タックス ファンタスティック! 第88回テーマ デジタル遺言は日本人の死生観を変えるか?
Part.8 テレビ取材編

田久巣会計事務所の代表の田久巣だ。風の噂だが、このコラムの作者である天野大輔さんは、デジタル遺言アプリをリリースしたあとイベントに出たらしいのだが、そこでなんとテレビ取材を受けたらしい。そのときの様子を語りたいというので、今回もゲストにお招きした。
監 子 特別ゲストです。なんと2ヵ月連続、作者の天野大輔さんです!またですか?
大 輔 またとは何ですかまたとは。作者なんだから優しくしてよね。
監 子 (スルーしつつ)あ、そういえば10月8日から10日まで幕張メッセで開催していた「AI・人工知能 EXPO」に参加したと聞きましたが。
大 輔 よくぞ聞いてくれました。デジタル遺言アプリ『AIユイゴンWell-B』の宣伝で。
襟 糸 フフフ。大輔さん相も変わらず必死ですな。「宣伝」しすぎると売れま「センデ」。
大 輔 むむむ。監子さん、やっぱり私は失敗しました。こうも失礼なだけでなく下手なダジャレまで言うキャラを作ってしまったことを。
襟 糸 フフフ。失敗してもいいからチャレンジしよう、と会社の従業員の前でよく話しているというじゃないですか。ナイスチャレンジ!
税 太 あー、もう!今回もメタ的な話ばかりしないでください!イベントの反応はどうだったんですか?
大 輔 本当にありがたいことに、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」さんから取材を受けたんですよ。その日のうちに遺言の作成率が9%と世界的に見ても低いというニュースとして取り上げていただきまして。
監 子 それはおめでとうございます!取材秘話とかないんですか?
大 輔 ディレクターさんがとてもいい人で個人的にも興味をもっていただいていて、アプリのことをしっかり理解してきてくれていたので助かりました。
田久巣 (横から登場)テレビは視聴者数も多いから反応もよかったのでは?
大 輔 他のメディアの方や企業の方からもお声を掛けていただきました。そもそもAIのイベントで「遺言」というのが、かなり尖っていておもしろかったようでした。
税 太 普通はAIイベントに出展するのは時間効率を目的としたBtoB向けのバックオフィス業務のサポートですもんね。
襟 糸 テレビ取材を受けたことは認めるが、で、あなたは結局何を伝えにきたのだ?
大 輔 もー、いちいち!言いにくいことですけど、伝えたいのは「反省」です。
襟 糸 なぜ?感謝ではないのか?
大 輔 もちろん感謝はしています。このアプリ開発に協力してくれた社内外の様々な方に。でも反省のほうが大きいです。
田久巣 テレビでみたがちょっと準備不足だったかもな?
大 輔 さすが代表。はい、準備不足です。この日のためにもっといい機能を開発できたという準備、もっとわかりやすく説明すべきだったという準備。そもそも準備に対して甘い認識だったことも含めてです。
田久巣 いやそれだけストイックなら結構結構。税務も準備が9割の世界だと私も思っているところで、いつも反省の毎日だ。
大 輔 ですよね。相続実務でも申告書を作る前にいかにヒアリングをしっかり行って資料をしっかり集めるか。それがうまくいけばもう終わりに近いですし。
襟 糸 吾輩も税理士試験のときはいかに勉強をする環境を作るか、いかにモチベーションをあげるために資格取得の目的をはっきりさせるかにかなり費やしたものだ。
税 太 僕も試験と仕事の両立をするにはスケジュール管理が9割だと本当に思います。
監 子 私も合コンでもマッチングアプリでも事前把握にめちゃくちゃ注力するわ。あ、仕事におけるデューディリもそうだけどね。
大 輔 みなさん、フォローをありがとう!反省(はんせい)して繫盛(はんじょう)したいです!
監 子 その漢字の読み方変えればダジャレになるやつは「準備」してたわね(笑)。
【今回のポイント】
テレビ取材は急に決まるものだ。私もありがたいことに何度か受けたことがあるが、尺も短くインパクトも大事なのでなかなか難しい。確かに準備が命だが、アドリブ感も大事ではある。税理士試験でも準備は命。でも本番では想定外のこともおこるのでリラックスした平常心を持てるよういい意味でのユーモア精神も大切。この連載のダジャレを読めばユーモア精神は大丈夫だ!
[『TACNEWS』タックス ファンタスティック!|2025年11月|連載 ]
筆者 天野 大輔(あまの だいすけ)
1979年生まれ。公認会計士・税理士。税理士法人レガシィ代表社員。慶應義塾大学・大学院修了(フランス文学を研究)。情報システム会社でSEとして勤務。その後公認会計士試験に合格、監査法人等で、会計監査、事業再生、M&A支援等を行う。その後相続専門約60年の税理士法人レガシィへ。相続・事業承継対策の実務を経て、プラットフォームの構築を担当。2019年に士業事務所間で仕事を授受するWebサービス「Mochi-ya」、2020年にシニア世代向けの専門家とやりとりするWebサービス「相続のせんせい」、2024年に士業のためのSNS「サムシナ」、2025年8月にデジタル遺言アプリ『AIユイゴンWell-B』をリリース。主な著書『相続でモメる人、モメない人』(2023年、講談社/日刊現代)『100億円相続事典』(2024年、日経BP)。2025年より中央経済社『税務弘報』にて「文学で学ぶ相続の知恵」毎月連載中。YouTubeチャンネル「相続と文学」配信開始。

>> AIユイゴンWell-Bのダウンロードはこちら(iOS版/Android版)















