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田口 克年さん(47歳) 埼玉大学 経済学部経済学科 卒業
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私は、現在40代の半ばを超えておりますが、20代の頃に、国家公務員試験を受験しておりました。その際、特許庁へ官庁訪問をさせて頂く機会があり、知的財産に関わる業界に大変将来性を感じました。最終的には、残念ながら国家公務員試験に合格できなかったのですが、その後の進路を考える際に、その時感じた将来性を信じて「知的財産に関わる業界」で仕事をしようと決心しました。そして、弁理士はその業界で活躍するには必須の資格であるため、当然の流れとして弁理士を目指しました。
私は、短答試験合格していたため、「論文講座」を受講していましたが、家庭の事情もあり、「振替受講制度」を活用して「渋谷校と新宿校」の両方で受講をしていました。したがって、小松先生と齋藤先生にご教示を頂きましが、両先生の講義を受講できたことが、大変有意義でした。 小松先生は、熱量が多く、ある論点だけでなく、派生する論点に係る知識まで、できる限り多く受講生に伝えようとされます。これにより、忘れかけていた知識を適宜呼び戻すことができました。 一方、齋藤先生は、常に冷静で、時間内に必要なポイントを絞り込んで受講生に伝えようとされます。これにより、とても効率的に勉強をすることができました。 両先生の良い部分を取り入れ、常に自分の勉強法を「違った角度」でみながら勉強できたことが、結果として、合格に結びついたと考えています。 そういう点では、時間的な制限があった私にとっては、「振替受講制度」が活用できたことは、本当に有り難いことでした。
本来ならば、短答試験から口述試験まで、学習法を記載すべきかもしれません。 しかし、私がTACを受講したことにより破った「壁」は、論文必須試験の合格レベルに達するまでの最終段階の「壁」であり、長期間勉強されている方で、その「壁」にぶつかっている方は少なくないと思います。また、全ての試験に関する合理的な勉強方法は短期合格をされた方のそれを参考にされた方がよく、この体験記の趣旨を鑑みると、的を絞った情報の方が望ましいと思われます。 よって、ここでは、論文試験合格レベルまでの最終段階の勉強方法を記載します。そして、そのポイントは「自分を疑う勇気」です。 【具体的勉強方法】 2018年の論文試験を受験した頃、私の実力は予備校の論文答練で50点前後の実力であったため、2018年の試験は当然に不合格でした。その数年前から50点前後まで実力が伸びたのですが、それ以降、完全に伸び悩んでしまいました。そして、その原因を「知識不足により書く時間が足りなくない」ことと認識し、一所懸命に知識を増やそうとしていました。 しかし、2019年を最後と決めていた私は、全く違う方法論を求めて「自分を疑うこと」を行いました。つまり、「知識不足が理由」という認識自体間違っているのではないかと疑ってみたのです。 結果、原因は「知識不足」ではなく、「時間内に書く訓練の不足」という結論にたどり着きました。論文試験の時間設定と設問数・内容を見ると、よく考えて書いているようでは、そもそも時間が足りないのです。この課題を解決するには、題意を把握し、論点をつかんだら、勝手に手が動くという「型」を、どのくらい身につけているが重要であると考えました。 一方で、諸事情から、勉強時間にはかなりの制限がありました。 そこで、数少ない良問から、できるだけ多くの「型」を作成する作業に取り作業を行いました。 具体的には、TACの上級論文本科生のコースを信じ、論文アプローチ答練、論文応用答練(旧:論文的中答練)、論文的中答練(旧:論文直前答練)のみの復習を徹底し、模範答案から解答の「型」を抜き出して、ノートに記しました。そして、そこから、想像力を駆使して「型」を増やしていきました。例えば、「本問ではイについて聞かれているが、ロについて聞かれたらどう解答するか」という具合です。 これにより、答練で60点を超えることも多くなりました。点数だけみると、完全に合格レベルを超えたとはいいきれませんが、すべての答案をまとめることができるようになりました。「竜頭蛇尾」の答案からやっと抜け出すことができ、点数以上に自信を持つことができるようになりました。 また、この「型」は、直前期の見直し資料としても有効に機能し、不安の多い直前期の時間も勉強方法に迷うことはなく、副次的な効果も得ることができました。 長期間やってきた自分の勉強方法、分析した課題等を見直すことは大変勇気のいることだと思います。しかし、長期間合格レベルに達しない場合、「自分の方法論それ自体に問題があるのではないかと疑い、検証し、変化を起こす」ことが大変重要であると思います。極端にいえば、それを実行しない限り、合格レベルへの「壁」を超えることは難しいと思います。本当に「勇気」がいることではありますが。
直前期は、直前のオプション講座を受け、講師の「予想論点」を聴くことをお勧めします。やはり、専門家の十分な研究に基づく予想は、一聴の価値ありです。 私は、本試験1月前に行われた、小松先生の「論文ファイナルチェック」を受講しました。その中で、小松先生は予想論点を口頭にて受験生に伝えていました。私は、そのすべてをメモし、本試験までにその論点に係る問題又は設問及び前述「型」をピックアップし、関連する論点で狙われそうな部分を含めて復習をしました。 結果、特許・実用新案の第1問の設問2-(2)は、小松先生の予想論点の関連部分であったため、前述の「型」を活かして、短時間で書くことができました。これが、合格した要因の一つとなったことは間違いありません。
長期間勉強している方にとって、弁理士試験合格のために、「諦めない」ことが最も重要な要素であることは疑いがありません。 しかし、それと同じくらい重要なことは、「自分を疑う勇気」が必要です。「本当にこの方法でよいのか」と疑う勇気です。前述しましたが、これは本当に難しい作業です。なぜなら、これまで培ってきたものを壊して再度構築し直すという作業は「苦痛」であり、リスクを伴った「挑戦」であり、年齢を重ねるとその「挑戦」へ向かう勇気は確実に減少していくものだからです。 それでも、その「勇気」をもち、「挑戦」をしない限り、合格を果たすことは難しいと考えています。 私は、弁理士試験に合格しましたが、これは通過点にすぎません。40代の後半に差し掛かっていますが、これで満足かと自分を疑い、挑戦をし続けていくつもりです。長期間勉強されている方で何としても合格をしたいと考えている方も、ぜひ勇気をもって挑戦をし続けてください。その先には、必ず、最終合格がまっていると思います。
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