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A・Fさん
DATA BANK
リーズナブルで非常にわかりやすい講義が豊富だったため、TACを選びました。金銭的に制限のある生活を送っていたため、その当時の奨学生試験を利用して、割引を受けられたことは大変大きなメリットでした。また、民法の講義もとても充実しておりかつ金額的にも無理のない額であったため、安心して受講ができました。
自身の状況に合わせてカリキュラムを選択できた点が良かったです。金銭面の都合があったので、一度に選択科目などを含めて対策をすることは不可能だったので、まず短答、そして論文、選択科目といったように、自身の状況に併せてコースを組んでいくことができました。
私自身にとっては、Elementの教材が非常に役立ちました。長期間に渡り、断続的に勉強をしていたため、いったん記憶していたものの忘れている知識もとても多かったので、基本中の基本を見返すのにElementを何度も読み返しました。理解の定着にとても役立ちました。弁理士試験もつまるところは、基本知識なので、初心者にわかり易く説明されている教材はなかなか得難いものだと思います。
必須科目の知財法については、小松先生の講義は体系的でとても充実しており、飽きることなく受けることができました。授業中に雑談も適宜組み入れられていたため、疲労することもあまりありませんでした。とてもためになる人生訓も胸に響くものがあり、有意義な時間を過ごせました。選択科目については、民法でしたが、田畑先生の説明が非常にわかりやすく、理解しやすかったことも印象的でした。
試験対策を始めた当初は、1人暮らしをしながら非正規社員で何度も転職を余儀なくされ雇用の安定が全く保証されていなかったので、モチベーションが何度も下がりました。無理せずに短答試験をまずは突破するという目標を持ち、一つ一つのハードルをクリアしていくことで、キープできたと実感しています。 又、途中、自身の度重なる体調不良、家族の病死、コロナ期など都度モチベーションを立て直すのにとても大きな労力が必要でしたが、好きなことをしたり、読書をしたり運動をしたり、一工夫入れることで乗り切れました。走り続けると疲労困憊してしまうので、ネガティブな出来事が重なったり、どうしようもない時期に出くわした場合、そういう時は割り切って休んでから、状況の流れに従って頑張ってみるのも策の一つではないでしょうか。
【短答編】 短答式試験については、3回合格した経験がありますが、やはり条文をしっかり理解することに尽きると思います。 1回目は、4法対照を用いて、条文の読み込みと、青本を読みながら理解することに努めました。この作業はとても面倒で労力を要しましたが、2回目、3回目の短答式試験で直前期に集中して勉強するだけで合格することができたので、やはり丁寧に一つ一つの重要条文については読んで理解することが大事だと思います。 また、下3法についても近年はとても難化している傾向にあるので、侮れない科目になりつつあります。条約の勉強はとても辛いものがありましたが、しっかりと教材や青本を読むなどをして理解できると面白くなってくると思うので、あきらめずに取り組んでいってほしいです。 【論文編】 論文試験については、体調不良が続いたりと、様々な状況が重なってしまい、記念受験になってしまった回数が何度もありました。その都度悔しい思いをしながら、気を持ち直して学習をしてきましたが、論文はやはり過去問を繰り返すことと、書き方の基本を身につけるということに尽きます。ざっくり直前に勉強をして、模試を受けて試験に臨んでいたのでは、なかなかゴールに向かうことができません。半年から1年で良いので、集中的に論文の書き方と過去問をマスターすることが大事だと思います。 そして、自分なりの戦略を見出すことです。本試で力を発揮するために、戦略を立てることはとても大切です。重箱の隅をつつくような問題が出たときの対処法や時間配分など、自分の状況に合わせた戦略をぜひ練ってから試験に臨んでほしいと思います。 【本試験直前編】 苦手分野の徹底的復習を意識して取り組みました。また、本試験にどのような時間配分で問題を解いていくのか、未知の問題にあたった場合どう対処するのか、自分自身で対処法を考えて臨みました。
やっと、長いトンネルのような迷路のような受験生活が終わりました。試験勉強を開始したころは、漠然と非正規社員から抜け出すことが目標で、合格したら文系の弁理士として活躍しようと考えていました。しかし、ご縁あってか、コロナ期に入り、理系の会社に正社員として採用され、化学分野に興味を持つようになりました。将来は医薬関連を専門分野とする弁理士になることが目標です。 人生は思い通りにはなかなかならないですが、思いがけない道が開けることもあります。今後どのような道のりになるかは未知数ですが、この受験生活で学んだことを糧に、着実に焦らずに新たなスタートを切っていきたいです。本当にありがとうございました。
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