タックス ファンタスティック! 第87回テーマ デジタル遺言は日本人の死生観を変えるか?
Part.7 イベント編

田久巣会計事務所の代表の田久巣だ。風の噂だが、このコラムの作者、天野大輔さんはデジタル遺言アプリをリリースしたあと、いろんな人に使っていただくためにイベントに出たらしい。そのときの思い出を語りたいというので、今回は久々にゲストにお招きした。


監 子 特別ゲストです。このコラムの作者で税理士法人レガシィ代表の天野大輔さんです!


大 輔 こんにちは!なんだかラジオみたいな紹介ですね。


監 子 あ、そういえばラジオも最近収録したとか聞きましたが。


大 輔 そうなんです。デジタル遺言アプリ『AIユイゴンWell-B』の宣伝で。


襟 糸 フフフ。大輔さん必死ですな。あんまり宣伝色濃くするとこの連載も続けられなくなりますぜ。


大 輔 むむむ。監子さん、この人随分変わっていますね。


襟 糸 フフフ。あなたが作ったキャラなんだからあなたそのものなのでは?


税 太 あー、もう!メタ的な話ばかりしないでください!イベントの話ではないんですか?


大 輔 あー、そうそう。この間、シニアの方々が集まるイベントに出展したんです。そこで学んだことがあって。


襟 糸 「AIユイゴンというなんて変なアプリを作ってしまったんだろう僕は!」ですか?


大 輔 いえ、「襟糸というなんて変なキャラを作ってしまったんだろう僕は!」です(怒)。


田久巣 (横から登場)まあまあ大輔さん、落ち着いて。イベントは確かにユーザーヒアリングにおいても有用でいい学びになりますわな。


大 輔 さすが田久巣代表!まさに肯定的な意見も否定的な意見も聞けて、今後に向けて大いに勉強になったんです。


田久巣 肯定的な意見というと、たとえば?


大 輔 「財産の分け方だけでなく想いや気持ちも付言事項で書いてくれるのはいいね!」「猫ちゃんのマスコットかわいいね!」という声もありましたね。


襟 糸 付言事項は確かに。余計なことは遺言には書かないほうが揉めなくていい(別紙のお手紙として書いた方がいい)、という意見もあるが、結論の背景や理由を感情込めて書かないとわかりづらい、という意見もあるから両論あるが、吾輩も書いたほうがいい派。


田久巣 おっと理論派の襟糸君が書いたほうがいい派とは意外だな。では大輔さん、否定的意見は?


大 輔 「AIで遺言!?(大事な遺言をAIに書かせるとはちょっと…)」とか、「税金はわからないの?」とか。?


税 太 前者はどう説明したんですか?


大 輔 ええっと、「AIには実はカウンセリング機能のような効果があって、遺言を書く時のストレスを実は減らしウェルビーイングな気持ちにさせる要素を持っているんですよ。もちろんプロンプトとナレッジでのカスタマイズは必要ですが」だったかな。


税 太 なるほど。後者はどう説明したんですか?


大 輔 たしか「税金は今でもある程度チャットでわかりますが、今後実装予定でより詳しいものを開発中です!」と話したかな。


監 子 それは助かる!税金を差し引いた手取りの金額を公平にしてほしいこともあるものね。


大 輔 そうなんです。他にも相続人への通知もどうするのか聞かれてそれもちょうど検討しているところだったので、「あ、この路線でよかったのか!」と思いました。イベントは本当にイイベンキョウになりました。

【今回のポイント】

「最後に恒例のダジャレまで考えてきてくれた大輔さんがゲストであったが、イベント出展は本当に役に立つ。開発エンジニアも呼び込みをやることで販促チームの大変さを知れるし、販促チームが技術的質問を受けているときには開発の偉大さを思い知るからだ。イベントいいべ、と言いたくなるものだ」


[『TACNEWS』タックス ファンタスティック!|2025年10月|連載 ]

Profile

筆者 天野 大輔(あまの だいすけ)

1979年生まれ。公認会計士・税理士。税理士法人レガシィ代表社員。慶應義塾大学・大学院修了(フランス文学を研究)。情報システム会社でSEとして勤務。その後公認会計士試験に合格、監査法人等で、会計監査、事業再生、M&A支援等を行う。その後相続専門約60年の税理士法人レガシィへ。相続・事業承継対策の実務を経て、プラットフォームの構築を担当。2019年に士業事務所間で仕事を授受するWebサービス「Mochi-ya」、2020年にシニア世代向けの専門家とやりとりするWebサービス「相続のせんせい」、2024年に士業のためのSNS「サムシナ」、2025年8月にデジタル遺言アプリ『AIユイゴンWell-B』をリリース。主な著書『相続でモメる人、モメない人』(2023年、講談社/日刊現代)『100億円相続事典』(2024年、日経BP)。2025年より中央経済社『税務弘報』にて「文学で学ぶ相続の知恵」毎月連載中。YouTubeチャンネル「相続と文学」配信開始。

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