不動産鑑定士 合格体験記|千野 健斗さん

【合格の秘訣】 必ず合格するという覚悟!

千野 健斗さん
                

千野 健斗さん
(20代)

DATA BANK

受講コース 論文本科生B
受講形態 Web通信講座
受験環境 働きながら
受験回数 【短答式試験】合格までの受験回数 1回
【論文式試験】合格までの受験回数 2回
学習期間 TAC受講期間以外も含めて 2年3ヵ月
学習期間中、TAC受講期間 2年3ヵ月
得意科目 【鑑定理論(論文)】
早期に注力して理解・暗記したため得点源になった。
不得意科目 【経済学】
初学で理解するまでに時間がかかったため。
不動産鑑定士を目指した理由・きっかけ・動機

何かに挑戦したいと思ったのがきっかけです。新卒1年目を終え仕事も私生活も充実しておりましたが、どこか物足りなさを感じていました。学生時代の部活のように高い目標に挑戦したい気持ちが沸々と湧いてきて、そんな時に業界内の最難関資格の存在を知りました。不動産業界でプロフェッショナルになりたいと考えていたこともあり、「これだと」直感し、そのまま勢いでTACに申し込みました。

独学ではなく受験指導予備校を利用することに決めた理由

働きながらの受験で時間も限られるため、効率良く勉強・対策できる受験指導予備校が不可欠だと思ったからです。また、合格実績に基づくカリキュラムが用意されているので、それに従い勉強することで余計な迷いが生まれず、仕事と勉強の両立がしやすくなると思ったからです。

TACを選んだ理由・決め手

圧倒的な合格実績が主な理由です。ほとんどの合格者がTAC生ということは、TACのカリキュラムで勉強することで合格の可能性が高まることは勿論、日々の答練や模試において合格者予備軍と競うことができ、自分の立ち位置が図りやすくなると考え、TACに決めました。

受験時代の苦労・失敗談、勝因と敗因

教養3科目にはかなり苦戦しました。初学の多い教養科目に関しては、カリキュラムの消化に精一杯で効率良い勉強ができておりませんでした。伸び始めたのは全体像を把握してからです。全体像は、全論点を網羅的に触れること、出題傾向を知ること、論点ごとの復習の強弱を掴むことで見えてくると思います。全てを完璧に理解しようとせず、合格点を取ればOKなので、初学だからこそ一刻も早く全体像を把握することに努めるべきだと思いました。

仕事や大学と不動産鑑定士試験の勉強と両立法

隙間時間活用など地道なことしかないと思います。そして結局はノウハウ以上にマインドが大事だと思いました。働きながらだと、必ず気持ちに波が生じます。そのため、なぜ自分は仕事をしながらもわざわざ勉強するのか、なぜ鑑定士なのか、それに対する揺るぎない理由を持ち続けることが、両立の秘訣だと思います。これが固まっていないと、辛い時に辞める理由を探し始めてしまいます。逆にこれさえあれば、仕事で疲れていても勉強し、例えサボってしまっても直ぐに復活できるはずです。強い気持ちのもと、正しく勉強すれば働きながらでも必ず合格できると思います。

効果的な学習方法

【鑑定理論】テキストの順に暗記するのではなく、論点の繋がりごとに暗唱することをお勧めします。そうすることで答案構成の練習にもなり効率的にインプットできます。【民法】論証例丸暗記はしていませんでした。ABランクの重要キーワードをおさえ、自分の言葉で説明できるような状態にしていました。答案構成のクオリティ・結論の是非がより大事だと思います。【経済】初学の方は、最初から1つずつ理解しようとせず、先に進み全体像を把握するべきだと思います。出題傾向から逆算して最小限の時間で対策することをお勧めします。【会計】鑑定理論と同じ対策で良いと思います。ただし、特定の論点を捨てることはリスクなので薄く広くやることをお勧めします。

フォロー制度の活用方法と良かった点

フォロー制度では自習室を利用しました。基本は自宅で勉強していましたが、どうしても集中できない時は自習室を活用しました。朝から晩まで黙々と勉強しているTAC生に混じって勉強することができるのはメリットかと思います。

TACを受講して良かった点①(講師について)

どの科目も、講義の解説により理解度を上げることができました。また、講義の内容が分かりやすいだけではなく、実務の話や心構え等、勉強を継続するモチベーションを講師の方々からいただきました。私はweb講座でしたが、映像からでも講師の方々の熱意が伝わってきました。

TACを受講して良かった点②(教材(答練・テキスト等)について)

合格に必要な内容はTACのテキスト・答練に全て網羅されていると思います。その中でも重要度に応じてランク分けされており、働きながらでも効率的に勉強することができました。

TACを受講して良かった点③(カリキュラムについて)

受験生の状況に応じて様々なカリキュラムが用意されていたのが良かったです。私は働きながらの受験でしたので、自分のペースに適したカリキュラムがあったことで、勉強を進めやすかったです。

全国公開模試の活用方法や受験して良かった点

この試験の合格者の大半を占めるTAC生の中で、明確に順位が出る全国公開模試は、これ以上ない練習の機会でした。公開模試に照準を合わせることで、日々危機感を持って勉強をすることができました。自分の立ち位置を知ることができる、緊張感を味わえる、ペースメーカーになる等、様々なメリットがあるので活用をお勧めします。

直前期の過ごし方

試験直前2ヶ月だけ職場近くの月極オフィスを借りて、仕事後帰宅せずにそこで気が済むまで勉強していました。この期間は睡眠や食事の優先度を多少下げてでも勉強に充てました。使用する教材は絞り、繰り返すことに注力しました。鑑定理論・会計は基本テキスト、民法・経済は答練・公開模試です。直前は特別なことはせず、自分が決めた習慣を繰り返すことをお勧めします。

本試験当日のエピソード

前日まで名古屋で普通に仕事というスケジュールでしたが、それでも自分は受かるという気持ちでいました。また、2年間続けてきた勉強が終了するのかと思い、感慨深いものがあったと同時に、まだ受かってもいないのにこの試験に挑戦して良かったと感じました(笑)。試験開始直前には、これまで応援してくれた人の顔が走馬灯のように次々と浮かび、何かパワーを感じたのが思い出です。

これから目指す方への応援メッセージ

私はフルタイムで働きながらでの受験でした。特に同じ境遇の方々へお伝えしたいですが、働きながらこの試験の合格を目指し日々勉強しているだけで物凄いことだと思います。そしてその状態で勝ち取った合格は、より価値が高いと思います。自分で始めたことなのですから、環境を言い訳にするのではなく、働きながらでもやれる、この環境で受かってやる、だからこそ意味がある、と自分を奮い立たせることができれば必ず結果はついてくるはずです。今振り返ると、そうして積み重ねた2年間の毎日や自分に勝って得られた自信が合格以上の価値だと感じています。人知れず机に向かっている時間は決して無駄ではありません。そのまま継続すれば合格は時間の問題かと思います。皆様の努力が報われることを心よりお祈りしています。

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