特別インタビュー
大切なのは仲間がいるということ
~「簿記チャンピオン」大会に挑んだ小学生・中学生・高校生~
2023年9月、TAC主催の「簿記チャンピオン大会」には、小学5、6年生で日商簿記検定試験(以下、日商簿記)3級、中学1年生で日商簿記2級、高校2年生で日商簿記1級に合格した生徒が参加していた。彼らを指導したのは、奈良県立商業高等学校(以下、奈良県商)会計科、簿記部顧問の鈴木勅生(すずきときお)先生だ。「簿記チャンピオン大会」には、これまで小学生の個人参加者は数名いたものの、4名で団体戦に参加した小学生は鈴木先生の教え子が初。大会に参加した皆さんに簿記を始めたきっかけや大会の感想、将来の夢を、鈴木先生には簿記部の指導方法について紹介していただいた。
(取材は2023年11月)
桜井市立桜井南小学校/6年生
写真左から順に
■西 杏美花(にし あみか)さん
■岡田 奈々(おかだ なな)さん
■地主 陽(じぬし はる)さん
■柳原 采那(やなぎはら ことな)さん
桜井市立桜井中学校/3年生
■大谷 菜々美(おおたに ななみ)さん
■穐西 琉真(あきにし りゅうま)さん
奈良県立商業高等学校会計科/2年生
■矢野 優羽(やの ゆう)さん
奈良県立商業高等学校 簿記部顧問
鈴木 勅生(すずき ときお)先生
簿記チャンピオン大会とは?
日商簿記検定試験合格を目指す方はもちろん、簿記の実力を高めたい公認会計士や税理士を目指す学生の方ならだれでも参加できるTAC主催の簿記試験競技大会。
日商簿記検定試験と同じ問題数&試験時間で設定した試験問題で、各個人の成績を競う個人戦と、3~5名でチームを組んでそのメンバーの平均点を競う団体戦があり、1・2・3級ごとの全国個人戦優勝者や全国団体戦優勝チームを決める。
<PART1> やって良かった!「簿記」の勉強は楽しい
──鈴木先生の「簿記セミナー」に参加したきっかけ、「簿記チャンピオン大会」の感想、将来の夢を教えてください。
岡田 バスケットボール部の先輩が簿記の勉強をやっていたので、やってみたくなりました。小学4年生の2月から勉強を始めて、日商簿記3級は小学5年生の8月に合格しました。2級は少し難しいので、今は英検(実用英語技能検定)の勉強をしています。「簿記チャンピオン大会」は「みんなでやってみたい」と思って、友だち4人で参加しました。大会前は決算に関する問題をたくさん練習しました。大会当日は緊張8割、楽しい2割ぐらいだったと思います。中学に行っても簿記の勉強を続けて、高校1年生で日商簿記1級に合格したいです。鈴木先生から「英語ができる公認会計士(以下、会計士)は活躍できる」と聞いたので、英語がめちゃくちゃできる会計士になるのが夢です。
柳原 小学5年生の12月にお母さんから「簿記セミナーに参加しない?」と誘われて、親子で簿記の勉強を始めました。やってみたら問題が解けたことがすごく楽しくて、続けたくなりました。教えてもらったことが問題に出て正解すると、すごく達成感があります。今、日商簿記3級を受けるために簿記部の教室で勉強しています。中学生になっても簿記の勉強を続けて、高校1年生までに1級を取りたいです。簿記の勉強を始めてから会計士を知りましたが、将来は会計士試験に合格したいです。
地主 私も柳原さんがやっていたので、柳原さんの1ヵ月後にお父さんと「簿記セミナー」に参加しました。そして小学6年生の8月にネット試験で日商簿記3級に合格しました。「簿記チャンピオン大会」はひたすら緊張してしまって、難しくてわからないことが3つ出ましたが、思ったよりも点数が取れていました。高校1、2年生で1級は取りたいので、中学に入ってからも簿記の勉強は続けていきます。将来の夢は岡田さんと同じで、英検を取って「英語のできる会計士」になることです。
