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山口 明希さん(28歳) 高卒認定(大検)卒業
DATA BANK
私は、2011年3月より、弁理士試験の勉強をTACで始めました。そして、最終合格は2021年3月で、受験回数は9回です。2016年までは専業で勉強し、その後は特許事務所勤務の傍ら、受験しました。合格した今、弁理士試験に挑戦して、本当によかったと心底思います。幼い頃から、弁理士である父の仕事内容を聞いて育ちました。具体的には、特許の明細書を書くことの奥深さ、立体商標の権利化の成功例、不正競争防止法の営業秘密の重要性などを教えてもらいました。いつしか、「私も弁理士になりたい」と憧れを抱くようになりました。弁理士試験を志したのは、高校を卒業する頃です。大学受験に失敗し、予備校で勉強して大学に入ろうと考えていた頃、東日本大震災が起こりました。停電や物資不足で当たり前の生活が送れず、連日不安と恐怖に苛まれる中で、私はひとつの決断を下します。「こんな大変な時代では、大学生になってもできることは限られている。弁理士になった方が、世の中の役に立てるのではないか」地震で止まっていた交通が復帰した後、弁理士試験の受験団体を探しました。その中で、TACの受付に置かれた初心者向けのテキストを立ち読みします。図解が多く、解説が簡潔で、「分かりやすそう」と好印象を抱きました。テキストをきっかけに、TACでの受講を決めました。
短答対策としては、初めは1年本科生、その後は短答答練パック、短答模試を受けました。論文必須科目の対策としては、初めは1年本科生、その後は上級論文本科生、論文答練パック、論文模試を受けました。論文選択科目(民法)の対策としては、民法トータルパックを受けました。口述対策として、口述重要論点整理、口述模試を受けました。短答対策では、まず基本講義で使用したテキスト「エレメンツ」が良かったです。「エレメンツ」を用いて、四法から下三法まで広く、重要なテーマを知ることができました。膨大な試験範囲の中でも、よく問われるテーマとそうでもないテーマを見分けることで、勉強の優先順位を付けることができました。その次に受けた短答逐条講義では、条文ごとに青本や判例の情報が載ったテキストを使用しました。良かったことは、条文を見れば分かる知識と、見ても分からない知識を結びつけて理解することができたことです。特に、下三法は複数の条文にまたがる知識もテキストでまとまっていて、効率よく暗記できました。短答答練は、法域ごとの問題を受けた後、全法域の問題を受けるという流れが良かったです。先に法域ごとの問題に触れることで、「条約が苦手だから、もっとテキストを読もう」と、強化すべき法域が分かりました。全法域の問題は、法域が本試験と同じ割合で出題されるため、「特実でもっと時間をかけないようにしよう」と時間配分を考えることができました。短答模試は、本試験と同じ時間帯に行われるのが良かったです。 「試験の前の昼食は、1時間くらい前に取ろう」「開始2時間くらいで首が痛くなるから、時々上を向こう」と心がけることができました。 論文必須科目対策は、基本講義で使用した論文要点集が良かったです。論文を書くために暗記すべき事項が、最短2行ほどでまとまっているため、理解しながら早く暗記することができました。さらに、先生が今年出題されそうなレベルをABCで分けて説明したため、重要な論点を絞ることができました。論文答練は、基本講義から間を置かずに始めたのが良かったです。初めての論文答練では、知識も定着しておらず、書き方も分かっていなかったため、条文を2行丸写ししているうちに制限時間が経過しました。しかし、何度も問題に触れ、模範解答を見て、論文要点集を読み直すことで、正確な答案を時間内に書くことができるようになりました。模試では、テキストにない知識を答練で出題することも良かったです。初めて触れる内容の問題に対し、どのようにまとめるか、必要なキーワードは何なのかを知ることで、本試験でも落ち着いて対応できました。 論文選択科目(民法)対策は、基本講義が良かったです。