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清野 将士さん(20代)
DATA BANK
不動産鑑定士になることで、人生の選択肢が大きく広がると考えたからです。最初はこの資格の存在も知りませんでしたが、会社の制度として受験専念で受けられると知り、またとないチャンスだと捉えて挑戦しました。
会社の制度で予備校を利用することが決まっていた、というのが正直なところですが、択一式の試験とは異なり記述式の試験のポイントは、いかに点が採れる答案を作れるかだと思いますので、それを独学で主観的に身に付けていくのは限界があると思ったからです。
合格者数が多く、特に同じ教室に同じ志を持つ受講生がたくさんいる環境が良いと思ったからです。周囲から刺激を受けることも勉強のモチベーションを上げる有効な方法ですし、何よりもTAC生の中での自分の位置を常に確認していくことが合格への近道です。
知識はあっても、それを合格答案として解答に落とし込むことは最後まで苦労しました。具体的には、民法の法的三段論法の論述の組み立て方を自分の中の型として身に付けるのにかなり時間を要し、また、経済では問われ方次第で点数の上下幅がかなりありました。
私の場合は卒業するまでの約半年間、大学の卒論等との両立がありました。一日の中で勉強の時間と卒論の時間を区切ってする方法もあるとは思いますが、それではリズムに乗れないことがわかっていますので、この日は卒論をやると決めて一気に進めていました。
鑑定理論では丸暗記が得意なタイプなのか、理解型なのかで学習スタイルが全く異なると思います。私の場合は前者だったので、基本講義で配られていた渡邊先生のレジュメを2か月程度で8割は覚えてしまい、試験当日までの反復で対処していました。 もちろんすぐ忘れるので毎回全てを新しく詰め込むようなイメージでした。 苦手だった民法は、最初答案で上手に流れが作れずに点が伸びませんでしたが、総まとめテキスト等の答案例を、問題提起・自説・あてはめといったパーツごとに大きく捉えて覚えてしまうと後は自然に点も上がりました。このように、私は基本的に全教科で丸暗記でどうにか対処していました。
勉強期間の大半は自習室で学習していましたが、周囲の受講生からの刺激が良かったです。鑑定士受験生はもとより、会計士受験生に囲まれていると、自分の学習時間の短さや集中力のなさに気付かされることが良くあり、学習スタイルを見つめ直すきっかけになりました。
特に良かったことは、様々なタイプ講師の方がいるので、自分に合った先生の講義・レジュメを選択できたことです。鑑定理論は確かに最終的に刲り着く場所は一緒ですが、先生によってそのアプローチの仕方が全く違うと思ったので、良く質問する先生が参考にした勉強方法を見つけられたことは大きかったです。
点が取れる・合格できることにポイントを絞った教材が多く、直前期は極端ですがそれだけを使えば合格できると思います。ただ、様々な性格の教材があるので、自分に合ったものを選んで使い続けることが大切でした。
様々な生活スタイルに合ったカリキュラムが用意されています。特に、模試が5月と6月にあったことで対策と復習を早めに行い、一気に合格レベルまで引き上げることができたのが良かったです。
全受験生に改めて認識してほしいのが、全国公開模試での順位が本番でも確実に反映されます。そのため、まずは1回目の模試で自分の弱点を発見し、2回目の模試までに確実に克服することが重要です。公開模試が本番で同じレベル感で戦えることが何よりも良かったです。
アクセスコースはαとβで性格がかなり異なりますが、どちらも活用することで、どのような問題が出ても対処できるという自信に繋がったのは大きかったです。論文特効ゼミのテキストについては、答案構成を練習するバイブルのように持ち歩いていました。
直前期になって、経済学の点数がいきなり急落して落ち込んだ事は鮮明に覚えています。しかし、今までの学習方法・時間が自分に合っていると確信していましたので、直前期になっても大きく方針を変えることなく、バランスよく暗記・答練を繰り返しました。
経済学で一部、ボツ問に近い問題が出ましたが、他は基本的に2回目の模試と同じような感覚だったので、合格が近いと甘く見ていたら、見事に演習の最後に解答欄の間違いを発見し、直し切れなかったのは合格直前まで引っ掛かりました。
やり方次第で、時間をかけて努力を重ねれば誰でも受かる試験といえるかもしれません。ただ、やる事が多すぎるので、何が正しいのか、何が自分に合っているのかがわからず、混乱する時が必ず来ます。それを乗り越えたらもう合格はすぐそこです。
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