福岡県庁への転職
民間企業等経験者採用試験について詳しく解説！

　民間企業と同様に公務員も中途採用を行っています。公務員へ転職される方の経歴は様々です。民間企業から公務員への転職はもちろん公務員から公務員への転職といったケースも多くみられます。

　このコラムでは、福岡県職員の中途採用試験「民間企業等職務経験者採用試験」について解説します。福岡県は2024年から従来の教養試験を廃止し、SPI3に変更することで受験生の学習負担が軽い内容になりました。

　また、１次試験は、福岡だけでなく東京（池袋）でも行われるなど、Uターン、Iターン希望者にも受験しやすい試験となっています。このコラムが転職を考える一助になれば幸いです。

　福岡県庁では中途採用の職種としていわゆる事務系の「行政」とDX推進に携わる「行政（DX）」の募集を行っています。

　まずは1次試験は基礎能力試験という名称ですが、民間就活でも幅広く行われているSPI3と論文試験が行われ、成績上位から順に1次試験合格者が決定されます。2次試験は人物試験として個別面接、グループディスカッション、適性検査が行われます。また2次試験の際に実際に受験資格を満たしているか年齢や職務経験がチェックされます。

　最終合格は、1次試験と2次試験の総合得点の順位で決定され、採用候補者名簿に登録、その後採用という流れになります。

　福岡県庁では、中途採用としていわゆる事務職にあたる「行政」とDX推進に携わる「行政（DX）」を募集しています。2024年度の採用人数と仕事内容は以下の通りです。
　行政（DX）で採用された場合、最初はDX戦略を所管する情報政策課またはDX施策関連部署に配属されますが、その後はその他の部署にも配属されますので、常にDXに係る職務を行うわけではありません。

　令和6年度の試験は以下のスケジュールで行われています。行政、行政（DX）ともに試験内容は同じです。

　1次試験は合計得点の上位から順番に決定され、2次試験は1次試験と2次試験の総合得点による順位で決定されます。また、いずれかの試験種目で一定の基準に満たない試験種目がある場合は、総合得点にかかわらず不合格になります。

※1次試験は福岡市または東京（池袋）、2次試験は福岡市での受験になります。

　福岡県庁の場合、転職できる年齢は60歳以下（試験実施年度の4月1日時点）になります。また、経験者採用試験の受験資格は、年齢以外に国籍に関する要件や民間企業等での経験年数が要求されます。

　公務員は法律により身分を強力に保障されており、短期的な業績や経済動向に左右されることなく、長期的な視点に立ってじっくりと職務にあたることができます。
   福岡県職員の場合、平均年収663万円（平均年齢42.3歳）※1で、民間企業の平均443万円（男性545万円/女性302万円）※2と比べて高い水準となっています。

※1［参考資料］総務省　地方公務員の給与実態調査（令和3年度）
※2［参考資料］国税庁民間給与実態統計調査（令和3年度）

　いかがでしたか。福岡県職員採用試験（民間企業等職務経験者採用試験）の流れをご理解いただくことができましたでしょうか。福岡県庁へ転職するためには、SPI3の対策のみならず、論文や面接、グループディスカッションを通じて採用担当者様に「一緒に働きたい」と思ってもらえるよう準備することが大切です。

　皆さんのこれまでのご経験がどのように活かせるか、福岡県民が安心・安全に暮らせるために皆さんが何ができるかといったことを考えていく必要があり、しっかりしたキャリアビジョンも必要です。

　TACでは民間企業にお勤めの方や公務員の方が公務員に転職するためのコース「公務員（経験者採用）講座」を開講しております。
面接や論文対策の講師はすべて元公務員で自治体の採用担当者だった講師も複数名おります。採用担当者目線での指導ができるというところがTACの強みです。仙台市がどういった人材を欲しがっているか、あなたのこれまでの経験を最大限に活かして論文や面接でどうアピールするかといったところまで個別に転職のお手伝いをさせていただきます。まずは講座説明会にお越しください。皆様のご参加をお待ちしております。

TACなら採用担当の経験がある元公務員の講師が担当します！