令和8年度 電験二種 合格発表!合格基準点・合格率・講師による試験傾向分析
令和8年度 電験二種1次試験の
合格基準点・合格率
電気技術者試験センターより、令和8年度(2026年度)第二種電気主任技術者試験の試験結果詳細が発表され次第公開します(10月19日予定)。
[一次試験]受験者数・合格者数・合格率・科目合格者数・科目合格率
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 科目合格者数 | 科目合格率 |
|---|---|---|---|---|
| - 人 (昨年7,211人) |
- 人 (昨年2,524人) |
- % (昨年35.0%) |
- 人 (昨年3,493人) |
- % (昨年48.4%) |
[一次試験]科目別 合格基準点・合格率
| 科目 | 合格基準点(90点満点の実得点) | 合格率 | 科目合格率 |
|---|---|---|---|
| 理論 | 42点 (昨年54点) |
- % (昨年47.2%) |
- % (昨年19.2%) |
| 電力 | 54点 (昨年54点) |
- % (昨年78.5%) |
- % (昨年46.5%) |
| 機械 | 54点 (昨年54点) |
- % (昨年56.7%) |
- % (昨年28.1%) |
| 法規 | 54点 (昨年54点) |
- % (昨年62.9%) |
- % (昨年31.4%) |
※科目合格率は4科目合格者を除く
TAC講師による試験傾向分析
理論 講評|令和8年度1次試験
全般的に,例年よりやや難しめの問題だったのではないかと思います。
問1は,問題文を読み込むだけでも時間がかかったのではないでしょうか。
ガウスの定理を用いて点電荷に作用する力と運動方程式を求め,そこから単振動の周期を求める問題でした。内容としては基本的なものですが,点電荷に作用する力から運動方程式を立て,周期を求めるところで少し苦労された方もいらっしゃったかもしれません。
問2も,問題文を読み込むのにある程度時間が必要だったと思います。
線電荷密度を持つリングを回転させ,磁界を求める問題でした。線電荷から電流への換算に少し戸惑った方もいらっしゃったかもしれませんが,そこをクリアできれば,あとはビオ・サバールの法則を用いて磁界を求める計算なので,比較的取り組みやすい問題だったのではないでしょうか。
問3は,問題文に従って電流と電圧を順に求めていけば,最終的な解答に到達できる,比較的取り組みやすい問題だったと思います。
ただし,「線形回路の相反性」という言葉を忘れていた方も多かったのではないでしょうか。とはいえ,選択肢を見れば,消去法によって正解にたどり着けた方もいらっしゃったかもしれません。
問4も,問3と同様に,問題文に従って電流と電圧を求めていけば最終的な解答に到達できる,比較的取り組みやすい問題だったと思います。ただし,こちらも「直角相ブリッジ」という名称を忘れていた方が多かったのではないでしょうか。
問5は,RLC直列共振回路に関する典型的な問題でした。
特に悩ませるような設問もなく,比較的素直に解ける問題だったと思います。この問題は落としてはならない問題ではなかったかと考えています。
問6は,2つのスイッチがあり,そのうち一方がすでに閉じている状態から始まる過渡現象に関する問題でした。設問(1)で少し悩んだ方もいらっしゃったかもしれません。設問(3)では,符号の取り方によって実質的に2択となりますが,インダクタンスを流れる電流の向きと,電荷が減少することを考慮すれば,正答できたのではないかと思います。
問7は,問題文が比較的長いものの,内容としてはPN接合の空乏層や拡散電位に関する問題でした。教科書の内容をそのままなぞるような問題だったので,すんなりと解答できた方が多かったのではないでしょうか。
問8は,例年通り,トランジスタの増幅回路に関する問題でした。特にひねった内容でもなかったので,演算増幅器のプラス入力端子とマイナス入力端子が実質的に短絡されていることを利用すれば,比較的容易に解けたのではないかと思います。
今回の試験は,前半の問題が全体的に長文で,やや難しめだった一方,後半は比較的基礎的な問題が中心だったと思います。前半で完答できなかったとしても,後半の問題で落ち着いて計算し,ケアレスミスを避けることができていれば,合格点を狙える試験だったのではないでしょうか。
電力 講評|令和8年度1次試験
今年も計算問題は無かったものの、例年より解答するのに苦労した問題が少し多かったように思います。
問1は(1)、(2)、(4)は正解したいところです、またCO2回収技術に答えられたかどうかがカギとなりました。
問2は無効電力の消費と供給の意味を理解しているか、またコンデンサのリレーなどは解答しにくかったと思います。
問3はインバータエアコン(定電力特性)の性質、P-V曲線(ノーズカーブ)の安定動作点(A)、コンデンサ投入による潮流限界の右上方移動など、理解をしていれば2~3問得点できる問題でした。
問4CVTケーブル、架橋ポリエチレン、電気トリー、水トリー、E-Eタイプ(三層同時押し出し)など、過去問でも定番のテーマであり、完答を目指したい問題でした。(5)のE-Eタイプは聞いたことがない方もいたかもしれませんが、それ以外は得点してほしい問題です。
問5の水力発電は文章の内容から解答できるものもあるため、2~3問は正解したいところです。
問6は電力貯蔵技術で(3)以外、すんなり解答出来た方はすくなかったのではないでしょうか。レドックスフロー電池、CAES(タービン駆動)、水素P2G2Pの効率(30〜40%)に加え、近年注目されるグリッドフォーミング型インバータが出題され、最新技術動向への関心が試されました。
問7は平行2回線送電線の外部事故時の挙動、端子近傍事故での不動作/誤動作、後備保護としての距離リレー、PCM電流差動(キルヒホッフの第一法則)など、保護方式の体系的理解が求められました。(1)、(2)、(4)は何とか正解したい問題であったと思います。
全体的に自信をもって解答できる問題は例年ほど多くなかった印象です。
勉強方法としては、例年同様、やはりテキストをよく読み、演習や過去問を繰り返し解いた方ほど解答できる問題だったのではないでしょうか。
機械 講評|令和8年度1次試験
全般的に,例年と比べてやや易しい問題だったのではないかと思います。
