文系でマイペースな自分でもTACで合格|第三種電気主任技術者合格体験記
~電験三種合格者の声~
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中嶋 俊仁 さん
DATA BANK
試験種別 | 第三種電気主任技術者 |
合格年度 | 2022年度上期 |
受講コース | 演習本科生 >コースの詳細をみる 科目別単科生(現:科目別完全合格単科生) >コースの詳細をみる |
受講メディア | 教室講座 |
1日の学習時間 | 普段は平日20分、土日5時間×週2日程度 直前期は平日2時間、土日12時間程度 |
得意科目 | 電力 |
不得意科目 | 理論 |
電験三種は、多くの企業に必要とされ、就職・転職に有利と聞き、目指しました。自分は、製造業で工場に勤めていて、自社で必要な知識・技術はある程度身につけたのですが、将来ずっと続けられるかや、環境の変化に対して、転職が必要になった時に武器が欲しいと思っていました。
身近に電気設備はあるのですが、仕事で携わっている訳ではないので知識はありませんでしたが、電験三種を目指す前に、スキルアップの一環として、第二種電気工事士や、危険物取扱者乙種四類の資格を取得できたため、思い切って電験三種を目指すことにしました。
【独学ではなく受験指導校を選んだ理由】仕事が忙しい為、勉強時間の確保が難しかった。効率的に勉強したいと思ったため。
【TACを選んだ理由】みんなが欲しかったシリーズの参考書は、初学者の自分にもわかりやすく、使用していたため、それが講義テキストになっている点と、校舎に自習室が併設されており、勉強環境の確保という点で選びました。
勉強に集中できる環境を確保するようにしました。自分は自宅よりも、外の方が集中しやすいタイプですので、自習室を契約したり、喫茶店やファミレス、ネットカフェのオープン席等、自分が勉強しやすい場所を探して、そこにとりあえず行って、やる気を出すようにしました。スマホ等の通知があると、集中力が途切れるので、ロッカーに預けたり、電源を切ってカバンにしまうようにしました。
【得意科目】電力
【理由】自分は具体的な事例を覚える方が好きでしたので、電気やその他の理論が応用されている電力科目が好きでした。論説の方が得意というのもあります。
【不得意科目】理論
【理由】計算問題が苦手で、その占める割合が大きな科目である為。また、本試験の開始時間が朝9時の為、朝弱い自分にとって、朝から頭をフル回転させなければならない点もネックでした。
【全体】
理論→機械→電力→法規の順で勉強しましたが、独学で初学者の頃は、電験三種の全体像もわからず、以前に合格した第二種電気工事士の筆記試験範囲と比べて、大幅にレベルアップしているため、内容の理解にとても苦しみました。独学では無理だと感じたので、その後、TACの講座や、他の講座等を活用して勉強しました。4科目は相互に関連しているので、ある程度インプットしたら、早めに他の科目も学習して良いと思います。
【理論】
理論は計算問題をいかに早く解くかに苦労しました。自分は、時間内に問題を全て解く事が難しかったので、試験範囲をとりあえず、学習し終わった後は、演習を積み重ねて、解ける問題を増やすようにしました。自分は朝に弱いのですが、朝9時からの試験のために頭をフル回転しなければならない為、直前期は朝型の生活リズムを心がけました。また、直前期は過去問や模擬問題等で、1科目分をまとめて解くようにしたり、秒まで分かるデジタルの腕時計を購入し、時間感覚を養いました。自分にとって、理論は時間との戦いで合ったため、アナログではなく、秒単位で正確な残り時間が把握できる、デジタル時計は必須でした。
また、理論は特に現象の理解とともに、公式の暗記、その公式を組み合わせて解く事が多いので、公式をすぐ思い出せるような状態にしておく事は大事でした。自分はすぐに思い出す取っ掛かりとして、語呂合わせも作って覚えていました。電気の現象を勘違いして覚えてしまうこともあるため、なぜそうなるのかの理解も大事でした。
【機械】
機械は勉強範囲が広く苦労しました。勉強の最初は四機を勉強し、徐々にパワエレ、電熱、照明、電気化学の勉強も進めていきました。自動制御・情報科目は自分にとって馴染みのない分野で苦労しましたが、オプション直前講座等で、直前期に集中的に勉強しました。受験年度によって、出題範囲や難易度も変わるので、自分にとっては運もありましたが、かろうじて合格できました。諦めずに勉強する事が大切だと思います。
【電力】
電力は論説の割合もある程度あるため、論説がまとまっている本を、スキマ時間に読んで勉強しました。また、変圧器は機械と共通していたり、受変電の分野等は法規の計算問題と共通していたりする所もあるので、科目ごとのつながりも意識しながら勉強しました。水力・火力・原子力発電等は、電力でだけ問われていて、しばらく期間が空くと忘れがちなので、直前期に多めに勉強しました。
【法規】
