FP(ファイナンシャルプランナー)3級は独学で合格できる?勉強時間の目安や勉強方法を解説

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は独学で合格できる?勉強時間の目安や勉強方法を解説

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は合格率が高い資格のひとつで独学でも十分合格を狙えます。ポイントを押さえて勉強すれば1ヵ月での合格も可能です。

本記事では、FP3級試験に独学で挑戦する場合の勉強時間目安や勉強方法について解説します。

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FP(ファイナンシャルプランナー)3級合格は独学でも可能

FP(ファイナンシャルプランナー)3級合格は独学でも可能

FP(ファイナンシャルプランナー)3級試験は独学での合格が可能な試験と言われています。80%を超える合格率の高さや勉強時間が比較的少なくて済むことに加え、試験方式が選択式であることや豊富な学習教材が存在することがその理由です。

ここでは、FP3級試験が独学でも合格できると言われている理由について解説します。

約8割の受験者が合格している

FP3級試験は合格率の高さが特徴です。毎回約4万人の受験者数にもかかわらず、過去の試験結果では約80%以上が合格しています。合格率から、FP3級試験が「落とすための試験ではない」ことがわかります。

FP3級試験はFP2級へのステップアップのための試験であり、試験対策をしておけば合格の可能性が高い試験といえるでしょう。

約100時間の勉強で知識が定着

合格に必要な勉強時間の少なさも、独学でのFP3級合格が可能になる理由のひとつです。FP3級の合格に必要な勉強時間は、約100時間と言われています。

宅建士試験に合格するためには最低500時間の勉強時間が必要と言われていることと比較すると、その勉強時間の少なさが理解できるでしょう。

FP3級で求められている知識は基礎知識です。複雑な問題や応用問題は出題されません。そのため、宅建士ほどの勉強時間を必要とせず、約100時間でも合格に必要な知識が定着するのです。

試験自体の難易度が低い

試験方式もFP3級の難易度を下げる要因です。FP3級試験は、学科試験と実技試験があるものの、どちらの試験も選択方式です。学科試験では、2択の問題も出題されます。

実技試験は、実際に相談される内容を想定した問題に対し解答を選択するため、論述の必要がありません。このように、試験自体の難易度が高くないことも独学で合格しやすい試験である理由といえるでしょう。

教材が豊富にある

勉強のしやすさも、FP3級の合格率が高い要因です。FP3級は受験者数が増加傾向にあり、2023年度の受験者は20万人を超えています。そのため、受験者のための教材が豊富に揃っています。

さまざまな種類の問題集があるだけでなく、Web上で受講できる講義や独学を支援しているサイトもあります。多様な教材の中から自分に適した勉強方法を選べるため、独学での勉強でも合格しやすいというわけです。

FP(ファイナンシャルプランナー)とはどんな資格?

FP(ファイナンシャルプランナー)とはどんな資格?

FPは経済面の知識を使って相談者の人生設計をサポートする「家計の専門家」です。試験は学科試験と実技試験で構成されており、指定試験機関が2つ存在することが特徴です。

ここではFPの役割と試験の概要、2つの試験機関の違いについて解説します。

FP(ファイナンシャルプランナー)は家計の専門家

FP(ファイナンシャルプランナー)とは家計の専門家を指します。人生設計に対し、経済面の知識でサポートすることが主な役割です。

具体的には、税金や住宅ローン、不動産、相続などの、人生に必要なお金の知識を身につけることで、相談者のマネープランニングを立てます。

FPの資格は、1級、2級、3級が存在し、3級では基礎知識が求められます。試験は学科試験と実技試験で構成されており、学科試験は知識を問われる試験です。

実技試験は実践を意識した内容になっています。これはFP3級だけではく、2級や1級でも同様です。

試験機関が2つ存在する

FP試験の特徴として指定試験機関が2つ存在することが挙げられます。「日本FP協会」と呼ばれるNPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会と「きんざい」と呼ばれる一般社団法人金融財政事情研究会がその対象です。

ふたつの試験機関の違いは実技試験です。学科試験については、同じ問題が使用されます。実技試験の違いを以下に示します。

試験機関 試験内容 問題数 満点 合格ライン
日本FP協会 資産設計提案業務 20問程度 100点 60点
きんざい 個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務 5題程度 50点 30点