西 岡田さんが日商簿記3級に合格してかっこいいなと思ったので、私も簿記にチャレンジしてみたいと思いました。簿記は、解けなかった問題がやっていくうちに、どんどんと解けるようになっていくのが楽しいです。「簿記チャンピオン大会」はお兄さんやお姉さんだらけで不安になったし、問題も難しかったけど、終わってみると参加してよかったなと思いました。動物が好きなので、将来はトリマーになるのが夢です。
※西さんは取材不参加のため、ご本人からコメントをいただき、掲載させていただきました。
取材当日にいらしてくださった 親御さんに ”ちょこっと” インタビュー
岡田 鈴木先生に出会えたおかげで、親子で日商簿記3級に合格できました。私も一緒になって勉強して合格できて、かけがえのないよい経験になりました。子どもは、お友だちがいるからこそがんばれるので、このまま中学、高校へ行っても一緒に簿記の勉強を続けくれることを願っています。
地主 娘は、奈良県商の正門のところに掲示されていた「公認会計士になれる」と書いてある横断幕を見て興味を持って、主人と2人で「簿記セミナー」に参加しました。そんなすばらしいきっかけを与えてくれて、「がんばれ」と応援してくれて、「英語ができる会計士はいいぞ」と教えてくださったのが鈴木先生です。鈴木先生を信じて、皆で同じ目標に向かってがんばれたことに、心から感謝しています。
柳原 普通に生活をしていたら、おそらく小学生で簿記に出会うことはまずなかったでしょう。よいお友だちと巡り合って、よいきっかけを与えてもらえて、お友だちがいるからこそ続けられて。今の娘があるのはお友だちのおかげです。娘は、日商簿記3級を受けるために、今ほぼ毎日、簿記部に通っています。簿記の勉強のほかにもいろいろとあって忙しいのですが、時間がないからこそ、やれるときに学校や他の習い事の宿題をするなど、自分なりに時間配分をうまく考えられるようになりました。簿記の勉強を始めて、集中して自分のことに取り組めるようになってきたことをうれしく思っています。
<PART2> できるだけ早く、めざすは「公認会計士」
▲大谷菜々美さん
──簿記の勉強はいつから始めましたか。
大谷 中学1年生の7月からです。姉も簿記の勉強をしていたので、自分もしてみたいと思ったのがきっかけです。学校で「簿記セミナー」のチラシをもらい参加してみたら楽しかったので、続けてみたいと思いました。
穐西 私も兄が「簿記セミナー」に行っていたので、自分もやりたくて小学6年生の10月から通い始めました。通ってみて、借方・貸方の金額が左と右でぴったり合うのがおもしろくて、楽しくなりました。
──それぞれ合格した検定試験を教えてください。
大谷 日商簿記3級は中学1年生の1月に合格して、2級は2ヵ月後の3月に合格しています。1級は、かなり難しいので、今は、簿記の勉強はお休みして英検を勉強中です。
穐西 日商簿記3級は小学6年生の冬に合格して、2級は中学1年生の11月に合格しました。今、1級を勉強中です。1級は3級、2級と比べものにならないくらい難しくて、勉強時間がたくさん必要です。
──試験前はどのぐらいのペースで簿記部に通っていましたか。
大谷 私は女子バスケットボール部の部長で、穐西さんは男子バスケットボール部の副部長です。お互い責任のある立場なので、バスケットボール部には休まず参加していました。簿記部には毎日通いましたが、勉強時間は短かったと思います。運動したあとだと体力が持たずに眠くなったりしましたが、気力で何とか乗り切りました。
穐西 私も毎日部活に出ていたので、簿記部には行けるときに行こうと決めていました。それでも毎日通って90分の勉強を2コマやっていたので、簿記もバスケットボールもちゃんとできていたと思います。
──「簿記チャンピオン大会」に参加された感想はいかがですか。
大谷 鈴木先生に誘われて参加したのですが、大会は過去の本試験問題よりも難しくて、もっと細かいところまで勉強しなければだめだと感じました。日商簿記3級と2級はネット試験で受けたので、「簿記チャンピオン大会」に参加してペーパーで受ける会場試験の雰囲気や緊張感を知ることができて、よかったと思います。
