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髙木 亮太朗さん(30代)
DATA BANK
金融機関に勤めていますが、異動により不動産評価の企画・ルールを所管することとなりました。 そこでは評価のルールを作ったり、若手職員に研修等をするのですが、よりわかりやすいルール作りや研修等を行うためにはまず自分が1番詳しくなくてはならないと思い、ネットで検索してこの資格を見つけ、勉強を開始しました。
主に次の2つの理由から受験指導予備校を利用することを決めました。 A)不動産の評価方法や考え方について体系的に理解するためには独学では難しいと思ったため B)難関資格であり科目数も多いので、限られた時間の中で効率的な学習をしたいと思ったため
自習室が職場・自宅の近くにあったことと、鑑定士試験の合格者のほとんどがTAC生であったためです。不動産鑑定士試験は相対評価で合否が決まるので、TAC生ができない問題を自分ができないと合格のハードルが上がると思い、ライバルたちが何をどのように勉強しているかを知るためにTACを選択しました。
私は過去短答だけ合格するも、その後仕事が多忙を極め、言い訳をするように勉強を辞めてしまったという経緯があります。そんな中で、2021年6月ごろに覚悟を決めて勉強しようと思い至り、2022年の短答と論文を受験しました。最初は仕事もプライベートも勉強もとどっちつかずだったのですが、覚悟を決めてからは仕事と家庭以外はすべて勉強に回し、ストイックにできたのがよかったと思います。
個人的にはとにかくやらないことを明確にすることと、隙間時間の活用だと思います。私は仕事と勉強と家庭のこと以外は一切やらないと決め、ついついみてしまうスマホゲームや漫画、ニュースアプリ等をすべて削除しました。やらないことを明確にすると、やるべきことが絞られ、ある程度時間を確保できるようになりました。隙間時間の活用については例えば、会社のデスクから会議室に行くまでの間や、子供を寝かしつけながらスマホの単語帳アプリで定義等を暗唱したりと、ちょっとした隙間でも何かできないか考えてやっていました。
社会人で時間の確保が難しい中でどのような勉強方法がいいのかネット等で様々な勉強方法を調べては試しを繰り返していました。そんな中で、最終的に自分が行きついたやり方は、 答練や問題のアウトプット中心にそれを通じて自分が理解できていない部分を把握し、①その部分を単語帳アプリに登録して忘却曲線に沿って復習する、②問題をデータベース化して復習優先度が高い問題の答案構成を繰り返すというやり方です。 ①は毎日の隙間時間に、②は週間でスケジュールを立てその中で復習をしていました。 また、単語帳アプリに登録したものはすべてできるようにするという覚悟でやっていました。 勉強方法は人によって様々ですし合う合わないも人によって異なると思います。いろいろ試してもらい自分に合った勉強法を見つけていくことが重要だと思います。
特によかったのは質問コーナーとオンラインイベントです。私は通信生でしたので質問コーナーで講師の先生方と直接会話でき、まるで芸能人に会ったかのような気持ちになって、モチベーションアップにつながりました。 オンラインイベントは色々な情報が手に入りますし、Q&Aの時間には他の受験生の悩みとかも聞けてよかったと思います。 また、今振り返れば答練教室受講は本番に似た緊張感を感じることができるので使っておけばよかったと後悔しています。
講師の先生方の講義はもちろんのこと、勉強方法や心構え等を教えてくれてタメになりました。特に教養科目は基本講義の中ではいまいち理解できなかった部分もあったのですが、質問や直前期になって答練等を繰り返していくうちに徐々に理解することができました。試験が終わった今振り返ると、限られた時間の中で試験対策として必要な部分を最低限の労力で学べるよう工夫して、専門科目である鑑定理論に注力できるよう講義をしてくださっていたのだと感じています。
私はアウトプットに重きを置いた勉強をしていたので、アクセスや答練のほか、鑑定理論のマスター問題集、民法の上級テキスト、経済学の総まとめテキストは非常によかったです。
教養科目の講義とアクセスαが平行して進む時期があって、当時その時期は大変でしたがインプットしながらアウトプットをするというのに慣れる意味でも、今振り返れば非常によかったと思います。 また、短答の次の週に1回目の公開模試があったのも自身の切り替えになってよかったです。
公開模試はTAC生以外でもその年の合格を狙っている多くの受験生が受けると思うので、自分の立ち位置や今後の勉強方針を決める上で非常によかったです。 ただ、模試はあくまでそのときの立ち位置を表しているに過ぎません。模試の順位に関係なく本番は1発勝負ですので、模試の結果がよかった方も悪かった方も残り今できることにただ集中することが必要と思います(自分は少し集中できない時期があったので)。 また、模試は会場受験ですと本番と同じ環境・緊張感で受けることができますし、同じ会場で受けていた人の中での立ち位置がわかりますので、会場受験がおすすめです。
個人的にはアクセスコースと論文特効ゼミがおすすめです。 当時、初めて論文問題を解いたときは理解していると思っていても全く書けなくてショックでした。そんな中、アクセスコースはアウトプットトレーニングとして非常によかったです。また時間も60分で社会人でもこなせるのでおすすめです。個人的には、アクセスβの演習が時間管理等の面で非常にタメになりました。 また、論文特効ゼミは自分の引き出しを増やし、それを使いこなすためにも非常におすすめです。これがあるとないとでは、鑑定理論の理解度や答案構成力にかなり差が出ると思います。
私は直前期も基本的には応用期と変わらず、単語帳アプリによる暗記と、今まで解いてきた問題で自分ができなかったものの答案構成を繰り返していました。答練や模試、テキストの問題等の中で自分がまだ暗記できていない定義や理解できていない論点等があった場合にはそれを都度単語帳アプリに登録して暗記サイクルに乗せるといったように、インプットとアウトプットを繰り返しながら勉強していました。
マクロ経済学で今まで私が見たことのない問題が出てきて、その回答をひねり出すときに頭をフル回転させた結果、試験終了したときは眩暈がしてしばらく動けませんでした(笑)。また、鑑定理論でもどうしても基準が思い出せないところがあり、初の試みとして途中を数行開けて回答したり、演習でホチキスの場所を間違える等今までの模試や答練ではなかったことが色々ありました。本試験の怖いところではありますが、1発勝負なのでとにかくパニックにならないよう何回も念じてやってました。
この試験は長期間継続的な勉強が必要な試験で、社会人・学生・専業問わず色々なものを犠牲にしながら勉強されているかと思います。それに加えて勉強は孤独なので不安になったり精神的にしんどい時もあると思いますし、私もそうでした。本試験はメンタルも非常に重要だと思います。本番で今までの勉強生活を振り返ったときにこれだけ積み上げて今のステージにいるんだと、自信を持って本試験に臨めるよう、これからの1日1日に何ができるかを常に考えて実践していっていただければと思います。応援しています!
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