
FP2級の受検資格を得るための条件は3つあります。FP2級の試験では、そのうちのどれかの条件が満たされていれば、ほかの2つの条件を満たしていなくても受検できるのです。
2級FP技能検定の受検資格を得る3つの方法
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の受検資格を得る方法には、以下の3つがあります。
・AFP認定研修の受講修了者であること
・3級FP技能検定の合格者であること
・FP実務経験が2年以上あること
これらのうち、手早く受検資格を満たしたい場合には、1番目に挙げた「AFP認定研修の受講修了者であること」という条件がおすすめです。また、難易度を順に上げていきたい場合には、FP3級から挑戦してみると良いでしょう。
手早く受検資格を得られるAFP認定研修とは?
先述のとおり、FP(ファイナンシャルプランナー)2級の受検資格の条件のうち、手早く受検資格を得られるのはAFP認定研修です。AFP認定研修を受けて受検資格を得る場合には、基本課程を受講するのみで受検資格が得られます。
さらに、AFP認定研修で受講する基本課程とは、FP2級の試験対策にもなるコースです。効率的に試験の対策ができ、勉強する時間を短縮することにも繋がるでしょう。
基本課程の受講のみで受検資格が得られる
AFP認定研修には、「基本課程」と「技能士課程」、「税理士課程」のコースがあります。これらのうち、基本課程コースは初めてFP(ファイナンシャルプランナー)について勉強する人が対象となっている講座です。
体系的に知識を学べるうえに、実践的なスキルの習得にも繋がります。FP3級を飛ばして2級の試験から始めたい場合や、実務経験がないけれどFP2級の資格を取りたい場合には、AFP認定研修を受講すると良いでしょう。
なお、税理士課程は税理士会か公認会計士協会の登録者が対象で、技能士課程はFP1級・2級の合格者が対象です。
修了によりAFP資格の取得も可能
FP(ファイナンシャルプランナー)2級とAFPは両方とも同じレベルの資格です。FP技能士試験の資格試験を行っている日本FP協会と金融財政事情研究会との間で、AFP認定研修を修了した場合には、FP2級の試験に合格すればあわせてAFP資格も取得できるようになっています。
AFP認定研修を修了してFP2級に受かった場合には、日本FP協会に登録申請して、ライセンスを発行すると良いでしょう(金融財政事情研究会では不可)。
FP2級もAFPもそれぞれ異なる魅力がある資格です。FP2級では更新が不要なのに対して、AFP資格には2年ごとの資格更新のために継続教育の履修があり、自身のスキルを維持し続けられるという特徴があります。
2級FP技能検定以外の級の受検資格は?
先述のとおり、2級FP技能検定の受検資格には3つの条件があります。FP技能検定には2級以外にも3級と1級があり、それぞれで受検資格が異なるため注意が必要です。
とくに、3級FP技能検定の受検資格はないことと、1級を受検する場合には実務経験を有する必要があることが、大きな特徴だといえます。それでは、3級FP技能検定と1級の受検資格を詳しくチェックしていきましょう。
3級FP技能検定の受検資格はない
3級FP技能検定を受ける場合には、とくに実務経験や学歴、特定の資格があるか否かなどは問われません。FP(ファイナンシャルプランナー)の資格が欲しいと考えているのであれば、誰でも受検することが可能です。
FP3級の合格率は平均80%ほどといわれており、勉強さえしておけば比較的合格しやすい試験だといえます。取得が容易な分、FP3級だけでは仕事に役立ちにくい資格ですが、チャレンジしやすい国家資格であり、お金と暮らしに関する幅広い基礎知識が身に付くため、挑戦してみると良いでしょう。
1級FP技能検定は実務経験を有する必要がある
1級FP技能検定はFP技能検定のなかでとくに難易度が高い試験です。受検するためには実務経験を有する必要があるため、実際に働いた経験がない人では受けることすらできません。
1級の受検資格には学科試験と実技試験とでそれぞれ条件が異なります。たとえば、学科試験の受検資格は以下のとおりです。
・FP(ファイナンシャルプランナー)2級に合格し、かつFP業務に1年以上の実務経験を有する者
・5年以上のFP業務の実務経験を有する者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級に合格し、かつ1年以上の実務経験を有する者
FPの実務経験を有すると判断される仕事の例
先述のとおり、FP(ファイナンシャルプランナー)2級以上の受検資格には、実務経験の有無が条件に関わってきます。FPの実務経験を有すると判断される仕事の例は、以下のとおりです。
日本FP協会のHPでは、実務経験とは資産の設計・運用・管理や関係する相談業務、コンサルティング業務などのファイナンシャル・プランニング業務に携わった経験のことをいいます。
