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電験二種1次試験 合格発表! 合格基準点・合格率・講師による試験傾向分析

令和7年度 電験二種1次試験の
合格基準点・合格率

電気技術者試験センターより、令和7年度(2025年度)第ニ種電気主任技術者試験の1次試験結果が発表されました。

[一次試験]受験者数・合格者数・合格率・科目合格者数・科目合格率

受験者数 合格者数 合格率 科目合格者数 科目合格率
7,211人
(昨年7,479人)
2,524人
(昨年2,159人)
35.0%
(昨年28.9%)
3,493人
(昨年3,416人)
48.4%
(昨年45.7%)

[一次試験]科目別 合格基準点・合格率

科目 合格基準点(90点満点の実得点) 合格率
理論 54点
(昨年54点)
-%
(昨年47.0%)
電力 54点
(昨年54点)
-%
(昨年57.8%)
機械 54点
(昨年54点)
-%
(昨年57.8%)
法規 54点
(昨年54点)
-%
(昨年49.7%)

※科目合格率は4科目合格者含む

TAC講師による試験傾向分析

理論 講評|令和7年度1次試験

本年の理論は、全般的に例年通りか,易しめの問題だったのではないかと思います。
問1は,電気映像法を用いての直線状導体の対地静電容量を求める問題ですが,直線状導体の周りの電界の強さを求められれば,後の設問は積分を落ち着いて実行すれば解けたのではないでしょうか。
問2は,自己インダクタンスと相互インダクタンスの保有する磁気エネルギーから,仮想変異の原理によりトルクを求めることがメインの問題でした。相互インダクタンスの持つ磁気エネルギーを覚えていない人は難しかったかもしれません。
問3は,図から最大電力を求めようとする問題でした。前半は非常に解きやすかったと思いますが,後半の(X)と(5)については手間取った人がいたかも知れません。回路を等価にすることは,端子を短絡した時の電流と,端子を開放した時の電圧が同じであることを理解していれば,短時間に解けたと思います。
問4は,変成器ブリッジの原理の問題でした。計算は難しくなかったと思いますが,変成器ブリッジという名称を覚えていない方も多かったのではと思います。
問5は,直流回路の最大電力を求める問題でした。回路の等価変換と微分計算に少し戸惑った人もいるのではないでしょうか?等価変換は問3でもあったように,端子を短絡した時の電流と,端子を開放した時の電圧が同じであることを理解していれば,短時間に解けたと思います。
問6は,抵抗-コンデンサの過渡現象の問題でした。ここは,粘り強く慎重に計算を実行できていれば比較的解きやすい問題だったのではと思います。
問7は,サイクロトロン運動に関する問題で,ローレンツ力と遠心力を等しいとして導く教科書にもあるような問題だったのではと思います。
最後の問8は,例年通りのトランジスタの増幅回路に関する問題でした。特にひねった内容でもなく解けたのではないかと思います。
全体的に,基礎的な問題だったと思います。変成器ブリッジなどの語句の問題はありましたが,落ち着いて計算をミスなくやれていれば,合格点が取れるであろう試験でした。

電力 講評|令和7年度1次試験

本年の電力は、計算問題はほぼ無かった上、全体的に例年より易しい問題が多かったように思います。
問1はよく出る水車の問題で、(4)以外、解答し易い出題でした。
問2の地熱発電は(2)、(4)は少し見慣れないか又は細かい知識のため解答しづらかったと思いますが(1)、(3)、(5)は過去問にも出題されているため解答し易かったのではないでしょうか。
問3はテキストの送電部分をよく読み込まれていた方は出来たのではないでしょうか。
問4は送電線の種類や径間長などの細かい知識や鉄塔の構成材料など少し解きづらかったと思われますが、(1)と(2)は解答してほしかったところです。
問5は火力発電の熱力学の基礎知識であり、(5)以外は正解したいところです。
問6は(1)数値や新しい内容などは解きにくかったと思います。 (2)、(3)は基本知識でありぜひ解答したいところです。
問7は低圧配電方式の単層3線式の出題で、3種の知識であり、(2)以外、全問正解したいところです。

全体的にテキスト等をしっかり読み込み、過去問で演習することを繰り返した方ほど解けたのではないでしょうか。基本的な勉強をしっかり行っていれば十分合格点が取れる問題でした。

機械 講評|令和7年度1次試験

本年の機械は、概ね例年並みの難易度ではないでしょうか。

問1の三相円筒形同機器のベクトル図は見たこともある方もいらっしゃると思いますが、各起電力や起磁力の名称を正確に答えるのは少し難しかったように思われます。しかし(1)、(2)、(4)は答えを導き出したいところです。
問2の誘導電動機は,テキストをよく読んでいらっしゃった方は得点できたのではないでしょうか。
問3の変圧器ですが無負荷試験と短絡試験を学習した方にとっては多く正答できた問題でした。
問4のインバーターも基礎的な問題であり、基礎をしっかり理解している方は得点源となりました。
問5についても酸化、還元やアノード、カソード、鉛蓄電池といった電気化学の基本が出題されており、ここまで学習が追い付いた方にはラッキー問題でした。
問6はアーク温度(1)、アーク炉(2)、フリッカ抑制対策の装置(5)は得点したいところです。
問7は計算問題と知識問題が混在しており、どの問題も少し細かい知識が必要で一度解いた経験がないとどれも解答するのが難しかったと思います。
問8はネットワークに関する問題であり、情報を勉強した方にとってはどれも解答し易かったのではないでしょうか。基本テキストをしっかり読み込み、そのうえで過去問をしっかり解くことを繰り返した人は,合格点が取れる問題であったと思います。

