FP(ファイナンシャルプランナー)2級の
勉強時間は?勉強方法を解説

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の勉強時間は?勉強方法を解説

FP(ファイナンシャルプランナー)2級は資格を保有すると実務で役立つため、転職で有利になることが多いです。しかし、3級に比べると難易度が高くなるため、勉強にどのくらいの時間がかかるのか気になる方もいるでしょう。

そこで今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)2級に合格するために必要な勉強時間を紹介します。

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FP(ファイナンシャルプランナー)
2級の合格に必要な勉強時間は?

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格に必要な勉強時間は?

学科試験と実技試験を同時に合格するには、講義時間を除いて勉強時間は80〜100時間程度かかります。

例えば、1日に2時間程度の勉強時間を確保できるのであれば、1ヶ月〜2ヶ月ほど必要です。ただし、仕事や育児など状況によっては、勉強が予定通りに進まないこともあります。

勉強時間が足りないといった問題が起こる場合もあるため、余裕を持ってスケジュールを立てることがおすすめです。

FP(ファイナンシャルプランナー)
2級試験の概要について

FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験の概要について

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の試験は学科試験と実技試験があり、試験者はそれぞれに合格する必要があります。FP2級の試験は、1月・5月・9月の年3回実施されており、受検資格があるのは3級の合格者のみです。

日本FP協会によると、2024年1月の合格率は学科試験は39.00%、実技試験は61.12%と報告されました。FP(ファイナンシャルプランナー)3級の合格率は学科試験は83.14%、実技試験は86.56%であるため、出題範囲が広がるFP2級と比べると難易度が高くなることがわかります。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の受検資格

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の試験は、誰でも受検資格があるわけではありません。FP2級試験の受検資格があるのは、次のような項目に該当する者のみです。

・AFP認定研修の受講修了者
・3級FP(ファイナンシャルプランナー)3級の技能検定合格者
・金融渉外技能審査3級の合格者
・2年以上の実務経験者

また、一部合格(学科試験、または実技試験のみ合格した場合)は、試験免除制度があります。学科試験の合格者は学科試験、実技試験の合格者は実技試験がそれぞれ免除されます。

ただし、事前に免除申請を行っていない場合は、試験に合格したとしても合格証書は発行されません。学科試験、または実技試験で一部合格して再度受検する方は、必ず免除申請を行いましょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の出題範囲

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が実施しています。

学科試験はどちらの団体も出題範囲が同じですが、実技試験の内容や問題数に違いがあるため、受検するときは注意しなければいけません。

まず、学科試験における出題範囲は6科目あり、3級よりも専門的な問題が出題されます。

・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業承継

学科試験と実技試験がある

学科試験の出題形式と合格基準は、以下のとおりです。

団体 出題形式問題数 合格基準
日本FP協会 マークシート式 60問36点以上(60点満点)
金融財政事情研究会 マークシート式 60問 36点以上(60点満点)

実技試験に関して、日本FP協会の出題範囲は「資産設計提案業務」のみです。

各科目の図表の読み取りや諸計算をはじめ、ファイナンシャルプランニングの基礎や提案書作成技術、事例に応じた分析や提案などが出題されます。

一方、金融財政事情研究会は、「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4科目から選択します。

実技試験の出題形式と合格基準は、以下のとおりです。

           
団体 記述式 問題数 合格基準
日本FP協会 記述式 40問60点以上(100点満点)
金融財政事情研究会 記述式 5問 30点以上(50点満点)

FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験は、学科試験と実技試験があります。学科試験はすべて四答択一式ですが、実技試験は計算問題や資料読取り問題が出題されるのが特徴です。

実技試験と聞くと身構える方も多いですが、知識レベルは学科試験と同等になります。学科試験対策をしっかり行うことで、実技試験に合格するための実力も身に付きます。

また、FP(ファイナンシャルプランナー)3級試験で得た基本知識を積み上げなければいけないため、3級に合格した後はあまり時間を空けずに2級の勉強を進めるのが有効です。

※これまで年3回の一斉方式のペーパー試験にて実施していた2級FP技能検定の学科試験および実技試験とも、2025年4月より全国で随時受検ができるCBT試験へ移行することになりました。

FP(ファイナンシャルプランナー)
2級に合格するための勉強方法4選

FP(ファイナンシャルプランナー)2級に合格するための勉強方法4選

FP(ファイナンシャルプランナー)2級は3級より幅広い知識が問われるため、計画的にスケジュールを立てて勉強することが求められます。しかし、どのような勉強方法が適切なのか分からない方もいるでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級に合格するために押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。

