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小林 延嘉さん(20代)
DATA BANK
現在の勤務先で若くても頼もしい士業の先生々と仕事をする機会があり、私も専門分野を持ちたいと思い、難関資格の取得を考えました。働きながらでも挑戦でき、かつこれまでの自分の経験が役に立つ資格を探す中で不動産鑑定士と出会い、受験を決意しました。
試験科目の多さ、勉強範囲の広さ、各科目の難易度等を鑑みて、独学での短期合格は私には絶対に無理と判断しました。このため、多少のコストがかかったとしても、短期合格するためには合格実績の豊富な受験指導予備校に通うべきと判断しました。
圧倒的な合格実績を誇っており、TACであれば安心して講師の指示に従うことができると考えたからです。当初から働きながらの受験を決意していたので、使用教材への不安や他の予備校の動向等、余計なストレスは極力排除したいと考えました。このため、最大手かつ圧倒的な合格実績を誇るTAC以外考えられませんでした。
初学者かつ働きながらの受験でしたので、勉強時間も経験値も不足しており、上級生や専念受験生を追いかけ続けるという勉強スタイルでしたので、心理的にも肉体的にも辛かったです。特に、時間をかければ誰でもできるようになると言われた演習は、勉強不足が露骨に響いて直前期まで点数が伸びず本当に苦労しました。
通勤時間とお昼休みが平日の勉強時間を大きな割合を占めていたので、移動しながらでも勉強ができるように教養科目ごとに基本的な用語の定義や数式などは単語帳にまとめていました。また、すべての科目を毎日勉強することは難しかったので基準の暗記だけは毎日行いつつ、教養科目はローテーションで回すよう意識しました。
とにかく少ない勉強時間で最大限のパフォーマンスを発揮することを意識していました。 例えばTACのテキストではあらかじめA,B,Cのランクが付されているものがありますが、Bランクの中でも授業で入念に取り上げる箇所とさらっと流される箇所があります。先生が授業で触れたところや答練で出題された箇所には「+」マークを書き込み、「B+」、「B++」ランクを自分で作り、Bランクの中でも優先順位をつけていました。 また、10行以上にわたる長文の暗記にあたっては、キーワードを何箇所か設定し、まずはキーワードを順番通りに引き出せるような状態を整え、その上で各キーワード間の文章を少しずつ覚えるようにしていました。 また、どの科目も「自分ができていない」かつ「できなければいけない」テーマをピックアップして優先的に取り組んでいました。できていない箇所を把握するために、出来の悪い答案ほど何度も何度も見直し、成績上位者と自分の点数の差がなぜついているのか、どうすれば成績上位者の点数をとれたのかを常に考えていました。
通信生でしたので疑問点が出ても講師にすぐに質問することができなかったので、どの科目であってもいつでもメールで質問できたのは助かりました。特に、初歩的な内容にも関わらず理解が全く追いついていない部分などもメールであれば質問しやすかったので助かりました。
どの科目の講師も経験豊富で鑑定士試験の出題傾向を知り尽くしており、安心してついていくことができました。また、どの講師も他の科目との勉強時間、勉強量のバランスを意識して講義をされており、自分の科目だけできるようになれば良いといった考えの先生は一人もいませんでした。教養科目のように勉強範囲が膨大な科目であっても、どの受験生もしっかりやるべきところ、余力があればやってほしいところ等、受験生の立ち位置や目標をふまえた上で講義をされており、少ない勉強時間でも優先順位をつけて効率的に勉強ができました。
TACから与えられるテキストと答練をしっかり消化すれば間違いなく合格できると確信できるほど良質な教材がそろっていました。 このため、教材面での不安は一切感じず、与えられた教材だけに向き合って勉強できました。答練の結果も実施日から早いタイミングで成績優秀者一覧と優秀答案を公開してくれるため、成績上位者やトップ層の受験生と自分の差を把握するのに大変役立ちました。
基本講義を消化しきれないまま答練の時期に突入し、長い間点数が伸びずに苦しかったです。しかし今になって振り返ると早めに答練に触れて2時間で論述式の問題を解く訓練を積んだことで、答案作成の経験を積むことができましたし、基本講義の理解不足やテキストの読み込み不足、暗記不足を早々に把握することができました。
直前期もまとまった休みが取れず追い込みができないことは分かっていたので、5月の第1回全国模試を本試験と想定して全国50位以内という目標を掲げ、各科目の仕上げを行いました。第2回全国模試に向けては第1回全国模試で出来が悪かった教養科目の点数を底上げするという目標を掲げて臨みました。結果としてどちらの模試も目標を達成し、かつ第1回から第2回で順位を上げることもできたので、勢いよく本試験に臨めました。
アクセスαを通学で受講していました。私は初学者でしたので、基本的な内容が問われても、いざ書こうとすると書けないものが多く、基礎固めもできる上に答案作成の訓練もでき、その上で上位層との実力差も確認できたアクセスαには本当に助けられました。 また、毎週土曜日の午前中にテストがあったので、社会人受験生の気が緩みがちな金曜日の夜や土曜日の朝でも勉強する姿勢を半強制的に身に付けられたのも大きな収穫でした。
直前期もフルタイムで働いていたので、漫然と勉強するのは止め、自分の理解が進んでいない分野や点数の悪い答練の復習を中心に取り組んでいました。 また、教養科目の勉強時間が圧倒的に足りていないことを感じ始めたので、5~7月は基準暗記の時間を減らして教養科目と演習対策に時間を費やしました。結果として基準の暗記の精度は多少落ちましたが、それ以上に教養科目と演習の点数が伸びたので、作戦勝ちだったと思います。
本試験期間中は夜中に何度も目が覚めてしまい、寝不足だけれども眠気はないという不思議な興奮状態のまま臨んでいました。 また、普段の答練ではしっかり答案構成していましたが、本試験会場では、周りの受験生が書き始める中、答案構成を続けるストレスに耐えられず、答案構成がおろそかなまま書き始めていました。
不動産鑑定士試験の合格者の属性を調べると、働きながらの一発合格者があまりおらず、働きながらの挑戦に不安を感じている方もいらっしゃると思います。安易に「働きながらでも合格できます!」とは言えませんが、余計なことは考えず、講師の指示に従って講義を消化していけば、本当に一発合格できます。応援しております。
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