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S.Iさん(30代)
DATA BANK
元々不動産に興味があったのですが、大学卒業時の最初の就職活動の時に景気が悪く自分の希望とする仕事に着くことができませんでした。 それから何年か経った頃に不動産鑑定士の資格を知り、この資格を取れば未経験でも自分に適した仕事ができると考えたのがきっかけです。
最初は独学で勉強して、TACはアクセスコースのみを受講していました。 しかし勉強を進めていくうちに独学では試験範囲をカバーすることが困難であることを実感し、2年目からは本科生を受講しました。
不動産鑑定士受験予備校として実績であり、最大手であることと、また家の近くに校舎があったことに加え、一年目の独学期にTACの参考書を主に使用して勉強をしてたので、独学期の勉強からスムーズに移行できると考えたことが決め手でした。
最初の内に独学をしてしまったことは大きな時間のロスだったと感じています。最短で試験に合格するためには予備校の講義や勉強法の相談を早期に活用することが重要だったと思います。特にこれまでの人生で難しい試験の勉強を経験したことがない人ほど、勉強に関する自分のスタイルを確立できていないでしょうから、早めに試行錯誤して自分のペースを掴むことが必要です。私はそのペースを掴むことができたから合格に繋がったと実感しています。
受験期間中は一貫して仕事と両立していましたが、いかに勉強時間を捻出することが重要と思います。仕事を効率的にこなして残業を極力抑えることは前提として、それにも限界はあるでしょうから、まとまった空き時間という考え方に囚われずに通勤時間や昼休みや細切れの時間を活用してトータルの勉強時間の総量を増やしていくことを意識していくと良いかと思います。
とにかく繰り返すことが重要だと思います。また効率的に学習するためには繰り返す範囲を限定することが必要です。特に仕事と両立されている方等で勉強時間に制限がある人は必要によっては勉強範囲に強弱をつけるなど、捨てる範囲を作ってもいいと思います。どのようなテキスト・範囲を繰り返すかは予備校が示してくますので、それに自分自身の得意不得意を考慮しつつ、ご自身のカリキュラムを作ってください。また、勉強時間が限られている場合はつい答練の内容に絞って極端なヤマハリ勉強をしがちですがリスクが高いのでお勧めしません。自身の得意不得意、向き不向きと向き合って全体的な基礎体力を上げていくことを目指されることをお勧めします。
勉強期間中の最後の年度は通信生でしたが、答練の時だけスクーリング制度を利用して教室に出席していました。 答練を教室で受けることは本試験の予行にもなりますし、通信生の場合でも何回かは教室で受けることをお勧めします。
TACの魅力は指導実績が豊富な講師が揃っていることだと思います。 各科目の講師陣は各講義で効率的な勉強内容を示してくれますし、質問にも真摯に応じてくれます。 この環境を利用しない手はないと思いますので、積極的に質問するのがいいと思います。
TACを受講して良かった点は合格への最短ルートを示してくれるテキストを手に入れられた点だと思います。 勉強の基本は自習ですから、テキストの出来の良し悪しで効率的な勉強ができるかは決まっていると感じます。
カリキュラムについてはインプットからアウトプットへと順々に移行するように組まれています。 そのためこのカリキュラムについていくことができれば最終的に総合的な力を身につけられます。
TACは大手ということがあり、模試の受験者が多く順位や成績に信頼性があります。 私は模試の結果が2回とも良くなく、そのため直前期に焦りをエンジンとして頑張ることができたと感じています。 模試を受けることは自分の実力が明らかとなるため怖い気持ちがありますが、今では受験してとても良かったと感じています。
アクセスコースは答練の補完としての役目を果たしてくれます。私は勉強初期に受講しましたが、ある程度実力がついてから受けるとより効果が増すと思います。鑑定理論論文特効ゼミについてはテキストが秀逸であり、勉強時間がない場合はこの講義のテキストに絞って勉強するのもいいと思います。
基礎となるインプットの教材回しは継続しつつ、アウトプット重視の勉強をしていました。具体的には毎日一問は実際に答案を書いてみるということをしていました。本番同様の回答用紙はTACで購入できるので、それを利用して回答の練習をするのもいいかと思います。
昨年に前日に眠れない日があったり、演習でパニックに陥ってしまった経験があったので、体調を整えて、落ち着いて問題を解くことを意識しました。その結果、今年も演習は昨年同様に難しい問題が出ましたが、自分のできる範囲で全力を尽くそうと落ち着いて向き合うことができたと思います。
難しい試験ですので合格するまである程度の苦労は要すると思いますが、それなりの価値はある資格だと思います。特にこれまでのキャリアが行き詰まっている人ほどその価値は大きいはずです。これまで勉強をしてこなかった人にはとても辛い体験になるでしょうが、人生を変える大きなきっかけになると思いますし、私はそんなあなたに合格して欲しいと思っています。
平成30年度不動産鑑定士試験 最年少合格者にインタビュー
毎年多くの合格者を生み出すTACのカリキュラム
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