実技試験も日本FP協会ときんざいともにCBT試験(パソコンで行う試験)の○×式・三答択一式です。試験内容は、上記の通り日本FP協会は1種類、きんざいは2種類ありますが、きんざいの場合、どちらかひとつを選択します。

日本FP協会の資産設計提案業務ときんざいの個人資産相談業務は、同じような内容になっています。きんざいの保険顧客資産相談業務は保険に特化しているため、保険を専門的に学びたいのであれば、きんざいで受験すると良いでしょう。

ただし、受験者のほとんどは、個人資産相談業務または資産設計提案業務を選択するようです。

[引用]3級・2級FP技能検定 試験要綱 | 日本FP協会

[引用]ファイナンシャル・プランニング 技能検定 3級 | 一般社団法人 金融財政事情研究会

独学で合格するための効率的な勉強方法

独学で合格するための効率的な勉強方法

独学でFP(ファイナンシャルプランナー)3級に合格するには、効率的に勉強する必要があります。過去問を活用することはもちろん、テキストの選び方や難しい分野を集中的に勉強することも大事なポイントです。

ここでは、独学でFP3級に合格するための対策について解説します。

過去問を活用する

過去問を活用することが独学で勉強する効率的な方法です。

FP試験は、過去に出題された問題を流用されることが多くあります。似たような問題が毎年出題されるのが特徴です。そのため、過去問を繰り返し解くことが効果的な対策になります。

過去問を活用するには以下の方法をとりましょう。

1.テキストを一通り読む
2.問題集を解く
3.最新の過去問を解く
4.間違えたところをテキストで確認し、問題集で復習
5.3の一つ前の過去問を解いてみる
6.4と5を繰り返す

上記の方法により、知識のインプットだけでなくアウトプットの力も養えるでしょう。

学科試験対策に集中する

試験対策は学科試験対策に集中することがポイントです。前述した通り、FP試験には学科試験と実技試験があります。

どちらの試験も合格する必要があるものの、実技試験は応用問題です。学科試験に比べても、実技試験の合格率は高いことから、学科試験で基礎知識がインプットされていれば、十分合格できるといえるでしょう。

そのため、基礎知識となる学科試験の対策に集中する必要があります。実技試験対策は、学科試験の過去問の正解率が80~90%を超えたあとで始めても、十分間に合うでしょう。

テキストや問題集の選び方

テキストや問題集は自分の勉強方法に合ったものを1つ選びましょう。テキストや問題集にはさまざまな種類があり、短期合格を狙うために内容が要点化されているものや、2級や1級の試験勉強にも使用できるもののほか、イラストが多いタイプも存在します。

それぞれに特徴があるため、目的や自分の勉強方法にあったものを選びましょう。ただし、テキストは最新のものを購入する必要があります。

法律系の試験は法改正によって回答が変わります。直近で改正されたものは、直後の試験で出題されやすい傾向があることも覚えておきましょう。

テキストと問題集は同一シリーズのものを購入することもポイントです。複数のテキストや問題集に手を出すのではなく、自分の目的や勉強方法に合わせたものを選択することで、集中的に勉強できるでしょう。

学科試験のポイント

学科試験のポイントは、難しいと言われている分野を集中的に勉強することです。FP試験では、以下の分野が難しいと言われています。

・「タックスプランニング」:税金に関する内容
・「不動産」:不動産に関する法令や有効活用に関する内容
・「相続・事業承継」:相続や贈与、事業承継に関する内容

普段の生活ではなかなか身につかない知識であることから、独学での勉強では難易度が高い分野と言われています。この分野を集中的に勉強することで、FP3級合格に近づけるでしょう。

FP試験に挑戦しよう!

FP試験に挑戦しよう!

FP3級試験は合格率の高さや学習教材の豊富さから、独学での合格が可能な試験だと言われています。試験には学科試験と実技試験があり、指定試験機関が2つ存在しています。保険を専門的に学びたいのであれば、きんざいを選ぶと良いでしょう。

学習方法としては過去問の活用や自分に適したテキストの選択、難しい分野の集中的な勉強といった対策をとることで合格の可能性が高まります。

独学には費用が抑えられるといったメリットがありますが、一方では「自己管理が重要になる」「モチベーションの維持に苦労する」といったデメリットもあります。

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