具体的には、保険会社や証券会社、銀行、投資顧問会社、クレジット会社、会計事務所、生活協同組合、建設会社、不動産会社などでファイナンシャル業務に従事している場合が対象です。
2級FP技能検定受検で知りたいポイント
2級FP技能検定の受検を目指している場合に知っておきたいポイントは、以下のとおりです。
・2級FP技能検定の出題範囲はどこか
・2級FP技能検定でおこなう実技試験の種類
・2級FP技能検定の難易度・合格率はどれほどか
・2級FP技能検定取得によるメリットはどのようなものか
それぞれのポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)資格試験の受検資格には実務経験が必須ではない
2級FP技能検定は1月・5月・9月の年3回実施されています。FP(ファイナンシャルプランナー)2級の出題範囲は以下のとおりの6分野です。
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業承継
FP試験は学科試験と実技試験があります。2級は3級よりも出題範囲が実務的で詳しい内容が必要となり、個人だけでなく法人のプランニングもおこなうようになるなどが、3級との大きな違いです。
2級FP技能検定でおこなう実技試験の種類
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の実技試験は○×式、四答択一式、語群選択式、数値記入式など、三答択一式だけの3級に比べ、よりしっかりとした理解が必要といえます。そして、用意されている実技試験の科目は計5つです。
「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」(以上、金融財政事情研究会でのみ受検可能)、「資産設計提案業務」(FP協会のみ受検可能)の実務試験があり、このうち希望する試験を選べるようになっています。進みたい専門分野があればそれに関連するものを、なければ幅広い知識を学べる「資産設計提案業務」や「個人資産相談業務」を選択するのがおすすめです。
2級FP技能検定の難易度・合格率
FP(ファイナンシャルプランナー)3級は学科試験も実技試験もマークシート方式ですが、2級の実技試験は記述式のため難易度が上がります。また、FP2級は四答択一式で選択肢が多いことも、難易度が上がる一因だといえるでしょう。
FP2級では、学科試験も実技試験も60%以上正解することが合格の基準です(FP協会、金融財政事情研究会ともに)。
なお、FP協会におけるFP2級の過去3年間の合格率は、学科試験では約39~48%の間で、実技試験では約47~64%の間で推移しています。
2級FP技能検定取得によるメリット
FP(ファイナンシャルプランナー)2級を取得すると、就職や転職をおこなう際に金融知識が豊富だと判断してもらえるようになり、採用に関して有利に働くでしょう。また、将来的には独立や開業も可能です。
金融商品への理解が深まるため、自分自身の資産運用や副業にも役立ちます。自身の節税対策や生命保険など、資産の管理のために勉強した知識を活用していけることなど、さまざまなメリットがある資格です。
2級FP技能検定の合格を目指そう!
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の受検資格を得るための条件は3つあります。FP2級の試験では、そのうちのどれかの条件が満たされていれば、ほかの2つの条件を満たしていなくても受検可能です。
実務経験がなかったり、先にFP3級に合格していなかったりしても、FP2級の受検資格は満たせます。AFP認定研修の基本課程を受講すれば、手早く受検資格を得ていきなり2級から受検し始めることが可能です。
なお、FP3級やFP2級の受検資格はまた異なります。この記事を参考にして、FPの資格取得を目指しましょう。
まとめ
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の資格取得に必要な受検資格や手早く受検資格を得られるAFP認定研修などについて解説しました。
TACは日本FP協会の認定教育機関です。認定研修コースを受講し、期間中に修了試験(提案書)に合格することで2級の受検資格が得られます。
知識がある人とない人とでは明らかに損得の差がつくのが「お金」です。人生100年時代。FPの知識を持つことで、試験の合格はもちろん、お金に対する漠然とした不安を和らげるなど、生活や仕事に必ず役に立ちます。
TACでは、お金の知識ゼロ、FP(ファイナンシャルプランナー)3級をお持ちでない方でも、2級合格とAFP取得を効率的に最短で合格を目指せるコースや、入門編からFP資格の最高峰まで幅広いラインナップをご用意しています。
一人で勉強をすることに不安がある方、効率的に最短で合格を目指したい人は講師が丁寧に指導しますので、安心して学習ができます。
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