穐西 周囲が大学生や高校生ばかりだったので始まる前はめちゃくちゃ緊張しましたが、いざ始まると落ち着いてきて、試験に集中することができました。私も日商簿記3級と2級はネット試験だったので、「簿記チャンピオン大会」にはペーパーで解く練習をしてから臨みました。思ったよりもできなかった気がします。
──お二人とも中学生3年ですが、高校はどこを受けるのか決めていますか。
大谷 私は奈良県商を受けます。日商簿記2級に受かった中学1年生のときには決めていました。今は、英検準1級の勉強をしているので、何とか2023年度中に合格して、簿記の勉強に切り替えたいです。そして、高校1年生の11月には日商簿記1級に合格したいと思っています。これからも簿記と英語を中心に勉強していきたいです。ちなみに、簿記部は年末年始も活動日なので、2022年は英検が近かったこともあり、大晦日もお正月も簿記部で勉強していました。
穐西 私も大谷さんと同じで奈良県商へ行って、簿記部に入ろうと決めています。高校に入ったら、6月には日商簿記1級を受ける予定です。奈良県商にはバスケットボール部もありますが、簿記部は勉強時間が長いので部活の掛け持ちは難しいだろうなと思っています。
──簿記を学習している中で、普段の生活に活かせていることはありますか。
大谷 公民や歴史を勉強していると簿記に関わる内容が結構出てくるので、イメージがつきやすいです。そこはプラスになります。
穐西 漢字ドリルに、簿記の「仕訳」などで知った漢字が出てくると、「ラッキー!」と思います。
──将来はどのような仕事に就きたいですか。
大谷 姉もめざしている会計士になりたいと思っています。今、英語を勉強しているので、「英語のできる会計士」になれたらいいですね。他には英語を活かして活躍できる仕事も考えています。今の目標は、高校卒業までに会計士の短答式試験に合格することです。そのあとは、専門学校か大学に進学して、1年生か、遅くとも2年生までには絶対、会計士の論文式試験に受かりたいです。早く合格できればその分早く実務経験が積めるので、在学中に合格して、監査法人でアルバイトを2年して、卒業と同時に会計士として就職できれば一番いいなと思っています。
穐西 私も会計士になりたいです。会計士という職業は、「簿記セミナー」に入ってから鈴木先生に教えてもらいました。年収が高いところに魅力を感じます。バスケットボールは趣味で続けていくことにして、できるだけ早く会計士試験に合格したいと思っています。
▲穐西琉真さん
<PART3> 高校在学中に公認会計士試験合格が目標
──矢野さんはどのようなきっかけで奈良県商に入ろうと思ったのですか。
矢野 小学校のころからそろばんを習っていて計算が得意だったので、自分の特技を武器にして活かせる職業に就きたいと考えていました。中学2年生のときに知人の紹介で「簿記セミナー」に参加して、そこで会計士について知ったので、簿記会計に特化した奈良県商の会計科に入り、簿記部にも入ろうと決めました。
──簿記部を含めて1週間の簿記の学習スケジュールを教えてください。
矢野 2023年12月に会計士の短答式試験があるので、今は、いつもより延長して勉強しています。平日は1日6、7時間、休みの日は朝8時から18時まで1日中勉強しています。
──日商簿記は、何級まで合格していますか。
矢野 高校1年生の4月に3級、5月に2級に合格して、2年生の6月に1級に合格しました。1級は1年生のときも受けたのですが、あと2点足りませんでした。今は、会計士の短答式試験合格をめざして勉強しています。
──わずか1ヵ月で日商簿記2級合格、高校2年生で1級合格はすばらしいですね。簿記の魅力はどのような点にありますか。
