人事担当者に聞く「今、欲しい人財」 第79回 株式会社丸井グループ

Profile

坂上 裕紀(さかがみ ひろき)氏(写真左)

人事部 人材開発課 リーダー


河田 奈津美(かわた なつみ)氏(写真右)

人事部 採用1課 リーダー

「人の成長=企業の成長」の経営理念のもと
多様な仲間集めと、社員一人ひとりの挑戦と成長を
後押しする環境づくりを推進


 丸井グループは、1931年に家具の月賦販売からスタートし、長い歴史の中で変化と挑戦を重ねてきた。「フィンテック × 小売 × 未来投資」の三位一体のビジネスモデルを軸に、全国20以上のリアル店舗と、約790万人のエポスカード会員を有している。未来投資では、社内外のアイデアや技術を活かしたオープンイノベーションで新たな価値を創出する取り組みも進めている。
 丸井グループにおける人と組織の考え方や取り組みについて、人事部人材開発課の坂上裕紀氏と人事部採用1課の河田奈津美氏にお話をうかがった。

「フィンテック × 小売 × 未来投資」の三位一体のビジネスモデルで社会に新たな価値を

──丸井グループについて教えてください。

河田 丸井グループは「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」というミッションのもと、2050年に向けて、社会課題の解決と企業の利益成長を両立させることをめざしています。その実現に向けて展開しているのが「フィンテック × 小売 × 未来投資」の三位一体ビジネスモデル。創業以来培ってきた店舗運営やクレジットカード事業に加え、スタートアップ支援や社内の新規事業開発への投資を通じて、社会に新たな価値を生み出しています。

「『好き』が駆動する経済」に着目、一人ひとりの「好き」という想いが社会を動かす力になる

──今後の展開について教えてください。

河田 最近では、個人の価値観や共感が購買行動に強く影響するようになり、一人ひとりの「好き」や「想い」が社会を動かす力になると考えています。こうした背景から、丸井グループは「『好き』が駆動する経済」という新たな経済圏に注目し、消費のあり方の変化に沿った「好き」を応援するビジネスの取り組みを進めています。
 今、私たちが暮らす社会は、限られたパイを奪い合うことで競争が激化し、価格や機能だけでは差別化が難しくなっています。丸井グループは「好き」や「共感」といった感情に着目し、従来の価値提供の枠を超えた新しい経済のカタチを進めています。
 取り組みのひとつとして、100種類以上の「『好き』を応援するカード」を展開しています。なかでも「エポスペットカード」は、自分のペットのお気に入りの写真をカード券面のデザインにできるサービスが特徴で、愛着を持って日常的に使いたくなる工夫がされています。
 さらに、このカードを利用するたびに、利用金額の0.1%が動物福祉団体に寄付されるしくみになっており、日々の買い物が自然と社会貢献につながるのも魅力のひとつです。お客様の「好き」をカタチにしながら、社会課題の解決にも寄与する、そのような新しい価値を提供しています。

河田 奈津美氏
新卒で金融業界に入社。その後、2020年に丸井グループへ。エポスカードでの業務・営業部門を経験し、2024年に人事部採用課に異動。現在は、長期インターンをはじめとする新たな新卒採用施策を担当。

ミッション・ビジョンに共感し、未来を共に創る仲間を募集

──丸井グループが求める人材についてお聞かせください。

河田 私たちが大切にしている丸井グループのミッション・ビジョンに共感し、「『好き』が駆動する経済」という私たちがめざす新大陸を共にめざすことができる方に仲間になっていただきたいと考えています。従来の価値提供の枠を超えた新しい経済のカタチの創出への挑戦は一筋縄ではいきません。だからこそ、多様な視点を持ち、新しい価値を創造する意欲にあふれた方、変化の激しい環境の中でも柔軟に対応し、異なるバックグラウンドを持つチームメンバーと協働して成果を出せる方を歓迎します。

──今後の採用方針についてお聞かせください。

河田 これまで、デジタル化の加速や新しい市場ニーズへの対応に合わせて、IT専門人材の中途採用に注力してまいりました。今後は「小売」や「フィンテック」といった事業領域においても、高度な専門性を有する人材の採用を積極的におこなっていく方針です。丸井グループに所属する多様なスキルや経験を持つ社員が、一人ひとりの強みをかけ合わせることで、企業としてさらなる価値の創出をめざします。