法規はA問題の条文の範囲が広い為、問題演習を中心にA問題の条文をある程度おさえつつ、B問題の計算問題が解けるように、演習しました。オプションの直前講座の尾上先生の講義は、過去の傾向を踏まえ、大胆に勉強すべきポイントを絞って講義していただき、印象に残りました。
【受講メディア】教室
【メリット】マイペースな自分にとって、教室に通って半強制的に勉強できるのはメリットだった。
【講師名】酒谷先生 2021年電験三種 演習コース
【おすすめポイント】受講生に問いかけながら、授業を行ってくれて、理解の助けになりました。電験三種の計算問題は、複数の導き方がある問題が多いため、先生自身も試行錯誤しながら、どうしたら、早く、解きやすくなるのか、教えていただけました。演習コースであったため、自分以外の受講生の方のレベルも高く、受講生の方の意見や解き方も、自分の参考になりました。
【講師名】八尾保先生 2022年電験三種 理論単科コース
【おすすめポイント】自分は理論科目が最後まで残り、八尾先生の授業は1月開始で、自分のスケジュールと合った為選びました。教室に行くと、マイペースな自分も集中できるため、良かったです。
改めて、理論の基礎から学びましたが、問題演習の時間も多く取っていただけたため、理論科目の問題の攻略に役立ちました。また、対面授業というのを活かし、質問もすぐ答えていただけました。先生の今までの電験三種指導の知見に照らして、色々な指導をいただけました。
【テキスト】みんなが欲しかった 電験三種の教科書シリーズ
電験三種のテキストで、フルカラーで初学者にもわかりやすく書かれているので、電験三種の勉強を始める初学者の方は、まずみん欲しシリーズの本を購入すれば間違いないと思います。電験三種のテキストはたくさんあるので、迷いますが、まずこのテキストを買ってみて、足りない分野があれば、その分野の本を買ったり、TAC等の講座を申し込んだりすればいいと思います。電験三種について、知識がない人ほどおすすめです。
【講義】TAC電験三種講座 演習コース
電験三種の試験はある程度、インプットの勉強が終わったら、問題を解いてアウトプットしていく事が大事だと思うので、問題演習して、講師の方の授業を受けられるのは大事だと思いました。問題を解くことで、理解がより深まることも多くありました。
また、自分が受講した際は、教室コースがあたっため、マイペースな自分でも、半強制的に勉強できる環境に身を置く事ができたため、モチベーションアップにつながりました。
【予想全国公開模試】【レベルチェック模試】
6月頃行われるレベルチェック模試は、難問を廃し、受講生に解けてほしい問題だけで構成されている為、本試験より少し難易度が低いように思えますが、逆に解けなかった問題は絶対復習が必要な分野であると分かるので、自信がつくと同時に、勉強すべき所が明確になって良かったです。
7月後半の予想全国公開模試は、本試験レベルで、難問も入っており、難しいですが、その時点での自分の実力が分かって、為になりました。本試験では、時間内に全て解くのが難しく、自分の解ける問題をいかに解ききるかというのが大事になってくるので、この模試において、難問を見極めて、解ける問題に集中する体験は大事でした。本番では、ある程度の大きさの部屋で、他の受験生と一緒に試験を解くという、自宅等にはない環境になるので、それを含めて具体的なシュミレーションができるのも良かったです。
【オプション 直前対策講義】直前期は、どう勉強すべきか不安になる所があるので、直前対策講義を受けられるのは良かったです。特に尾上先生の講義は、具体的に直前に勉強すべき範囲と、その演習もしてくださったので、不安が解消されました。もちろん、何が出るかは分からないのですが、ある程度の方向性を示してくださったのはありがたかったです。
みんほしのテキストを読んで、難しいと感じたら、TACの講義を早めに受けたほうが、勉強時間の節約になると感じました。初学者は、電験三種の全体像がつかめず、インプットに時間がかかると思うからです。受験1年目で時間が足りないと感じたら、ある程度のところで2科目~3科目に絞るのも手だと思いますが、4科目は互いに関連していて、年度ごとに科目の難易度の波もあるので、できるだけ多くの科目を勉強した方がいいと思います。
自分は理論→機械→電力→法規の順に勉強しましたが、1年目は勉強が足りず、全滅、2年目はかろうじて理論以外の3科目に合格し、3年目に理論に合格しました。早めにTACの講座等を受けたほうが良かったなと感じました。
また、特に理論は、問題数に対して試験時間が短いと感じるので、直前期は時間を測って1科目分解いたほうが良いと思います。デジタル時計がおすすめです。朝弱い人は、朝9時から頭をフル回転させる練習もした方がいいと思います。また、電卓をある程度早く入力できる事も大事ですので、メモリー機能等を活用できていない人は、電卓の使い方もある程度学んでみてはどうでしょうか。
電験三種は難しい試験ですが、コツコツ積み上げていけば、科目合格を利用して、合格ラインまで到達できると思います。電験三種合格を目指されると決めたなら、諦めない事が肝心です。