法規 講評|令和7年度1次試験

今回の試験は、難易度としては平年並みだったのではないでしょうか。難問も含まれていますが、地道な学習による知識で6割程度は目指せるでしょう。
問1は電気関係報告規則の第1条と3条からの出題です。3種でも「発生を知ってから24時間以内」などポイントとなる部分を暗記したかと思いますが、それだけでなく法令のはじめの方の条文は一通り読んでおきたいものです。
問2は発電用風力設備に関する技術基準の第3条、4条、5条からの出題です。再エネ関連の出題はこれからも続くと思われますので、これらもはじめの方の条文は一通り読んでおかなければなりません。難問の(3)を除けば、3種の受験勉強でも学習した知識です。
問3は電技解釈の第173条からの出題です。この条文を選んでくりかえし読む受験生は多くはないと思われますが、問題をよく読んで常識的な選択肢を選べば、全問正解とはいかなくてもある程度の得点はできそうです。
問4は周波数変動に関する出題で、2種らしい内容です。(3)や(4)など、1次試験での計算問題は簡単に答えられることが多いので、必ず正解したいところです。
問5は太陽電池発電設備に関する出題ですが、電気事業法および施行規則において、ここ数年で改正された部分(電気工作物の分類や小規模発電設備の範囲)をしっかりとおさえておけば正解できるでしょう。
問6は、用語の定義を複数の法令からとりあげています。用語の定義は条文を読むほか、単語帳で語彙を増やすような感覚でこつこつ学習することも効果的です。基本的な問題ですので、すべての空欄で正解したいところです。
問7は、系統への電源接続に関する出題です。新しい話題をあつかった問題は対策が難しいので、繰り返し出題されるような問題で確実に正解することが、合格への近道です。

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【電験二種】 2次試験対策 尾上講師が語る合格の秘訣

電験二種の2次試験対策についてみなさんの疑問にお答えします!

担当:尾上健夫講師<TAC電験二種講座講師>

<Part1>
0:23 2次科目の計算と論説の割合と対策方法
1:56 過去問+αの勉強が一番合格に近い?
2:12 1次の4科目の勉強は2次にどのくらい役に立つのか
3:28 1次と2次は同時に勉強したほうがよいのか
3:54 初学者の勉強期間は1年かかるのか
4:45 学習方法と学習計画の立て方
7:10 1次の理論・機械の選択問題、2次の問題選択方法
9:18 過去問への取り組み方
10:01 知識の増やし方、専門書は読むべきか

<Part2>
0:24 初見の問題に講師ならどう対応するか
1:24 機械制御のパワエレの勉強方法
3:08 独学でパワエレを勉強する場合の対応方法
3:51 1次は通るが2次で落ち続ける人の対処方法
6:01 計算力=数学力?
6:36 計算機の使い方が大事
7:16 数学力の上げ方
8:07 2次試験の記述答案は第三者に見てもらったほうがいいか
9:15 独学とスクールのメリット・デメリット
10:38 2次試験の総勉強時間
12:18 家庭や仕事との両立方法
14:23 完璧主義の解決方法

【参考】電験二種1次試験 受験者数/合格者数/科目合格者数

         

実施年度 1次受験者数(名) 1次合格者数(名) 科目合格者数(名)
令和7年度
令和6年度 7,479 2,159 3,416
令和5年度 6,318 1,545 3,442
令和4年度 6,189 2,178 3,048
令和3年度 5,979 1,539 2,736
令和2年度 6,235 1,695 3,050
令和元年度 6,915 1,633 3,388
平成30年度 6,631 1,600 3,089
平成29年度 6,570 1,737 3,450
平成28年度 6,521 1,456 3,007
平成27年度 6,418 1,557 3,255
平成26年度 6,676 1,595 3,261
平成25年度 6,452 1,550 3,018
平成24年度 7,034 1,748 3,522
平成23年度 6,659 1,047 3,542
平成22年度 6,786 1,549 3,395

【参考】電験二種1次試験 全科目合格率/科目合格率

実施年度 合格率 科目合格率
令和7年度 -% -%
令和6年度 28.9% 45.7%
令和5年度 24.5% 54.5%
令和4年度 35.2% 49.2%
令和3年度 25.7% 45.8%
令和2年度 27.2% 48.9%
令和元年度 23.6% 49.0%
平成30年度 24.1% 46.6%
平成29年度 26.4% 52.5%
平成28年度 22.3% 46.1%
平成27年度 24.3% 50.7%
平成26年度 23.9% 48.8%
平成25年度 24.0% 46.8%
平成24年度 24.9% 50.1%
平成23年度 15.7% 53.2%
平成22年度 22.8% 50.0%

【参考】電験二種1次試験 各科目合格基準点

         

実施年度 理論 電力 機械 法規
令和7年度 54 54 54 54
令和6年度 54 54 54 54
令和5年度 54 54 54 54
令和4年度 54 54 54 54
令和3年度 54 51 54 54
令和2年度 54 54 54 54
令和元年度 51 53 53 50
平成30年度 49 52 52 52
平成29年度 54 54 54 54
平成28年度 50 50 50 47
平成27年度 42 51 50 51

詳細は試験センターHPをご確認ください。
一般社団法人電気技術者試験センター https://www.shiken.or.jp/index2.html

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