民法の重要論点について、先生が具体例を挙げて説明したため、テキストの字面を追うだけよりも理解しやすかったです。また、よく登場する条文に印を付けることで、膨大な民法の法文集の中から、重要な条文をすぐに思い出せるようになりました。民法答練は、模範解答で論述の流れについて、型をつかむことができたのが良かったです。 口述対策では、口述要点整理が良かったです。短答や論文であまり出てこなかった知識を整理することができました。口述模試では、自分一人ではできない対策ができたことが良かったです。入室時と退出時の挨拶の練習や、出題の意図が曖昧な時の対応の練習を行い、試験に対する不安を消すことができました。 なお、私は模試を除いたほとんどの講座を、通信講座で受講しました。専業受験生だった頃は、平日の朝から自宅で受講しました。就職してからは、平日に仕事が終わってから自宅で受講しました。生活スタイルが変わっても勉強を続けられるのが、通信講座のメリットと言えます。活用方法として、基本講義などインプット系の講座で、講師が重要な論点を説明した際に、真似して言うのがお勧めです。英語のシャドーイングのように、重要な論点を口に出して言うことで、暗記が進みました。
全ての試験に共通することは、「テキストと法文集を繰り返し読む」ことです。短答では、10年分の過去問題を繰り返し解きました。正解した問題も間違った問題も、解いた後は関連条文に必ず触れました。過去問で問われた知識を付箋に書き、四法対照法文集の関連条文に貼りました。また、特許法の規定を他の法域で読み替えているものについて、読み替え後の内容をパソコンで編集してまとめ、読み込むこともしました。これにより、条文の理解が深まりました。論文必須科目では、10年分の過去問題を繰り返し解きました。制限時間内に答案構成を行い、論点を過不足なく抽出できたかを確認しました。関連条文に触れることも忘れずに行いました。出題の意図を掴む力と、時間内に書くことを全部決める力を養いました。また、テキストの重要論点を暗記する際、よく音読しました。例えば特許法の間接侵害の趣旨で登場する、「侵害を惹起する蓋然性が高い侵害の予備的幇助的行為」など、論点は独特の言い回しが多いです。意味を理解しても、正確に言い回しを覚えるのは大変です。そのため、音読して「音声」として頭に聞かせることで、覚えることができました。その他、答練や模試で初めて触れた論点は、テキストの関連する論点のページに書き込みました。暗記の時に一緒に触れることになるため、すでに定着した知識と併せて記憶することができました。論文選択科目では、アウトプットの機会を作りました。「弁理士試験の民法は、公務員試験の民法と同じくらいのレベル」と先生が教えてくれたため、公務員試験の民法の過去問を解きました。試験日まで時間がある頃は択一式の問題を解き、直前期は論文式の問題の答案構成を行いました。繰り返すことで、問題文を見て出題の意図を把握することができるようになりました。口述では、テキストを音読しました。特に、口述対策で初めて知った知識を重点的に暗記しました。重要な条文は何度も目を通しました。
直前期は、新しい勉強は取り組まないようにしました。今までやってきた知識をしっかり固めることだけを意識しました。また、勉強時間を確保するため、本試験直前1週間前、多い場合は1ヵ月前からテレビやネットを観るのを控えました。いわゆるデジタルデトックスです。単に時間が増えるだけでなく、余計な情報を一切排除し集中することができます。最初は大変ですが、慣れると頭がすっきりして快適です。
弁理士試験は、人によっては何年もかかる、難関試験です。私も合格まで、9回受験しました。しかし、諦めなければ必ず合格します。また、受験生の多くは国公立大や有名私立大の出身ですが、高卒でも合格します。学歴は関係ないといっても過言ではありません。どんな背景であっても、挑戦し続ける人だけに、チャンスは訪れます。ぜひあなたも、弁理士試験の勉強をやってみてください。いつか、言う日が来るでしょう。「弁理士試験に挑戦して、本当によかった!」と。
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