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T.Kさん(30代)
DATA BANK
もともと宅建士の資格を持っておりましたが、不動産業界に勤めていることもあり、より上位資格ということで不動産鑑定士を目指しました。受講してからその難易度に改めて気付きましたが、取れれば自信にもつながると思い目指しました。
宅建は独学でとれるレベルと聞いていましたが、不動産鑑定士試験は短答式の行政法規に始まり、民法・会計学・経済学・鑑定理論と、分野が広くかつ精度の高い学習が求められるため、受験指導予備校を利用しました。
受講者数が圧倒的に多かったため選びました。TACで触れていない範囲が仮に試験に出たとしても、受験者の大多数ができていなければ、合否に差はつかないと考えました。各科目、前日に復習しきれない量のテキスト・情報量ですので、直前期のヤマハリ紹介を含め、TACを信じることにしました。
【敗因】今まで資格試験で落ちたことがなかったため、正直油断して取り掛かりました。仕事もプライベートも忙しかったのですが、さすがに平日30分、土日1時間半程度の勉強時間では講義にすらついていけませんでした。特に転職も考えていなかったので切迫感もなく、「また来年受ければいいや」という中途半端な気持ちが最大の敗因です。最初に二次試験に落ちてからはしばらくTACの講義を取らず、最初の教材をひたすら使い古しました。 【勝因】不合格であるものの、毎年確実に順位はあがっていたため、とにかくコツコツと地道に勉強だけは続けました。最初はやみくもに丸暗記していましたが、本番力は身につきませんでした。そこで、まず理解し、その上で暗記をするよう心がけました。すると次第に記憶が定着してくるとともに、そろそろ合格圏が見えてきたところで再びTACを受講し、ギアを入れなおしました。合格圏が見えてきただけに、やる気も沸きました。最後1年間は平日3時間、土日7〰8時間を目安にコンスタントに勉強することに努めました。TACも試験委員(出題範囲?)に応じて、注力する箇所を変えてくれるので、他の受験生と講義内容で差をつけないためにも、やはり受かりたいのであればケチらず講義を受講することが近道です。
仕事との両立でしたが、忙しい職場ではなかなか難しいと感じました。コロナ前は付き合い上飲み会も多く、勉強できない日も多くありました。私自身勉強よりも仕事や遊びを優先しがちなのですが、兎に角「朝だけはやる」と決めていました。最初は早起きが苦でしたが、毎朝4時20分に起きるようにすることで、強制的に朝勉強する身体に変えていきました。
(1)過去問 鑑定理論の論文と演習を解いたくらいでしたが、答練がかなりの回数あったので特に教養科目の過去問は手つかずでした。 (2)テキスト とにかくテキストに全てを集約するよう努めました。答練で出た細かい論点等はコピーしてテキストに貼り付けました。 (3)答練 各科目ごとにZ式のレバーファイルに綴じました。これをやるだけでも教材切替の時間を短縮できます。 ある程度テキストの内容を暗記したら、答練を繰り返し解くようにしていました。 (4)その他オリジナル勉強法 単語カードやまとめノート等いろいろ試しました。「書きながら覚えている」と自分に言い聞かせながらも、転記に時間がかかるので直前期は精神的に悪かったです。ある程度の暗記の精度になってから取り掛かる方が、ロスがないと思います。 「試験前日、最後の数時間で何をつかって(どうやって)見直すか」という視点も、1つ注目してもいいかもしれません。
WEB通信で受講していましたが、アクセスは教室で受講するようにしていました。教室に行った日には自習室でやるようにして、周りの受験生の集中力に刺激を受けました。質問メールもタイムリーかつ的確に返していただけたので、質問メールの内容と回答だけ別途まとめて、直前期に見直しました。
非常に良質な先生方が揃っています。時に思うように自分の学習がうまくいかず、焦りから疑いたくなる時もありますが、まずは講師陣を信じることがスタートです。先生方の仰ることをそのままやることが、合格への最短ルートです。 「合格体験記がUPされたから読んだ方がいい」という先生のオススメを信じずに勉強していましたが、いざ読めば勉強法のヒントがたくさん盛り込まれており、もっと早く読めばと後悔しました。
基本テキストは細かい部分まで載っており、ほぼ全てを網羅しています。総まとめテキストは各科目の仕上げにはピッタリでした。答練も良質なものでしたが、あえてテキストとは少し違う角度から出題していたりと、同じ事柄でも複数の角度から捉えることができました。
基本講義の後しばらくして総まとめ講義があるため、各科目一定期間内では回すことができました。さらにオプションとしてアクセスα・βを取ることで、そのサイクルを強固なものにできました。
本番さながらの雰囲気で受けることができる点はもちろんですが、自分の順位や上位50位以内のメンバーの平均点など、自分を客観視できる絶好のチャンスでした。WEB通信でも必ず会場で受けるように心がけていました。仕事で土日しか休めない人でも、初日の科目を土日にまとめて消化するパターンも選べる点が嬉しかったです。
今年こそは合格をと思い、今まで取っていなかったオプション講座を取りました。どちらももっと早く取っていればと後悔しました。 (1)アクセスコース(α・β) αは基礎問題でしたが、各科目の学習の進捗状況の確認に役立ちました。毎週TACに行くという習慣づけができた点もよかったです。直前期はひたすら応用答練や直前答練とともに、全科目アクセスα・βの問題を復習しました。 (2)鑑定理論 論文特効ゼミ マスター問題集で命を救われました。前半80問をひたすら繰り返すことで格段に点数が伸びるとともに、自信がつきます。鑑定理論は暗記が一定水準に達すれば、後は「定型文をどう組み合わせるか」「隠し論点は何か」といった部分の補強になり、その数点が合否を分けるように感じました。そういった点で論文特効ゼミは非常に有用です。「何も書けない」という最悪の展開を避けられ、少なくとも守りの答案をかけるレベルにはなります。
受験前々前まで仕事も休めず、休日も緊急呼び出しが度々あったため、「直前だから○○した」ということはなく、普段より少し勉強時間を増やしたという程度でした。教養科目は過去問まで手が回らないので潔く諦め、とにかくアクセスα・βと基礎〰直前答練を繰り返しました。鑑定理論は論文特効ゼミを中心に行い、ある程度完成度の高かった演習は、試験直前に週1くらいで解くくらいで、時間は鑑定理論論文+教養に費やしました。
さすがに何度も受けていたので本番慣れはしていました。それでも初日・2日目の教養でつまずき、「また来年か」と頭をよぎることもありました。ただ、鑑定理論演習は自信があったので、演習で巻き返してやるという想いで無心で取り組みました。今回の演習は時間内に十分解き終わり、最後の「やめ」の合図を聞いた瞬間、やりきったという想いでウルッときました。
地道にやれば、仕事を続けながらでも、プライベートを充実させながらでも、年月さえかければ取れる資格です。とにかくTACを信じて、言われるがままやるのが最短だと思います。ただ、1〰2年での合格を目指すのであれば、年間通じて平日3時間・休日8時間以上はやらないと、難しいのではと感じました。講義数が膨大ですが、その講義を聞き終わって初めてスタートラインに立てます。非常に地道で孤独ですが、日々の1分1分の勉強の積み重ねこそが合格につながる唯一の方法です。
平成30年度不動産鑑定士試験 最年少合格者にインタビュー
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