矢野 簿記は、膨大な勉強時間が必要なのでかなりしんどいですが、同じクラスの友だちもいるので、何とか一緒にがんばっています。
簿記は、理解できていなかったところが理解できるようになったり、スラスラと迷わず解けたりするようになると楽しいです。また人に上手に教えられたときは、自分でも実力がついた気がしてうれしいです。周囲に「勉強してみようかな」という友だちがいたら「ぜひ、やったほうがいいよ」と勧めます。
──人に教えると自分も、もう1回勉強になりますね。
矢野 自分の中ではこうすればすぐ処理できるとわかっていても、それを人に伝えるのは難しいです。わかりやすく伝えようと例えてみたり、置き換えてみたりして説明すると、自分の頭の中が整理できるので自分にもメリットがあります。
▲矢野優羽さん
──会計士の短答式試験の勉強はいかがですか。
矢野 初めは、どう手を付けたらいいのかわからない状態でした。それでも進めていくうちに理解できる部分が多くなってきて、楽しくなってきました。
──「簿記チャンピオン大会」に参加された感想を聞かせてください。
矢野 2022年11月大会に初めて参加して、1級で全国個人戦2位になりました。2023年は簿記部で1級勉強中の人、全員で参加しました。結果については、全国でもう少し上位に入りたかったので悔しいです。
──会計士の短答式試験に合格すると次は論文式試験が待っています。高校卒業後の進路はどのように考えていますか。
矢野 まずは、2023年12月の短答式試験に合格すること、その次は論文式試験に合格することが目標です。高校在学中に会計士試験に合格すれば、その先いろいろな道が開けると思います。まだ、先のことは見えていないのですが、専門学校に入って、そこから会計士をめざそうと考えています。与えられた仕事に一つひとつ向き合って、楽しんで仕事ができるような会計士になりたいです。
<PART4> 人生の早い段階で簿記を知ってほしい
──鈴木先生が奈良県商の簿記部に関わった経緯を教えていただけますか。
鈴木 本校簿記部は、60年前の創立当初からありましたが、今のように本格的に稼働させたのは15年前で、私が50歳のときです。それまでの私は普通に教鞭をとっていて、余生は自分のやりたいことをやろうと思ったのがきっかけです。
──現在の簿記部の生徒数と活動時間を教えてください。
鈴木 各学年約10名ずつ30名が在籍し、1コマ90分の勉強を年間1000回行っています。平日は放課後16時半から90分、18時半から20時までの90分、そのあと希望があれば22時まで延長します。日曜日は8時スタートで90分5コマが18時まで、希望によって20時まで延長可能です。土曜日は部活としては休みですが、自主練習で5~15名が常時来ています。祝日、大晦日、三が日も活動しています。
──小・中学生はどのような経緯で、奈良県商の簿記部で勉強をされているのでしょうか。
鈴木 小学6年生から中学3年生までを対象にした「奈良県商の簿記セミナー:親子で合格 日商簿記3級」で受講生を募ります。毎回20名から多いときには100名超集まります。3級に合格し、2級、1級と勉強を続けたい受講生は、「簿記部ジュニア」として高校生と一緒に勉強してもらいます。
▲鈴木勅生先生
──簿記部の生徒さんはどのような目標を持って活動していますか。
鈴木 簿記部では、簿記の「ぼ」の字も知らない状態から勉強をスタートする生徒がほとんどです。それでも簿記部の勉強量なら、1ヵ月で日商簿記3級に合格できます。今は、ネット試験になったので、合格レベルに到達した生徒から順次試験を受けていきます。3級に合格したら2、3ヵ月で2級は受かるので、どんなに遅くても夏までにはほぼ全員が2級を修了します。1級は早い生徒で半年ですが、通常は1、2年かかるので、高校卒業までに合格することを目標にしています。
