仙台市役所への転職
社会人採用試験について詳しく解説！

　民間企業と同様に公務員も中途採用を行っています。公務員へ転職される方の経歴は様々です。民間企業から公務員への転職はもちろん公務員から公務員への転職といったケースも多くみられます。

　このコラムでは、仙台市役所の中途採用試験「仙台市職員採用試験≪社会人経験者≫」について解説します。仙台市は新卒相当の試験と中途相当の試験での採用人数が同じで、中途採用にも積極的な自治体です。

　また、筆記試験は、仙台市だけでなく東京（池袋）でも行われるなど、地元の方以外にも受験しやすい試験となっています。このコラムが転職を考える一助になれば幸いです。

　仙台市では、中途採用（社会人経験者）向けの試験として仙台市職員採用試験≪社会人経験者≫を実施しています。応募職種としては事務、情報、土木、建築、機械、電気があります。

　まずは1次試験のうち筆記試験が行われ、筆記試験を通過した方が1次試験の面接試験、適性検査を受けることになります。1次試験に合格した方は2次試験に進み、2次試験に合格（最終合格）すると、採用候補者名簿に1年間登録されます。採用候補者名簿に登録されると必ず採用されるのではなく、この中からさらに採用予定者が決定されます。

　時期が異なりますが採用予定者になった方は、全員採用されます。まとめると以下のような流れで採用試験が行われています。

　令和6年度の試験は以下のスケジュールで行われています。すべての試験種で試験内容は共通です。

　1次試験のうち教養試験と論述試験は6/16（日）に実施され、この成績をもとに6/29（水）に1次試験後半の面接試験、適性検査に進むことができる受験生が決定します。面接試験、適性検査は7/20（土）または21（日）のいずれか1日に実施されます。一次試験の合格発表は7/29（月）となっています。

　2次試験は8/17（土）から19（月）のいずれか1日が指定され、8/28（水）に最終合格発表があります。最終合格者は採用候補者名簿に登録され、この中から採用予定者が決定します。

　仙台市では、社会人経験者採用を以下の職種で行っています（仙台市職員採用試験案内≪社会人経験者≫より抜粋）。事務以外の職種については、受験にあたりそれぞれ指定の職務経験が必要です。詳しくは仙台市採用ページにてご確認ください。

　仙台市の場合、転職できる年齢は60歳以下（試験実施年度の4月1日時点）になります。また、経験者採用試験の受験資格は、年齢以外に国籍に関する要件や民間企業等での経験年数が要求されます。

▼2024年度試験の主な受験資格
【年　　齢】　60歳以下（試験実施年度の4月1日時点の年齢）
【職務経験】　直近7年中に通算4年以上の職務経験を有する人
【国籍など】　日本国籍を有する人など

　仙台市人事委員会が発表した令和5年の「職員の給与等に関する報告及び勧告の概要」によると仙台市職員の平均年齢は41.2歳で平均年間給与は約612万5千円とされています。

　いかがでしたか。筆記試験、面接の流れをご理解いただくことができましたでしょうか。仙台市役所へ転職するためには、筆記試験の得点が高いというだけでなく、論述試験や面接対策もとても大切です。皆さんのこれまでのご経験がどのように活かせるか、仙台市民が安心・安全に暮らせるために皆さんが何ができるかといったことを考えていく必要があり、しっかりしたキャリアビジョンも必要です。

　TACでは民間企業にお勤めの方や公務員の方が公務員に転職するためのコース「公務員（経験者採用）講座」を開講しております。
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