・複数の科目を並行して勉強する
・学科は暗記が合格の肝になる
・実技は問題を解いて計算に慣れる
・過去問から出題傾向を把握する

それぞれの勉強方法について見ていきましょう。

1

複数の科目を並行して勉強する

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の実施試験は全部で6科目あり、勉強しなければいけない範囲が広いです。

科目ごとに攻略しようとすると、他の科目を勉強する時間がないといった問題が起こることもあります。同じ科目を繰り返し勉強するよりも、複数の科目を並行して勉強するのがおすすめです。

また、人間の脳も短い時間で知識を詰め込むよりも、一定の期間をおいて反復勉強したほうが長期記憶として頭に残りやすいといわれています。

学科試験は、複数の科目を並行して勉強を進めましょう。

2

学科は暗記が合格の肝になる

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の学科試験は、専門的な知識が問われます。金融機関や保険関係で仕事をした経験がある方であれば、ある程度専門知識は身に付いているかもしれません。

ただし、実務経験がない方は、馴染みのない単語が多く出るテキストを読んで理解するだけでは、知識として頭に入れることが難しいです。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の学科試験では、暗記が合格の肝になることを覚えておきましょう。ただし、馴染みのない内容をひたすら読んで暗記するのは苦痛が伴い、勉強へのモチベーションが下がる原因になります。

そこでおすすめの勉強方法が、テキストをざっと読んで理解したら、すぐに問題集を解き始めることです。

初めは問題集を解いても間違えが多いですが、テキストを確認しながら何度も同じ問題を解くことで自然と体が覚えていきます。
ただ暗記するよりも苦痛を伴わないため、学科試験日まで勉強のモチベーションも維持できるはずです。

3

実技は問題を解いて計算に慣れる

実技試験は、学科試験を応用した問題が出題されるため問題集から勉強を始めましょう。

学科試験の勉強方法と同じく、実務試験対策も何度も問題集を解いて体に覚えさせることが大切です。しかし、出題形式がマークシート形式の学科試験と異なり、実技試験では記述式の問題が出題されます。

出題される問題に対して、自分で計算して答えを導き出さなければいけません。少しの計算違いで不正解になることもあるため、問題を解いて計算に慣れることが求められます。

また、問題を解いた後は計算し直して確認する癖を付けることも大切です。

4

過去問から出題傾向を把握する

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の試験勉強において過去問から出題傾向を把握しておくことも重要です。なかには、過去の試験問題は出ないだろうと予測して過去問対策をしない方も少なくありません。

しかし、FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験では、過去に出た問題が今後出る可能性もあります。勉強するときは過去問対策もしっかり行いましょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の過去問には、出題範囲や形式でまとめられている問題集と、本番と同様に構成されている問題集があります。

過去問を解く順番としては、まず出題範囲や形式でまとめられている問題集から解き始めるのがおすすめです。

ある程度問題に慣れたら、試験当日の練習も兼ねて本番と同様に構成されている問題集を解くのがいいでしょう。

スケジュール管理が苦手なら
予備校で勉強がおすすめ!

スケジュール管理が苦手なら予備校で勉強がおすすめ!

FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験は、3級よりも出題範囲が広く、専門的な知識も問われるため難易度が高くなります。現在は、FP2級試験対策に役立つ問題集も多く販売されており、独学で勉強する方も少なくありません。

しかし、なかには計画的に勉強を進められず、合格に至れない受検者がいるのも事実です。特に、学科試験は6科目を並行して勉強を進めなければいけません。

もしスケジュール管理が苦手なら、予備校で勉強することを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の勉強時間や勉強方法などについて解説しました。

FP2級の試験は全部で6科目あり、勉強範囲が広く、級が上がると内容がより実務的になるため効率的な学習することが求められます。

知識がある人とない人とでは明らかに損得の差がつくのが「お金」です。人生100年時代。FPの知識を持つことで、試験の合格はもちろん、お金に対する漠然とした不安を和らげるなど、生活や仕事に必ず役に立ちます。

お金の知識ゼロ、FP(ファイナンシャルプランナー)3級をお持ちでない方でも、TACでは2級合格とAFP取得を効率的に最短で合格を目指せるコースをご用意しています。

一人で勉強をすることに不安がある方、効率的に最短で合格を目指したい人は講師が丁寧に指導しますので、安心して学習ができます。

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