「手挙げ文化」と「フロー状態」で社員の挑戦を後押し

──丸井グループの人材育成についてお聞かせください。

坂上 丸井グループでは、「人の成長=企業の成長」という経営理念のもと、社員一人ひとりの挑戦や成長を力強く支援しています 。育成の柱は「手挙げの文化」と「フロー状態の創出」にあります。
 「手挙げの文化」では、「やらされて」ではなく、社員が自ら手を挙げる挑戦を奨励することで、失敗を恐れずにチャレンジできる風土を醸成しています。例えば、ビジネス企画や事業立案の場においても、意欲さえあれば、入社間もない若手社員でも自身のアイデアを提案することができます。
 また、社内では自己啓発やリーダーシップトレーニングなど、成長につながる多様なプログラムが用意されていますが、それらのほとんどが手挙げによる参加が条件となっており、社員が自律的に学ぶ姿勢を重視しています。
 「フロー状態」とは、夢中になって働ける状態のことです。社員が没頭できる環境やしくみの構築を進めています。例えば、社員一人ひとりが持つ「好き」を仕事に活かすことができる機会の創出や、挑戦と成長を生み出す上司との対話の場として、1on1の推進を全社でおこなっています。
 このような取り組みを通じて、全社員が創造力を全開にして挑戦し続ける組織を実現しようとしています。

坂上 裕紀氏
2020年に丸井グループへ入社。店舗での経験を経て、本社の店舗サポート部に異動。2023年10月より人事部人材開発課で新入社員の研修や既存社員の教育育成を担当。

最長2年間のステップアップ休職制度で、学び直しもキャリア再設計も可能に

──人事制度で何か特徴的なものがあればご紹介ください。

坂上 特徴的な制度のひとつに、最長2年間の休職ができる「ステップアップ休職」があります。これは、学び直しや自分のキャリアを見つめ直す時間としてだけでなく、自身の「好き」を探求するという丸井グループらしい理由でも休職が可能です。制度利用後の復職率も高く、多くの社員がこの制度を活用して次の一歩を踏み出しています。
 そのほかライフステージに応じた柔軟な働き方ができるよう、フレックスタイム制、在宅勤務制度、育児・介護支援制度などを用意しています。

200種類以上の資格取得支援制度で、成長をサポート

──社員が希望した際の資格支援制度はありますか。

坂上 業務に関わる資格だけでなく、人生を豊かにするための資格も含め、資格取得を支援する制度があります。現在200ほど対象資格を設定していて、資格取得をめざす多くの社員が活用しています。

──採用選考の際、履歴書に取得した資格を記載していた場合、どのように判断されますか。

河田 取得された資格自体が丸井グループのビジネスで活かせるかはもちろんですが、取得動機や、取得にあたりどのような努力や工夫をおこなったのかなどの背景や、資格を手にしたことでその後、自身にどのような変化があったかをお聞きするなど、多角的な視点で判断させていただいております。

──最後に資格取得やキャリアアップをめざす読者にメッセージをお願いします。

坂上 資格取得の勉強をしている方は、やりたいことがあって、そのためのステップとして資格を取得するという選択をしていると思います。それはすばらしいことです。資格取得を通じて、やりたいことが丸井グループとつながったときは、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。

河田 仕事と並行して資格取得の勉強をしている方は、その時間の使い方が今後の仕事に活きてくると思います。今のがんばりが未来のチャンスを広げてくれるはずです。ぜひ自分らしいキャリアを描いてください。応援しています!

[『TACNEWS』人事担当者に聞く「今、欲しい人財」|2025年8月 ]

▲有楽町マルイ

会社概要

社名     株式会社丸井グループ
創業     1931年(昭和6年)2月17日
会社設立   1937年(昭和12年)3月30日
代表者    代表取締役社長 青井 浩
本社所在地  東京都中野区中野4-3-2

事業内容

小売事業、フィンテック事業を行うグループ会社の経営計画・管理など

社員数

4,290名(丸井グループおよび連結子会社合計、2024年3月末時点)

URL

https://www.0101maruigroup.co.jp/

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