2020年度電験三種合格体験記 文系・初学者から電気の世界へ。
西川 聖宏さん
電験三種を目指した理由・キッカケ
父が電気主任技術者として仕事をしており、その影響から電気に興味を持つようになりました。私は根っからの文系で数学や物理は専門外だったのですが、還暦を迎えても主任技術者として第一線で働く父の姿を見るうちに興味がますます強くなり、一念発起して挑戦してみようと受験を決意しました。
独学でなく受験指導校を、またその中からTACを選んだ理由
独学で法規は合格できたのですが、文系の私は他の3科目の得点が伸び悩みんでいました。独学の限界を感じた私は「基礎からの正しい理解」が必要だと思い受験指導校を利用することにしました。また、TACを選んだ理由は、以前別の資格でTACを利用したことがあり、そのTACが電験講座を開講すると知ってカリキュラムや教材を調べました。講義回数も十分確保されており、基礎からしっかりと力をつけることができそうだと思いTACでの受講を決めました。
学習時の環境、仕事との両立の方法
仕事をしながらの受験でしたので、平日は移動中の電車の中や昼休憩など、細切れの時間も学習に充てていました。また少しでも感覚を鈍らせないよう、どんなに仕事で遅くなっても、机に向かって1問は問題を解くことを心がけていました。休日は6~7時間程机に向かって勉強していたと思います。ただ、長時間の学習はさすがに集中力が続かず、効率が悪くなってしまうので、趣味の時間も大切にしつつ切り替えながら勉強しました。
得意科目と不得意科目とその理由
【得意科目】法規
【理由】大学で法学を学んでいたので条文や規定を覚える法規は思ったより抵抗なく学習することができました。
【不得意科目】理論・機械
【理由】理数系の科目なので、文系の私にとっては最難関でした。理論や機械は学習範囲も広く、目に見えない
「理論上の現象」を理解するのは本当に大変でした。これらの科目は細かく追及しすぎるとキリがない分野でもあるので、基礎を押さえたうえで深追いはせずに「こういうものなんだ」とある程度割り切ることも大切だと感じました。
各科目の学習方法
【全体】電験は範囲が広い試験ですが、4科目には理論を軸として横断的に学習できる分野もあるので、そこは都度科目を跨って確認するようにしていました。あとは、出題の頻度に合わせて学習量をうまく配分することが不可欠だと思いますが、講義ではこういった傾向にも触れてくださったので、学習を効率的に進めるうえでとても助かりました。
【理論・機械】理論・機械はとにかく多くの公式や定理を使用します。公式の数は多いですが、公式を知っていれば計算問題はもちろん、公式を使って解ける文章問題にも対応できるようになるので、問題を繰り返し解くことで覚えていきました。
受講したメディアのメリットと講師のおすすめポイント
教室通学をメインにしつつ、所用でどうしても出席できないときはWebフォローを利用して学習を勧めました。Webフォローでは欠席した講義をカバーできるのはもちろん、再度確認したい論点を見返すのにもすごく便利でした。また、石田先生の講義は、各テーマをすごく丁寧に解説して下さるのでとても分かりやすく、基礎からしっかり理解を深めることができました。
TAC教材(テキスト・講義・演習など)の活用法
講義で使用するテキストの、『みんなが欲しかった! 電験三種 教科書&問題集(TAC出版)』は、図を用いての説明も多く基礎からしっかりと解説されているので、論点を基本から理解するのにとても役立ちました。 範囲の広い電験の試験では、すべてを網羅しようとすると膨大な時間を要しますが、講義では出題の傾向も踏まえながら解説してくださるので、効率的な学習ができたと思います。また、予想全国公開模試は出題内容も本試験さながらで、本番直前の予行演習として臨みました。実際本試験では模試と似た出題もあり、得点に結びつけることができました。
これから受験する人へアドバイス
私は電気の知識ゼロからの挑戦でしたが、無事に合格することができました。電験は問われる分野が多く、範囲も広い試験ではありますが、「覚える」だけでなく「正しく理解する」学習をすることで合格への距離を短くすることができると思います。電気主任技術者が不足していると言われている今、電験は将来性も十分ある資格ですので、挑戦する価値は十分あります。文系からでも合格できた私の体験が、これから電験をめざす方々の参考になれば幸いです。
<TAC電験三種講座>
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