Webサイトの部活動紹介に「公認会計士になろう!」、「公認会計士はこんなに給料がいい!」と載せると、簿記部がどんなに勉強時間が多くて休みがないと聞いても生徒は来るのです。カリキュラム通りにやって1ヵ月で3級、2ヵ月で2級と、とんとん拍子で合格すると波に乗ってくる。「合格証書」が何よりも励みになり、どんな励ましよりも効果があります。
──お一人でどのように指導されているのですか。
鈴木 5、6年前に、授業中に問題を解く私の手元をビデオで撮影し、1年間の授業をすべて撮り溜めておきました。それを3級、2級、1級とすべて揃え、生徒たちは、そのビデオを各自で観て学習計画表をクリアしていきます。3級はビデオとプリントのセットで、90分が14回というボリュームです。2級では「この仕訳をするには、この知識とこの知識がいるよ」と豆知識を入れながら問題を解かせるという我流のやり方です。各問題を解くのに必要な知識だけをインプットするので、実践的といえば実践的です。
ビデオ授業にしてから、生徒たちは自分のペースで進められるので「ついていけない」、「質問しにくい」と言って落ちこぼれていく生徒はいなくなりました。また、それまでは4月の開始に間に合わない生徒は新規入部をお断りしていたのですが、ビデオによって1週間遅れや1ヵ月遅れで入部する生徒にも対応できるようになりました。
──生徒さんはどのように学習をしていますか。
鈴木 ビデオや基本問題で知識をインプットしてから、反復練習として専門学校さんの教材や模擬問題集を使ってアウトプットを繰り返します。
日商簿記1級もやり方は同じで、知識を入れながら練習して、最後はビデオから離れて反復練習です。1級に早めに受かったら、次は、会計士の短答式試験をめざします。2023年5月の試験で高校3年生の部員1名が初めて短答式に合格しました。部内では「先輩が合格できるなら自分も合格できる」という雰囲気が出て、目の色が変わりました。2022年の税理士試験では、簿記論・財務諸表論に3名の部員が合格しました。簿記部の卒業生の一人は、専門学校に進学し21歳で税理士試験5科目に合格しました。彼は、その年の最年少合格者でした。このように簿記を学び、高校時代に日商簿記1級に合格すれば、すばらしい未来が展開します。
──先生は簿記を学んだ生徒さんにどのような将来を期待していますか。
鈴木 「会計士の資格を取って、てっぺんいくぞ」という気持ちで進んでほしいですね。最終的に会計士になれるかどうかは本人次第。もちろん、なれない生徒もいますが、高校時代に日商簿記1級に合格していれば、就職でも評価が格段に違うし、専門学校などの授業料免除もある。それらがモチベーションになるので、とにかく「めざせ!会計士」です。
──大学受験でも総合型選抜(入試)に日商簿記1級合格者は試験一部免除などの制度がありますね。
鈴木 大学進学を考える生徒もいます。会計士への道をサポートしてくれる大学もあるので、そういう大学への進学を勧めています。
──できるだけ早く会計士試験に受かる生徒さんをたくさん育てていくことが、先生の今取り組まれていることですね。
鈴木 早い段階で簿記を学ぶことで人生が変わります。一番いいのは小学5、6年生で保護者と一緒に簿記を知ってもらうことです。すると中学3年生になり、高校進学を考えるときに、普通科だけでなく「会計士になれる商業高校」も選択肢に入ってきます。
──年中無休の鈴木先生ですが、プライベートではどのような時間を過ごされていますか。
鈴木 余暇はありません(笑)。それでも続けられるのは、会計士になった卒業生が出身中学の総合学習の時間に体験談を披露してくれたり、会計業界で悪戦苦闘しながらも、大いに活躍している姿を見られたりすることがうれしいからです。
実は私の息子も公認会計士で、TAC名古屋校で合格させていただき、今はデロイト・トーマツ名古屋事務所に勤めています。自分の後ろ姿を見て育ってくれる子どもたちがいるというのは、何よりの私の励みです。
[『TACNEWS』 2024年2月号|特別インタビュー]