問1は,発電機の冷却方式に関する知識問題でした。特に水素冷却方式については,水素ガスを封入するための機構をしっかりと頭に入れておけば,難しい問題ではなかったと思います。
問2は,三相誘導電動機の等価回路定数を求める試験方法に関する問題でした。誘導電動機の等価回路を答案用紙に書き,問題文に沿って計算すれば,答えを導けたのではないかと思います。この問題は,ぜひとも完答したい問題でした。
問3は,変圧器の効率に関する問題でした。効率の定義を問われ,少し戸惑われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。変圧器の効率が最大となる条件や,鉄損(渦電流損,ヒステリシス損)など,教科書に書かれている内容を理解していれば,非常に取りやすい問題だったと思います。
問4は,単相ダイオード整流回路に関する問題でした。キャパシタインプット形整流回路の動作,総合力率の意味などをきちんと押さえておけば,完答可能な問題だったと思います。また,詳しい知識がそれほどなくても,問題文から回答を予測できる設問があるので点数を取りやすい問題だったと思います。
問5は,鉛蓄電池に関する記述問題でした。基本的な内容であると同時に,平成26年度の問7で類似の問題が出題されており,過去問に取り組んでいた方にとっては,比較的易しい問題だったのではないでしょうか。
問6は,加熱方式に関する問題でした。伝熱の問題については,フーリエの法則が頭に入っていれば,難なく解けたのではないでしょうか。熱放射については,ステファン・ボルツマンの法則により,放射束が絶対温度の4乗に比例することを覚えていたかどうかで,明暗が分かれたのではないかと思います。
問7は,照明に関する問題でした。日頃,多くの計算問題を中心に取り組んでいた方にとっては,改めて各種の定義を問われ,戸惑われたのではないでしょうか。しかし,内容としては基本的なものであり,ぜひとも完答したい問題でした。
問8は,メカトロニクス機器の制御に関する記述問題でした。専門的な知識がそれほどなくても,解答群から正解を選ぶことは,難しくなかったのではないでしょうか。
今回の試験は,全般的にやや易しい問題だったと思います。基礎的な部分をしっかりと押さえておけば,十分に合格点を狙える試験だったのではないでしょうか。
法規 講評|令和8年度1次試験
今回の試験は、難易度としては平年並みだったのではないでしょうか。難問も含まれていますが、地道な学習による知識で6割程度は目指せるでしょう。
問1は,保安規定に関する問題で主任技術者として知っておくべき内容であり、よく条文を読まれていた方はすべて解答出来たでしょう。
問2は発電用風力設備に関する問題で(1)、(2)以外は少し細かい知識が必要なため出来なかった方も多くおられたでしょう。
問3は頻出の条文であり基本をしっかり学習されていた方にとっては解きやすかったでしょう。
問4は工作物の金属体を利用した接地工事の問題ですが、条文を何回か読まれた方は半数以上は解答出来たでしょう。
問5は短絡容量に関する一般的な知識を問うており、テキストなどでもよく見かける内容であり、解答し易かったのではないでしょうか。
問6は基本的な問題かもしれませんが,用語の定義を正確に覚える必要があるため、解答できなかった方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
問7はテキストをしっかり読んでいた方にとってはラッキーな問題であったでしょう。全体的の難易度は例年と同様に標準的な問題が多かったと思われます。
やはりテキストに書かれた条文や施設管理の内容をしっかり学習した方にとっては十分合格点が取れたのではないでしょうか。
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【参考】電験二種1次試験 受験者数/合格者数/科目合格者数
| 実施年度 | 1次受験者数(名) | 1次合格者数(名) | 科目合格者数(名) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 | - | - | - |
| 令和7年度 | 7,211 | 2,524 | 3,493 |
| 令和6年度 | 7,479 | 2,159 | 3,416 |
| 令和5年度 | 6,318 | 1,545 | 3,442 |
| 令和4年度 | 6,189 | 2,178 | 3,048 |
| 令和3年度 | 5,979 | 1,539 | 2,736 |
| 令和2年度 | 6,235 | 1,695 | 3,050 |
| 令和元年度 | 6,915 | 1,633 | 3,388 |
【参考】電験二種1次試験 全科目合格率/科目合格率
| 実施年度 | 合格率 | 科目合格率 |
|---|---|---|
| 令和8年度 | -% | -% |
| 令和7年度 | 35.0% | 48.4% |
| 令和6年度 | 28.9% | 45.7% |
| 令和5年度 | 24.5% | 54.5% |
| 令和4年度 | 35.2% | 49.2% |
| 令和3年度 | 25.7% | 45.8% |
| 令和2年度 | 27.2% | 48.9% |
| 令和元年度 | 23.6% | 49.0% |
【参考】電験二種1次試験 各科目合格基準点
| 実施年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
|---|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 42 | 54 | 54 | 54 |
| 令和7年度 | 54 | 54 | 54 | 54 |
| 令和6年度 | 54 | 54 | 54 | 54 |
| 令和5年度 | 54 | 54 | 54 | 54 |
| 令和4年度 | 54 | 54 | 54 | 54 |
| 令和3年度 | 54 | 51 | 54 | 54 |
| 令和2年度 | 54 | 54 | 54 | 54 |
| 令和元年度 | 51 | 53 | 53 | 50 |
詳細は試験センターHPをご確認ください。
一般社団法人電気技術者試験センター https://www.shiken.or.jp/index2.html












