応用情報技術者試験の申し込み方法とは?試験概要や申込方法を徹底解説
応用情報技術者試験とは、情報処理技術者試験のひとつで情報処理推進機構(IPA)が実施しています。年2回実施されており、インターネットでの申し込みが必要です。本記事では、応用情報技術者試験の試験概要や申し込み方法とともに、合格に近づくためのポイントについて解説します。
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験は情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験のひとつです。情報処理技術者試験の中では、2番目に難しいレベルに位置しています。
ここでは、応用情報技術者試験の試験概要や合格率、受験資格について解説します。
試験の概要
応用情報技術者試験の概要は以下のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
実施時期 | 4月と10月の年2回 |
試験時間 | [午前]9:30~12:00 [午後]13:00~15:30 |
出題形式 | [午前]多肢選択式 [午後]記述式 |
出題数と解答数 | [午前]80問 [午後]11問中5問を選択 |
試験は、春と秋の年2回実施されます。例年では、4月の第3日曜日と10月の第2日曜日に実施されています。午前試験と午後試験の2部構成で、試験時間はそれぞれ150分ずつです。試験内容は、基礎理論から経営まで幅広い分野となっています。
午前試験と午後試験で出題形式が異なります。午前試験は多肢選択式で、主に知識を問われる問題です。午後試験は記述式です。問題自体は11問出題されますが、その中から情報セキュリティの問題を含む5問を選択して解答します。
試験の出題分野
応用情報技術者試験の試験内容は幅広く、主に以下の分野から出題されます。
・テクノロジ系
・マネジメント系
・ストラテジ系
テクノロジ系は基礎理論やアルゴリズムといった問題です。マネジメント系はプロジェクトマネジメントやシステム監査に関する問題、ストラテジ系は経営戦略や企業活動に関する問題が出題されます。
単にITにまつわる知識やスキルを問うだけではなく、応用する能力を問われる問題です。約半数が過去に出題された問題です。過去問対策が合格の鍵を握ります。
午後試験では、設定が作りこまれた長い問題文が出題されます。こちらは、過去に出題された問題は出題されません。ただし、問題の傾向としては過去と同じような問題が出題されます。
試験の合格率
情報処理推進機構(IPA)の統計データによると、2009年から2022年までの合格率の平均は22.1%となっており、難易度の高さがうかがえます。
応用情報技術者試験は合格基準が明確になっています。午前試験と午後試験ともに100点満点中60点が合格ラインです。ただし、午前試験で合格点に満たなかった場合、午後試験は採点されません。
受験資格
応用情報技術者試験には、年齢や実務経験といった受験資格が指定されていません。年齢や経験問わず誰でも受験できます。ただし前述したように、応用情報技術者試験は難易度が高い試験です。
事前にしっかりと勉強し、対策を立てたうえで受験しなければ合格は難しいでしょう。
合格発表
応用情報技術者試験の合格発表は、受験日の2ヶ月後です。4月の試験であれば6月の第4週の平日、10月の試験であれば12月の第4週の平日に発表されます。詳しい日程は、試験日の夜に情報処理推進機構(IPA)のWebサイトで発表されるため、忘れず確認しましょう。
発表日の12時に情報処理推進機構(IPA)のWebサイトで合格者が公開後、官報にも掲載されます。その後、1週間を目安に合格証が届きます。
応用情報技術者試験の申し込み方法
応用情報技術者試験の申し込みは、情報処理推進機構(IPA)のWebサイトからおこないます。
申込方法は、基本的にインターネットでの個人申し込みのみとされています。インターネット以外での申し込みや、団体での申し込みはできないため注意しましょう。
申し込み開始は、試験日の約3ヶ月前からです。4月の試験であれば、1月に申し込みの受付が始まります。申し込み期限を過ぎた場合、受験できないため、忘れないように注意しましょう。
応用情報技術者試験の受験料は7,500円(税込)です。クレジットカードやペイジー(Pay-easy)、コンビニ振り込みで支払いできます。振込手数料や郵送料は各自の負担となることを覚えておきましょう。
受験票については、例年通りであれば試験日の2週間前ごろに届きます。受験料の領収書も受験票に同封されています。もし受験票を紛失した場合は再交付できますが、試験日まで時間が少ないため注意しましょう。
応用情報技術者試験に合格するためには
応用情報技術者試験に合格するためには、以下のポイントを押さえましょう。
・合格に必要な勉強時間を把握する
・学習スケジュールを立てる
・過去問を活用する
・受験指導校を利用する
どのポイントも効率的に継続して勉強するための対策です。ここでは、4つのポイントについて解説します。
合格に必要な勉強時間を把握する
応用情報技術者試験に合格するには、はじめに必要な勉強時間を把握することです。知識のない初学者の場合、応用情報技術者試験に合格するには500時間もの勉強が必要といわれています。基本情報技術者の資格を持っている人でも、200時間の勉強が必要です。
500時間を日数にすると、毎日2時間以上勉強したとしても9ヶ月は必要です。勉強できない日があることを考えると、1年間程度の期間で考えた方が良いでしょう。
自身がどの程度の知識レベルなのかを把握したうえで、スケジュールを立てていくことが大切です。
学習スケジュールを立てる
必要な勉強時間の把握ができたら、受験日から逆算して学習スケジュールを立てましょう。ポイントは、継続できるスケジュールにすることです。以下の2点を意識しましょう。
・1日の勉強時間は70~80%で設定する
・週に1日予備日を設定する
70~80%の勉強時間とは、2時間勉強をしたい場合でも、1.5時間程度でスケジュールを組むことです。ノルマを下げることで、勉強を継続できます。予備日は休日というわけではなく、1週間のスケジュールが計画通りに進まなかった場合の補填です。
1週間単位でスケジュールを組むことで、継続につながります。もし毎日勉強を続けるのが難しいのであれば、休日を設けるのもひとつの方法です。
過去問を活用する
過去問を活用することもポイントです。午前試験の問題は、約半数が過去に出題された問題です。そのため、午前試験の対策は「過去問を徹底的に解くだけで問題ない」といわれています。
過去問を解くことで、問題の傾向を把握でき、合格に近づけます。過去問で理解できなかった場合にテキストで確認するといった方法をとれば、効率的に学べるでしょう。
受験指導校を利用する
受験指導校を利用することもポイントです。応用情報技術者試験に合格するためには、初学者であれば、1年間も継続して勉強する必要があります。独学で勉強できないことはありませんが、効率的とはいえません。
TACをはじめとした受験指導校を利用すれば、ノウハウを持った講師から勉強方法やポイントを教えてもらいながら勉強できるため、独学よりも効率的です。時間をうまく活用するためにも、受験指導校の利用がおすすめです。
効率的に応用情報技術者試験に合格するならTACがおすすめ
応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施しており、4月と10月の年2回実施されています。試験日の約3ヶ月前から、情報処理推進機構(IPA)のWebサイトで申し込みできます。
申し込み期限が過ぎた場合は、受験できません。受験料は7,500円(税込)です。振込手数料や郵送料は各自の負担となるため、注意しましょう。受験票は、受験料の領収書とともに試験日の2週間前ごろに届きます。
応用情報技術者試験に合格するためには、継続できるスケジュールを立てることが大切です。必要な勉強時間を把握したうえで余裕を持った学習スケジュールを立てましょう。効率的に勉強するには過去問の活用もポイントです。
独学で継続した勉強をするのは簡単ではありません。効率的に勉強するためにも、受験指導校であるTACの利用がおすすめです。
デジタルパンフレットを閲覧する
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